沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年7月31日号) *ペロシ訪台は実現するか?

2022-07-31 21:27:25 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2022年7月31日号)
*ペロシ訪台は実現するか?
 29日に米下院議長ナンシー・ペロシはアジア歴訪に出発した。予定訪問先は日本、韓国、マレーシア、シンガポールだが、暫定的に台湾が含まれている。習近平主席は、28日のバイデン大統領との電話会談で「火遊びをすれば、その身を焦がす」と脅迫した。

 習近平はこの秋の共産党大会で3期目に入る重要な時期であり、ここで台湾について米国に譲歩したと見られれば退任に追い込まれる可能性がある。武力行使を示唆してもペロシ訪台を阻止したいのが本音であろう。
 一方、ペロシは下院議長と言う要職にあるが、11月の中間選挙では当落線上にあり、ここで中国の脅迫に屈して訪台を取りやめたとなれば落選の公算大となろう。つまり習近平とペロシのチキンゲームの様相を呈している。

 むろん習もペロシも国家の要職にあるから、これは単なる個人的なチキンゲームではなく、米中のインド太平洋の覇権を賭けた国家的な壮大なチキンゲームなのである。ペロシが訪台するか、しないかは数日中に判明する。
 訪台すれば中国は何らかの武力行使に出るかもしれない。もしそうなれば、米中戦争の導火線に火を着けることになろう。訪台しなければ、台湾を含む東南アジア諸国は中国になびき、東アジアは一層不安定になろう。暑い夏にふさわしい熱いゲームが今繰り広

弾丸がキャンプ・ハンセンからではないことがはっきりした

2022-07-31 10:00:46 | 日記
沖縄・日本・アジア・世界 内なる民主主義

2022年07月30日

弾丸がキャンプ・ハンセンからではないことがはっきりした

 アメリカ海兵隊キャンプ・ハンセンの演習場に近い金武町金武町伊芸の民家の勝手口のドアガラスが割れ、銃弾のような物が見つかった件で、県警は29日、鑑定結果を発表した。県警は銃弾は弾丸内部の弾芯だと特定した。

 銃弾が弾芯である特定したことはキャンプ・シュワブからの銃弾でないことが確実になった。
 弾丸がジャケットと弾芯にわかれているのは初めて知った。弾丸には指紋と言われる線条痕がある。千乗根を調べれば発射した銃を特定することができる。だから、キャンプ・シュワブからの流れ弾であれば線条痕を調べればわかる。ところが伊芸の民家で見つかった弾丸はジャケットがなく弾芯だけであった。線条痕はジャケットに残る。弾芯には残らない。弾丸がキャンプ・ハンセンからの銃弾ではなかったから、発射した銃が特定されないために弾芯だけにしたのである。窓ガラスが割れたのはキャンプ・シュワブとは関係がない。ということは窓ガラスを割った犯人がいるということである。犯人は弾丸のジャケットを取り除き、弾芯だけにして、伊芸区の住宅の窓ガラスを割り、弾芯を置いたのである。
犯人はどの家のどこの窓ガラスを割ればいいか知っていた。伊芸区の住宅についてよく知っている人物である。伊芸区外の人間なら区民が見たはずである。県警が犯人探しに真剣に取り組めば犯人を見つけることができるだろう。真剣に取り組めばだが。
参議院選挙前に米軍基地の危険性を県民に見せて左翼候補を有利にする。伊芸区の窓ガラス破壊の銃弾事件は左翼の選挙運動である。


安倍戦略と自民の後ずさり 【阿比留瑠比の極言御免】

2022-07-31 09:18:44 | 日記
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安倍戦略と自民の後ずさり
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【阿比留瑠比の極言御免】 


 月刊『Hanada』の「安倍晋三元総理追悼大特集号」(9月特大 号)を手に取ると、戦略論研究の世界的権威として知られ、安倍氏とたび たび意見交換してきた米歴史家のエドワード・ルトワック氏が、こう振り 返っていた。
 「私は世界各国の首脳やトップに対して定期的にアドバイスを行ってお り、実に光栄なことだと思っているが、安倍晋三というリーダーは、そう した世界のリーダーたちとはさらに別ランクの人間であると本心から思っ た。何がその差を生んでいるかといえば、彼には『深み』がある」

 あまりに皮相的で、醜聞探しばかりを好む日本の安倍氏をめぐる報道と の落差に、思わずめまいすら覚えた。ルトワック氏は15日の本紙朝刊で も、こんなコメントを寄せている。

 「安倍氏は戦略を学問として研究したことはないが、戦略を本能的に理 解し、生まれつき戦略的な思考を身につけていた」

[チャーチルに比肩]

