今回の旅は、「晩秋の信濃路を訪れる」です。
ここは安曇野市・穂高町有明です。

「鐘の鳴る丘」です。
「鐘の鳴る丘」(菊田一夫作)は昭和22年から昭和25年まで
NHKラジオで放送されました。
空襲により家も親も失った戦災孤児たちが街にあふれていた時代、
復員してきた主人公が孤児たちと知り合い、やがて信州の山里で
共同生活を始め、明るく強く生きていくさまを描きました。
日本全体が苦しかった時代、大人子供を問わず多くの人の
共感を呼び、大ヒットとなりました。
主題歌「とんがり帽子」も広く歌われました。
「♪緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります
キンコンカン メーメー こやぎも 啼いてます・・・・・♪」

国の重要文化財に指定された「曽根原家」です。
平入り板葺き屋根の構造で、玉石が屋根の重石として利用されています。
当家は、仁科氏の一党で、江戸時代初期にこの地に移り住んだとつたえられ、
代々庄屋を務めていたそうです。
安曇富士と呼ばれる有明山を背景にした屋敷林と古民家の調和が美しいです。
むかし、むかしの信州の民家は、杉の皮と栗板を敷いて、
その上に丸石をおさえにした屋根造りでした。
今日は二十四節季の「小雪」です。
わずかながら雪が降り始めるころです。