巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

フランスの子犬のイニシャルはみ~んな”B”

2006年08月31日 05時28分20秒 | Weblog
「ああ、かわいい! 黒ラブの赤ちゃんみ~っけ!」娘はそう叫ぶと、ジュエルを連れて、駆け寄りました。黒ラブを連れていたのは、もうじき10歳になるウチの娘と似たような背丈のフランス少女とその妹でした。きっと夏休みの前にラブを買ってもらったんでしょう。4ヶ月だという黒ラブはワンパクで元気そのもの、うれしそうにジュエルにじゃれてました。
「お名前は?」と私が訊くと、「バルーっていうのよ」フランス少女は答えました。“バルー”って、たしかディズニーの名作アニメ『ジャングル・ブック』に出てくるグレーの大きなクマの名前だったよなぁ……。
 ところで、今、フランスの子犬の名前はぜ~んぶ“B”ではじまるって知ってました。ずっと前にも書きましたが、日本とは比較にならないほどたくさんのワンコがいる、この国では整理登録上、生まれ年でイニシャルが決めているんです。
 上の写真ような名前リストがあって、これを参考にして名前を選びます。左のオレンジ色の文字が雌向きで、バベラ、バカラ、ベル、ビスコッテ……などなど125の名が。ブルーの文字が雄向きで、バブ、バルー、バロン、バットマン、ブルー、それにボンザイなんて名もあって、こちらも全部で125。
 だから大抵のフランス人はこのリストの中から、子犬の名を決めるみたいです。
 ちなみに、去年は“A”、その前の年は“V”、ウチのジュエルが生まれた2003年は“U”でした。「ちょっと待て! じゃ、どーしてお宅の犬はジュエルっていうわけ?」という声をあげた方がきっといますよね。実は、ウチのラブの本名は、“ウルトラ・ジュエル”。普段の呼び名はジュエルですが、健康手帳とかパスポートとか、病院のカルテとかには、すべて頭に“ウルトラ”がついてるんですよ。