 実は以前、これとほぼ同じ趣旨の話を聞いたことがあった。安倍政権時 代、安倍氏とルトワック氏との会談に同席した外務省幹部からである。幹 部が安倍氏をどう見たか尋ねると、ルトワック氏は答えた。

 「私は安倍氏にいろいろな話をした。中国の習近平国家主席についても インドのモディ首相についてもレクチャーしたが、安倍氏は全部分かって いた。安倍氏に教えることは何もない。彼はおそらく学問的に戦略論を系 統的に学んだわけではないだろうが、生まれついての戦略家だ」

 そこで、幹部が「生まれついての戦略家というと、ほかに誰がいるの か」と聞いたところ、ルトワック氏は少し考えてこう語った。

 「英国のチャーチル元首相がいる」

 第二次世界大戦の最中に首相に就き、危機的状況にあった英国を勝利に 導いたチャーチルの名が飛び出したことに、幹部は驚くとともに納得した と話した。

[防衛費「2で割る」論]

 チャーチルの言葉を、安倍氏自身が用いることもあった。特に印象深 かったのは第1次政権下の平成19年3月に行われた防衛大学校卒業式での 訓示である。安倍氏は自衛隊幹部となる卒業生に、「思索し、決断する幹 部」であれと求め、チャーチルの回顧録『第二次世界大戦』から次の部分 を引用した。

 「慎重と自制を説く忠言が、いかに致命的危険の主因となり得るか、ま た、安全と平穏の生活を求めて採用された中道は、いかに災害の中心点へ 結びつくか」

 そのうえで安倍氏は、こう訴えていた。

 「特に申し上げたいのは、諸君が将来直面するであろう『危機』に臨ん では、右と左とを足して2で割るような結論がこうした状況に真に適合し たものとはならないということですぅ。(中略)時に応じて自らの信じると ころに従って適格な決断をすることが必要になる」

 その安倍氏が暗殺されていなくなると、自民党内で早速「足して2で割 る」ような議論が出始めた。緊縮財政派の宮沢洋一税調会長は24日のBS テレ東番組で防衛費を国内総生産(GDP)比2%にまで拡充していく方 針を牽制(けんせい)した。
 「本当に防衛費がそこまで必要であれば、社会保障の水準を少し切り下 げてもようのかという議論は当然しなければならない」

 安倍氏が主張した防衛国債導入案は無視し、社会保障費を人質にして、 防衛費をそんなに増やすのは無理だと言いたいのだろう。だが、この論法 こそが安倍氏がいう「危機に適合できない中道」ではないか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)


AC 論説No.903 ペロシ国会議長の台湾訪問

2022-07-31 09:17:54 | 日記
AC通信No.903 (2022/07/29)
AC 論説No.903 ペロシ国会議長の台湾訪問

ペロシ下院議長が東南アジアを訪問するついでに台湾も訪問する計画を立て、中国が強硬に反対を唱え
ている。この計画は既に二週間前からあったのだが、生憎とペロシがコロナの感染テストで陽性と出た
ので延期となった。それでこの二週間ほどは中国が盛んに反対と恫喝を繰り返していた。

ペロシは日本、韓国、マレーシア、シンガポールなどを訪問する計画である。中間選挙で民主党に優勢
とする目的でアジア諸国を訪問してまわる、特に台湾を訪問して米国の威信を諸国に示すのである。し
かも1ヶ月前に共和党のポンペオ元国務長官が台湾を訪問して台湾で勲章をもらったので、民主党のペ
ロシも台湾の勲章を欲しがっているに違いない。

米国の国会議長とはバイデンとハリスに次ぐ第三人目の政治家である。このような米国の要人が台湾を
訪問するなら中国の反対は当然だから、ペロシは台湾を訪問するかもしれないとだけ発表している。

ペロシ訪問団は29日に出発する予定だが、その前日28日にバイデンと習近平は2時間余りの電話会談を
行った。習近平はバイデンに対し、ペロシの台湾訪問のような「火遊びは止めろ」と警告した。2時間
の電話対談でバイデンはウクライナ戦争において中国はロシアを支持するなと警告し、習近平はバイデ
ンにペロシの台湾訪問を止めるよう要求したが、双方ともお互いの主張を繰り返すだけだった。

