りんのアトリエ

趣味の工作、手芸、絵画、料理などを楽しむ主婦の気まぐれ日記です

『何もいいことがなかった日に読む本』

2009年06月12日 | 

中谷彰宏さんの
『何もいいことがなかった日に読む本』
の中にある詩です。
   

        「電話がつながらない日」

 ゾウさんに、電話をかけた。
 仕事中だった。
 
 ライオンさんに、電話をかけた。
 話し中だった。
 
 キリンさんに、電話をかけた。
 留守電だった。

 おサルさんに、電話をかけた。
 留守電にも、なってなかった。

 クマさんに、電話をかけた。
 まだ、帰ってなかった。

 カバさんに、電話をかけた。
 お風呂に入っていた。

 パンダさんに、電をかけた。
 もう寝ていた。
 
 トラさんに、電話をかけた。
 電波の届かないところにいた。

 オットセイさんに、電話をかけた。
 電源が切れていた。

 ライオンさんに、また電話をかけた。
 まだ、話し中だった。

 ゴリラさんに、電話をかけた。
 運転中だった。

 キツネさんに、電話をかけた。
 知らない女の人が出た。

 ペンギンさんに、電話をかけた。
 デートの最中だった。

 タヌキさんに、電話をかけた。
 電話番号が、変わっていた。

 サイさんに、電話をかけた。
 今忙しいと、言われた。

 ライオンさんに、また電話をかけた。
 いくら呼び出しても、出なかった。

 ライオンさんに、また電話をかけた。
 留守番電話に、なった。

 ライオンさんに、また電話をかけた。
 留守番電話だった。

 ライオンさんに、また電話をかけた。
 電池が切れそうになってきた。

 その時、電話が鳴った。
 神様からだった。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

人の数だけ感じ方があると思いますが、
何度読み返しても涙がこぼれる詩は…

私はこれが初めてです。

最後の一行にやられます。