沖縄・台湾友の会

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国際秩序は「システム・シフト」に移行するだろう(フィオナ・ヒル女史)   「イスラエル v ハマス戦争」で裨益するのはロシアと中国である

2023-10-30 07:56:55 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)10月30日(月曜日)参
        通巻第7981号 
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 国際秩序は「システム・シフト」に移行するだろう(フィオナ・ヒル女史)
  「イスラエル v ハマス戦争」で裨益するのはロシアと中国である
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 トランプ政権で大統領安全保障担当副補佐官を務めた女傑学者はフィオナ・ヒル女史。
ロシア研究の泰斗として世界的に知られる。
『シベリアコース』、『エネルギー皇帝』『プーチン』などの著作で知られる。後者は『プーチンの世界 皇帝になった工作員』(新潮社)として邦訳も出ている。

 そのヒル女史が言った。
 「西側諸国は無自覚的に、しかも長期に亘ってロシアと第三次世界大戦を戦ってきた」
 「CIA工作説の強いノルド・ストリーム破壊は第三次世界大戦を引き起こす可能性がある」とトランプ前大統領が発言したが、こうした認識のバックグランドにはヒルの考え方との共鳴がある。
彼女は『第三次世界大戦ははじめっている』という認識だ。

フィオナ・ヒルは「ウクライナとイスラエルで続いている紛争は地政学的変化の前兆であり、ロシアにとって有利に働く。国際秩序に大きな変化を反映し、それを生み出した第一次世界大戦や第二次世界大戦のような、地球規模のシステムを変える戦争になる可能性がある」(10月29日、『ロサンゼルス・タイムズ』とのインタビュー)
https://www.latimes.com/politics/story/2023-10-29/mcmanus-column-fiona-hill-russia-ukraine-israel-gaza

 「ロシア、中国、イラが連携しており、これらの紛争で中国とロシアの連携が緊密になった。米国は中国と超敵対関係にある場合、ロシアの選択肢を狭め、中東を沈静化させる望みはないだろう」とヒルは続けた。「ゆえに国際秩序は『システム・シフト』に移行する」。
留意しておくべき分析だろう。