台湾問題について習近平は「米国は台湾独立を支持しないと言う約束を守れ」とバイデンに要求した
が、バイデンは「米国の台湾政策は一貫して変わっていない」と答えた。これは「レーガン大統領の台
湾問題の6項目公約」の中に「米国は台湾独立を支持しない」と言う一項目があり、習近平はこれを使っ
てバイデンに「台湾は中国の領土」を承認させようとしたのである。しかしバイデンはその手に乗ら
ず、「アメリカの台湾政策は一貫して変わっていいない」と答えたのである。米国の台湾政策は一貫し
て台湾は中国の領土と認めていない。レーガン6項目には米国は台湾防衛に必要な武器を提供すると約
束している。

バイデンと習近平の電話対談とは別に、中国の外交部と軍部はペロシの台湾訪問について盛んに警告を
発している。中国国防部のスポークスマン譚克非は26日、米国は台湾独立を支持すれば「中国は黙って
いない」と警告した。また、中国外交部の趙立堅は「バイデンと習近平の対話で米国が中国の主張に挑
戦するなら中国は必ず反対する。全ての責任は米国にある」と強気な発言をした。また、中国はペロシ
のアジア訪問の旅程に合わせるように台湾に最も近い福建省の海域で実弾射撃訓練を行うと発表した。
ペロシが台湾を訪問するなら撃墜するかもしれないぞと仄めかしている。

このような恫喝に対し米国側もすっかり態度を硬化させてしまった。ギングリッチ元国会議長はペロシ
の乗用機にF-22戦闘機の護衛をつけて台北の松山空港に着陸させると息巻いている。また、米国はレー
ガン号空母戦闘群のシンガポール訪問を繰り上げて台湾海峡に向かっていると言う報道もある。

ペロシが撃墜されたら戦争になるのは間違いないが米中双方とも本気で戦争をする気配はない。中国で
はちょうど北戴河に長老たちが集まっている時期で、秋には中国の第20次全国大会で習近平の連任が
かかっているので米国と戦争を始めるどころではない。

またアメリカも秋の中間選挙で民主党が苦戦している時期だからバイデンやとペロシが中国の恫喝に屈
服するはずがない。このような時期に中国側の外交部、軍部がペロシの台湾訪問に戦争の可能性で恫喝
すれば米国も態度を強硬にならざるを得ない。最も大切なことはバイデンが中国の恫喝に怯えてペロシ
の台湾訪問をストップさせたら、中国は「米国が台湾は中国の領土の一部であることを認めた」と大々
的に宣伝するだろう。アメリカには絶対に譲れない一線である。


日本の基地周辺ばかりではなかった    中国企業、アメリカの軍事基地周辺の土地を静かに購入していた

2022-07-29 20:26:46 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月29日(金曜日)弐
          通巻第7418号
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(休刊のお知らせ)小誌は週末7月30日~31日が休刊です
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 日本の基地周辺ばかりではなかった
   中国企業、アメリカの軍事基地周辺の土地を静かに購入していた
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 日本では自衛隊のレーダー基地のまわりなど「安全保障上、マージナル」な土地を中国が買いあさっていて問題化している。
水源地など戦略的な土地を、日本人ダミーを経由して購入し、とりわけ北海道では大規模な土地の購入が政治問題化した。みているだけで有効な手を打ったわけでもなく日本政府は無策である。

 アメリカでも同様な危惧が表面化した。
 2019年に米農務省は、農地192000エーカーが19億ドルで中国系に購入され、とくに山東省済南市が本拠の農薬、肥料、食品加工、調味料などの大手「阜豊集団」は370エーカーの土地を買い占めていたことが分かった。
 これはノウスダゴダ州で問題となり知事が州司法当局を動かして、裁判の構えを見せ、全米のニュースとなった。

 ペンタゴンの調査でも、基地周辺、ドローンの格納庫近くなど国防上微妙な土地が中国企業に買われていると警告を発している。およそ13万エーカーの米軍基地、レーサダーサイト、通信施設などの近くが中国資本に購入されていたと発表した。

2021年6月、日本では、ようやく国会で「外国人土地所有法」(土地利用規制法)が可決、成立した。外国資本による日本の土地の買い占め問題は深刻であり、とくに北海道では中国資本によって森林・水源地、基地や飛行場周辺の広大な土地が爆買いされた。対馬でも韓国資本による土地の買い占めがつづき由々しき事態に陥っていた。

土地利用規制法は、自衛隊基地や原子力発電所などの重要インフラ施設周辺約1キロと国境離島などを「注視区域」とし、土地所有者の国籍や氏名、利用状況などを調査できる。
重要性が高い区域は「特別注視区域」と規定し、不動産売買の際には事前に国籍や氏名を届出る義務が付帯する。違反した場合は2年以下の懲役が科される。これじゃ、殆どザル法だが。。。