巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

アムールの国のヴァレンタイン

2011年02月14日 14時50分04秒 | Weblog
 ヴァレンタイン・デー。
「日本では女の子が男の子にチョコレートを贈る日よ」と娘に言ったら、「え~っ! カドー(贈り物)はギャルソン(男の子)からもらうものでしょう」と答え、驚いてました。で、ケチな母の私はフランスにいれば本命チョコや義理チョコを買うお小遣いをあげなくてもいいから助かった、と内心ほっとしているのです。
 フランス人はチョコレートが大好きでみ~んなよく食べますが、ヴァレンタインにあえてチョコを贈るという習慣はありません。ヴァレンタイン・デーに儲かるのは花屋です。家族や恋人に愛を込めて花束を贈るのですが、この国は女のほうが強いので、男性から女性へ花をプレゼントするケースが圧倒的に多いようです。
 さて、フランスの学生たちは勉強もたくさんしますが、もちろん恋愛もいっぱいします。なんたってアムールの国ですから。ティーンたちの会話を聞いてると「プチ・コパン、プチット・コピーヌ」という単語がポンポン出てきます。日本語にすると恋人とか彼、彼女を指します。で、しみじみとフランス語ってひねくれてるなぁ、とコテコテ日本人の私は思うのですが、ただコパン(女の子の場合はコピーヌ)というとふつうの友達を指します。が、頭にプチ(小さいという形容詞)が付くと、恋愛感情をもった相手になるんですね、これが。
 また、皆さんもよくご存知のフランス語の”愛してる”「ジュテーム」。この後にボークー(たくさんという副詞)をくっつけて「ジュテーム・ボークー」とすると、すご~く愛してるのかと思いきやこれが反対。告白をして返事がこれだったらガックリしなくてはなりません。ジュテーム・ボークーは英語ならアイ・ライク・ユー、好きだけど愛してはいないという意味なのです。
 もっとわかりやすく表現できないもんかねぇ、と日本人は思うのです。