ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

宗谷本線秘境駅紀行 その6

2016-02-01 00:45:50 | 北海道内の旅行・風景
1日目 午後4時50分。


周囲が見る見るうちに暗くなる中、無人地帯の秘境駅「糠南(ぬかなん)」駅にひとり佇む。
辺りに街灯が全くないので、なんとか真っ暗になる前に隣の問寒別(といかんべつ)の集落まで出なくては。

いきなり踏切が鳴りだし、ギョッとする。

ふと線路の向こうを見ると、あちらから猛烈な早さで光が迫ってきました。稚内行の特急「サロベツ」です。
もちろん駅に停まることもなく、不安で立ち尽くす僕の目の前を猛スピードで通過して行きました。
そしてすぐさま訪れる不気味な静寂。

……。


すみません、もうココには居られません!!

さすがにこんな闇の中に一人でいたら不安で押しつぶされそうです。
周囲が見えるうちにさっさと移動しましょう。


さようなら糠南駅…。

午後5時、集落目指して移動開始。

足元がよく見えない。寒い。雪の積もった細道をしばらくズボズボ歩いて後ろを振り返ると、ブキミに光る踏切と糠南駅の姿…。
あぁ~、こんな場所さっさと逃げよう。

この道を進めばいいはず。たぶん…。

事前に地図で調べてはいますが、実を言うと自身がありません
こんな闇の中で迷ったら笑い事じゃないですよね。


…遠くにボンヤリと明かりが見える。
たぶんあれが問寒別の集落です。あそこを目指せばいいはず!!

…と、あまりにも大雑把すぎる雪中行軍。よい子はマネしないように!(笑)


…怖ぇぇぇぇよぉぉぉ!!

こんな事になるなんて考えていなかったので、もちろん懐中電灯なんてモノは無し。これ、かなりヤバい状況ですよね…。
心を無にして早足で通り過ぎるのみ。

そしてついに完全な闇へ…。


森の中の道を突っ切ると、十字路(たぶん)が現れました。
スマホの地図ではしばらく直進なので一瞬まっすぐ進もうかと思いましたが、明かりはボンヤリと右手に見えている(ような気がする)。
位置情報サービスを頼ろうにも、電波が悪いのか自分の現在位置が反映されません(汗)。
少々迷いましたが、右へ進むことにしました。
遭難一歩手前。

…本当に馬鹿すぎですよね。こんな真冬の暗闇で迷ったら命の危険も充分にあります。
今度からもっと慎重に行動します…。

もはや何が写っているのか…(笑)。


多少のアップダウンの道が現れましたが、相変わらず車は全く通らず、街灯もありません。道路沿いにポツポツと家屋(のようなもの)の影が見える(気がする)のですが、どこも明かりが点いていないので民家か廃屋の区別すらつきません。
道路沿いの木々から雪が落ち、枝がユサユサと揺れる。野生動物かとギョッとするので
や め て く だ さ い。


道なりに歩いていくと、山の切れ目から明かりがハッキリと見えてきました。
そしてカーブを一つ越えると、下り坂になった道の向こうに街灯が1本!確かに見えます!!
よかったぁぁぁ~!(*^_^*)

ようやく光のある場所へ…。

道は間違えていなかったようですので、とりあえず一安心(^_^;)。集落までもう一息です。

…それにしても、糠南駅の秘境駅レベルは相当なものですよね(汗)。隣の駅まで歩こうとしただけで遭難寸前になるくらいですから…。
道北地方の秘境駅、舐めてはいけませんね。

次回!1日目ラストです。
ようやく辿り着いた問寒別の駅舎は…!?そして本日の宿へ!
続く。
コメント (4)
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