トン、トン、トン、トン、トン コトン
それは深夜の丑三つ時に、
私の目の前で、
静かに淡々と起こりました。
キャ～～～
深夜の晩酌タイムの時のことです。キッチンで熱燗をつけていました。「ジェッツさん、いつもお世話になっているので御礼です。ビール券を会社からもらったので、どうぞ♪」と友人からいただいたビール券で、いつもは買えない（笑）日本酒を買い、ルンルン気分で熱燗をつけていました。
キッチンテーブルの上に、湧き水を汲んできた2リットルのペットボトルが2本置かれていました。透明なボトルなので、ちょっと見れば内容量がわかります。見ると、１本は、ほとんどカラになっていました。で、なぜか、ボトルを手に取り、振って、カラなのを確かめたくなりました（笑）ルンルン気分がそうさせたのでしょうか？
ボトルを振っていたら、となりのペットボトルに当たりました。そうしたら、そのペットボトルが押されて、となりのインスタントコーヒーのカラ瓶に当たり、その瓶が倒れ、となりの牛乳のカラ瓶が押されて倒れ、そのまたとなりのカラ瓶も押されて倒れ、小さなペットボトルが倒れ・・・そして、醤油差しが倒れ、醤油がテーブルに広がってしまいました。
スローモーションを見るように、静かに６本が動いていったのです。
ワハハ♪・・・その瞬間、笑っちゃいました。醤油がテーブルにこぼれて、「わぁたいへん」「あ゛～面倒くさいなぁ。拭かなくっちゃ」なんて気持ちは全く無く、その見事な“ドミノ倒し”に笑っちゃいました。醤油を拭こうとしたら、外から「家に入れてくれ～」とワンワン吠える愛犬チワワの“しらたま”が呼んでいます。トイレに庭に出していました。深夜です。近所迷惑になるので、早くドアを開いてあげなくてはいけません。熱燗もそろそろナベから出さないと沸騰します。私は、笑いながら手際よく、動きました。
そもそも、カラボトルを振る必要など無かったのです。その時、内容量を確認しなくてもよいのです。それに、見ればわかるのですから。しかし、なぜか、振りたくなった。 ・・・“そうさせられた”ような感じです。
その“ドミノ倒し”現象を見て、「日常、人生、そのものだなぁ」と感動しました（笑）
熱燗が旨かったです（笑）
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