巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

パリのカフェで読書を……

2008年01月03日 06時13分57秒 | Weblog
 今夜こちらのニュースで印象的だったのは、がら空きのパリのカフェの映像。フランスではカフェ、レストランが禁煙になり、昨日1月1日は新年ってことで一日だけコントロールがありませんでした。が、今日2日からは取り締まりがスタート。違反すると高額の罰金を取られるので喫煙者は寒空の下でブルブルしながらたばこをプカプカする姿が映し出されてました。
 それとは対照的に空いてるカフェのクリーンな空気の中、家族連れでランチを楽しむ人々、煙に巻かれずのんびり読書を楽しむ人々の、すがすがしい姿が映ってました。私もこれからカフェで一杯のコーヒーでねばってゆっくり本が読めるから、すっごく嬉しい。えっ? 私が読む本ですか? そりゃもちろん日本語に決まってます。外国に居るからこそ母国語が恋しくて、在仏邦人たちは日本の本を皆たくさん読んでいるんですよ。
 いっぽう娘は今、フランスの作家エクトール・マロの『サン・ファミーユ』を三分の二まで読み終えたところ。クラス担任がリストアップした推薦図書のひとつで、クリスマス休暇中に読んでおくように言われています。リストを見てると名作ばかりでジュール・ヴェルヌなんかもある。これから高学年になるとヴィクトル・ユーゴーは必読になるんですって。
 さて『サン・ファミーユ』の日本語タイトルは『家なき子』。昔々に読んだ記憶はあるもののすっかりストーリーを忘れてたので、気になってネットで検索。身寄りのない少年レミが旅芸人のおじさんに引き取られてフランス中部の村から、ボルドー、南仏トゥールーズ、そこから北上してパリ、そしてノルマンディのルーアンと各地を巡る冒険小説。う~む、おもしろそう……。で、
「おかあさんも『サン・ファミーユ』読もうかなぁ」と呟いたら、
「うん、いいんじゃない。オペラのジュンク堂かブックオフで日本語の探してくれば」と娘に言われちゃいました。