今年は秋雨前線、台風、川の氾濫、火山噴火等の異常気象があった。
野菜の高騰があり、収穫の秋が心配である。
そんな中、長野県北部の棚田に行った。その報告です。

ここは千曲市・八幡です。
棚田の名前は「四十八枚田」です。
四十八枚田は、西行法師が阿弥陀の四十八願にちなんで名づけたと伝えられ、
1反歩(いったんぶ)(=300坪)を48枚に分けた棚田で、
田に水のある春にその1枚1枚に月が映る美しい光景を「田毎の月」と呼ばれてきました。
宝永3年(1706年)に建立された「田毎観音」が四十八枚田を見守っています。
宝永3年(1706年)に建立された「田毎観音」が四十八枚田を見守っています。
田圃に水の入る田植の頃は、小さな田圃の畦道を一寸歩くだけで、
それぞれの田圃に月が一緒に移動して映る様を「田毎の月」と呼ます。
(月が田圃に映る様を一編に幾つもの月を見る事は出来ません)

「四十八枚田」から姨捨の棚田を見上げました。
姨捨山(おばすてやま・うばすてやま)」が見えます。
深沢七郎の「楢山節考」。
山に囲まれた信州のある村・・・・・
昔々年寄りの大嫌いな殿様がいて「60才になった年よりは山に捨てること」というおふれを出しました。
殿様の命令には誰ももさからえません。
親も子も、その日がきたら山へ行くものと諦めていました。
ある日のこと、一人の若い男が60歳になった母親をせおって山道を登りました。
今日は棚田オーナーの稲刈りで多くの車が駐車場にあります。