ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

ハヨピラ(後編)

2016-12-17 17:46:50 | ホルマリン漬け北海道 トワイライトゾーン


ハヨピラ ~平取UFO伝説~ (前編はコチラ

基地へ通じる階段は…残念ながら途中で閉鎖。

フェンスを見てみると、上部から落下してきたと思しき石のカタマリがたくさん。
どうやらこの辺りは崩壊が一段と著しく、公園だった頃には既に立ち入りが禁止されていたようです…(^_^;)
仕方なく金網越しに基地の建物を見てみると、やはりこちらも結構な崩壊具合。
丸い印はどうやらUFOの着陸地点を示す目印だったそうな。昔の写真を見てみると鮮やかな的のようなマークが確認できますが、すっかり色がくすんでしまっています。

巨大モニュメントへと到着。

…UFOを指さす長老のような人物が描かれていますが、彼自体も不思議な乗り物に乗っています。そして傍らには人物を見上げる(拝んでいる?)女性のような姿。
やはり、描かれている人物はアイヌの人ではなくオキクルミカムイと考えた方がよいのでしょうか…。


モニュメントのある部分は展望スペースになっていたようで、小さな見晴らし台の痕跡がありました。当時より伸びてしまった木々が多少邪魔ですが、確かに眺めはそれなりに良いです(前編の冒頭の写真)。
なお、ここから急斜面を登るとテッペンの基地まで行けそうな雰囲気でした。
枝をかき分けて少し登ってみると、何やら橋のようなコンクリートの人工物が…。

頑張れば基地付近まで近づけそうな雰囲気でしたが、見た感じかなり険しそうな道のりで
進む気になれず、撤収(笑)。

皆さん、最近こんな感じばっかりでスミマセンね(^_^;)。
ちなみに基地まで近づいた方の画像を拝見したのですが、ガランとした内部には鉄製の階段があるだけで特に何もなく、階段の先にはサビサビの小さな展望空間があるだけのようです。
ハリボテ感が否めませんね…。


不思議なオブジェが到るところに…。

飛行機でしょうか?忘れられた空間の中で立ち続けるさまは不気味というか何というか。


こちらは祭事用の台?それとも何かが撤去されてしまったあとの名残でしょうか。
到る所で足元に転がっているコンクリートの破片は不思議な形をしていたり、アイヌ文様のような物があしらわれていたり…。


ひと通り探索を終え、階段を下まで降りてゆくと、敷地の端に別の空間へと続く通路がある事に気付きました。
恐る恐る進んでゆくと…何やら神聖な場所が…。




「蝦夷 オキクルミカムイ 始祖」
…スゲェ。もしや謎の研究団体・CBAは宇宙の研究を行う傍ら、この地に伝わる神様・オキクルミカムイを崇めていたのか?もしやCBAの正体は宗教団体??
あまりにも謎すぎる。


カムイを守るように石段の前に鎮座していたのは、なんと狛犬ならぬ狛ヒグマ!!!
4月に千葉県でラブラドールレトリバーの狛犬を見ましたが、それを超えるレア度ですな。


え~…、肝心のオキクルミカムイ像は何ともシロウトくさ……、いや、味のある出来栄え。
長年風雨に晒されているせいでヒビが入っていますが、崩壊する可能性はまだ低そう。


…ところで、像のある広場にて何かを燃やしたような痕跡を発見しました。
わざわざ立入禁止のこんな場所でモノを燃やすとは…。
まさか何らかの儀式が未だに行われている!?

そういえば、この場所を探索した方の情報を集めてみると、オキクルミカムイの像には真新しい花が供えられている時もあるようです。
不自然に草が刈られた通路はその参拝者によるものでしょうか??


これにて平取町の不思議スポット、ハヨピラの探索は終了です。
探索中は誰とも会う事はありませんでしたが、敷地内の様子を見るに、この場所は現在も静かに生き続けている気がします。
CBAの正体、そしてこの場所で何が行われていた(いる)のかは結局明らかには出来ませんでしたが、今回については謎は謎のまま、ひっそりとさせてあげようじゃありませんか。

ハヨピラ~平取UFO伝説~
完。

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5 コメント

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Unknown (takano)
2016-12-19 23:49:53
いやあ~怖すぎるところですわ。勇気ありますね。西洋では魔除けにニンニクですが、北海道では行者ニンニク(アイヌネギ)でしょう。熊さんにご注意を。
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Unknown (北の旅烏)
2016-12-30 07:35:30
今年もあと2日と残り少なくなりましたね。お仕事がお忙しいと
思いますが、くれぐれもお身体をご自愛くださいね。(^^)
来年も摩訶不思議な世界&空間へ連れてってくださいな。
首を洗って...じゃないか(^^;)首を長〜くして待っています。
よい年がきっと来年の春には花咲きますよ。そう信じましょう。
よい年をお迎えください・・・。(^0^)
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>takanoさん (ホルマリン)
2016-12-31 00:54:46
年末のお返事となってしまい、申し訳ありません。
何やら宗教的なモノが絡んでいそうな場所なので、普通の廃墟よりも怖い感じがしてしまいますよね(^_^;)

今年もとうとう終わりますね。takanoさんとは太田山神社がきっかけで交流する事が出来ましたね。
来年はアウトドアなイベントでお会いできると良いですね♪
こちらのお返事が遅いにもかかわらず、ご丁寧にコメントして下さりありがとうございました(*^_^*)
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>北の旅烏さん (ホルマリン)
2016-12-31 01:00:48
今年もお世話になりました。
ありがとうございます。旅烏さんもお体に気を付けて。
今年はブログ更新がままならず、せっかくコメント頂いたのに返事が遅くなってしまったり、旅烏さんのブログにお邪魔できていなかったりと失礼いたしました…。

来年は2年目社員となりますので、後輩のお手本になれるようさらに努力せねばいけませんね。
趣味の方面ではもっと本州の怪しいスポットを訪問したいな~、と思っています(笑)
旅烏さんもよいお年を!
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Unknown (通りすがり)
2018-01-25 08:24:52
このオキクルミカムイの像は林舜祥という僧が作ったものです。この僧は福島県で生まれ育ちましたが、子どもの頃からアイヌに興味を持っていたことで、やがて室蘭を拠点に平取でも僧として活動するようになりました。林はアイヌへの興味と僧としての仕事を結びつけていくうち、平取で大きな存在感を示すようになります。また義経神社の存在なども利用し、やがて半ば強引にオキクルミカムイ=アイヌの始祖として喧伝するなどの作業を始め、最後は自力でこの像を作りました。「シロウトくさい」のはまさにそのとおりで、本当に造形の素人が作ったからなんですね(笑)。アイヌ研究者として名高い久保寺逸彦氏は「あまりにもグロテスクで稚拙なので、アイヌの故老たちが口を揃えてこぼすのも無理はない」と述懐しています。
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