「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)6月30日(日曜日)
通巻第8311号 <前日発行>
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世論調査でバイデンがトランプに勝っているところはない。一社もない!
ニューサムは手に汗を握りながらバイデンの不出馬宣言を待っている
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以下の文章は拙著『トランプ劇場2・0 世界は大激変』(ビジネス社)からの抜粋です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828425861/
「▼もし明日が投票日だとすると、トランプは42州vs8州の地滑り圧勝になる
ニューヨークタイムズと並ぶ極左メディアのワシントンポストとCNNとの合同世論調査ですら、トランプがバイデンを10%引き離している。左寄りのハーバード大学CCESの直近の調査ですら28州 vs 22州でトランプの勝ち。
他社の世論調査をみても、バイデンがトランプに勝っているところはない。一社もない!
1984年選挙はレーガンの地滑り的な再選だった。結果はレーガン勝利が48州 vs モンデールが2州という史上稀にみる共和党の大勝だった。モンデールが勝利したのは自らの選挙区ミネソタ州(それも1%の差も無い僅差)と極左の巣窟ワシントンDCだけだった(モンデールはその後、駐日大使)。
もし明日が投票日となればトランプ圧勝は42州 vs 8州くらいだろうか。
2024年選挙でバイデンが勝てそうなのは首都DCのほか、地盤のデラウェア、それにNY、カリフォルニア、ペンシルバニアくらい? 自動車労組のストライキで判明した珍事は、民主党支持だった労組がバイデン批判に転じた。となればイリノイ州、ミシガン州をもバイデンは落とすだろう。
こうなると民主党で出馬準備を密かに始めたのがギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)である。
9月8日のNBCニュース番組でニューサム知事は2024年への立候補を訊かれ、「ありえない。バイデン大統領が再選をめざしているのだから、それへ向かって努力すべきであり、順当にいけば、次はカマラ・ハリス副大統領でしょう」と惚(とぼ)けた。
ニューサム知事は「民主党の秘密兵器」とされ、バイデンがこけたら彼が民主党公認候補となって2024年大統領選挙に挑む可能性が高い。ニューサムはサンタクララ大學卒業、家事でワイン営業。2003年にサンフランシスコ市長に史上最年少で当選し、全米の注目を集めた。そしてカリフォルニア州知事に挑み、現在、二期目。ゲイパレートに参加し、同性婚を認めるなど、過激なリベラル路線は、カリフォルニア海岸部(大都市はすべて海岸部)の住民にはうけるが、ほかの農業地帯、山間部などは「ニューサム NO」だ。
ニューサムには『CITIZEN VILLE』(「市民の邑(むら)」)という著作を著しており、「デジタル技術をうまく政治に活用すれば、対立をさけ、政治は円滑化する」などと曖昧なことを主張している。言外にニューサムは「出馬する」と示唆しているのである。バイデンデでは、もはやトランプに勝ち目がない。そのうえ放蕩息子ハンター・バイデンの起訴にくわえ、下院ではバイデン弾劾の審査が始まる。ニューサムは手に汗を握りながらバイデンの不出馬宣言をじっと待っている」。
なおこの拙著は23年11月執筆、発売は24年1月1日でした。刊行から半年、この予測は的中しつつあります。
令和六年(2024年)6月30日(日曜日)
通巻第8311号 <前日発行>
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世論調査でバイデンがトランプに勝っているところはない。一社もない!
ニューサムは手に汗を握りながらバイデンの不出馬宣言を待っている
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以下の文章は拙著『トランプ劇場2・0 世界は大激変』(ビジネス社)からの抜粋です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828425861/
「▼もし明日が投票日だとすると、トランプは42州vs8州の地滑り圧勝になる
ニューヨークタイムズと並ぶ極左メディアのワシントンポストとCNNとの合同世論調査ですら、トランプがバイデンを10%引き離している。左寄りのハーバード大学CCESの直近の調査ですら28州 vs 22州でトランプの勝ち。
他社の世論調査をみても、バイデンがトランプに勝っているところはない。一社もない!
1984年選挙はレーガンの地滑り的な再選だった。結果はレーガン勝利が48州 vs モンデールが2州という史上稀にみる共和党の大勝だった。モンデールが勝利したのは自らの選挙区ミネソタ州(それも1%の差も無い僅差)と極左の巣窟ワシントンDCだけだった(モンデールはその後、駐日大使)。
もし明日が投票日となればトランプ圧勝は42州 vs 8州くらいだろうか。
2024年選挙でバイデンが勝てそうなのは首都DCのほか、地盤のデラウェア、それにNY、カリフォルニア、ペンシルバニアくらい? 自動車労組のストライキで判明した珍事は、民主党支持だった労組がバイデン批判に転じた。となればイリノイ州、ミシガン州をもバイデンは落とすだろう。
こうなると民主党で出馬準備を密かに始めたのがギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)である。
9月8日のNBCニュース番組でニューサム知事は2024年への立候補を訊かれ、「ありえない。バイデン大統領が再選をめざしているのだから、それへ向かって努力すべきであり、順当にいけば、次はカマラ・ハリス副大統領でしょう」と惚(とぼ)けた。
ニューサム知事は「民主党の秘密兵器」とされ、バイデンがこけたら彼が民主党公認候補となって2024年大統領選挙に挑む可能性が高い。ニューサムはサンタクララ大學卒業、家事でワイン営業。2003年にサンフランシスコ市長に史上最年少で当選し、全米の注目を集めた。そしてカリフォルニア州知事に挑み、現在、二期目。ゲイパレートに参加し、同性婚を認めるなど、過激なリベラル路線は、カリフォルニア海岸部(大都市はすべて海岸部)の住民にはうけるが、ほかの農業地帯、山間部などは「ニューサム NO」だ。
ニューサムには『CITIZEN VILLE』(「市民の邑(むら)」)という著作を著しており、「デジタル技術をうまく政治に活用すれば、対立をさけ、政治は円滑化する」などと曖昧なことを主張している。言外にニューサムは「出馬する」と示唆しているのである。バイデンデでは、もはやトランプに勝ち目がない。そのうえ放蕩息子ハンター・バイデンの起訴にくわえ、下院ではバイデン弾劾の審査が始まる。ニューサムは手に汗を握りながらバイデンの不出馬宣言をじっと待っている」。
なおこの拙著は23年11月執筆、発売は24年1月1日でした。刊行から半年、この予測は的中しつつあります。