ハヨピラ ~平取UFO伝説~
苫小牧市から車で下道を30分ほど。平取(びらとり)町は日高地方の西に位置する、人口5000人少々の静かな町です。古くからアイヌの伝説が数多く残る地域ですが、それと共に、町の外れにとある摩訶不思議なスポットが存在している事はあまり知られていません。
かつて、私の父が仕事で平取町を訪れた時、山の中腹部分にボロボロの倉庫のような建物があるのに気づきました。地元の仲間に「あの建物は何だい?」と聞くと、信じられない事に「宇宙人基地の廃墟だよ…」との答えが。
その時の父は鼻で笑ったそうですが、実はこの情報、ガチである。
調べてみると、昭和42年に「CBA(Cosmis Brothergood Association)」なる謎の研究団体(現在は消滅)が、宇宙人との交流のために基地を建造。閉鎖されてしばらく経つ現在も放置されたまま残っているという驚くべき事実がありました。
果たして、CBAなる団体はなぜ平取町に基地を造ったのか??
そしてその基地は今どうなっているのか?
謎に包まれた珍スポットの全貌を確かめるため、私は平取町へと向かいました。
10月某日、午後1時。
札幌から車を走らせること約3時間、平取町へと到着です!(^-^)
大学時代、アイヌの歴史調査で一度訪れた事がありまして、件の基地は町の外れからバッチリ見えました。
当時の記憶を頼りに町中を抜けると…見えました。
険しい山の斜面に建てられているので、遠くからでも目立つんですよね(^_^;)
山の麓の入り口へと到着。
道路に面して、ご覧の通りに怪しげなゲートが建てられています。
かつては「ハヨピラ自然公園」として町民に開放されていたとのことですが、施設が荒れ果ててしまった現在は危険なため、立ち入り禁止区域となっています。
ゲートの前には、一応キレイな案内板が設置されていました。
「ハヨピラ」とはこの山の呼称らしいのですが、その由来は「武装した・崖」という意味のアイヌ語のようです。
案内板によると、ここハヨピラはアイヌの方々にあらゆる生活の方法を伝授したとされる神様、オキクルミカムイが降臨した土地とされているらしいのです。
どうやら謎の団体・CBAは、このオキクルミカムイの伝説を「UFOに乗った宇宙人説」と捉えて基地を造ってしまったようです(^_^;)。
その後、団体が解散後は平取町が公園として整備していたようですが、今はすっかり廃施設となって今に至る…というのがココの経緯。
見れば見るほど不気味なゲートですね…。この先がヤバそうな場所という雰囲気がプンプンします(笑)。上部には「HAIOPIRA」の表記。
ゲートはしっかりと閉じられていますが、横の草むらが普通に開けているので難なく突破できます。…ということで侵入。
ずっと気になっていた内部へと、いよいよ立ち入ります。
ゲートの向こうには、車が1台通れるほどの道が伸びていました。
少し薄暗いですが、立ち入り禁止の割には随分と歩きやすいですね…。今も整備されている?
公衆トイレの残骸や巨大なゴミ箱など、公園時代の雰囲気が生々しく残っていてこれまた不気味。
電柱や電線なども残っており、電気もしっかり引かれていた模様。
しばらく道を進んでゆくと視界が開け、ハヨピラ自然公園の全貌が。
う~ん、何やら森の中の古代遺跡を探索しているかのような気分。
石を並べて造られた急な階段がピラミッドのよう。
そして階段のてっぺんに建つ台形状の建物が、町中からもよく見える基地の本体(?)です。
階段の中央部分には、巨大な円形の花時計があったようですが、今や草ボーボーで見る影もなし…。
階段を登った先には、何やら怪しげなモニュメントが見えます…。
UFOを指さすのはアイヌの長老?それともオキクルミカムイでしょうか?
そしてその下のタイル画、よく見てみると…巨大UFOが!!!
急な階段を登って中腹部分へ。傾いた「ヘビ注意」の看板に少し身構えます。
そしてココにもUFOが。
コンクリ製のUFOオブジェ、ずいぶん長いこと風雨に晒されているようでボロボロでした。
どんなカラーに塗装されていたのか気になりますね…。
次回…オキクルミカムイ登場!
続く。
ゆるいながらも、地味に運営されていると聞きましたが、
ここは町が宇宙人の誘致?(いや招待)に失敗してしまったんでしょうか?
なぞの団体は商工観光課?だったりするのかなと。
まだ関係者もいらっしゃることですし、
静かにしておいたほうがロマンがあるというか…
・・・小坂先生もびっくりはじめっち
「オキクルミ」って、「コロポッゥル」の神様の仲間なんでしょうかね?
オニグルミのことかもしれません。
総じてくいもんの神様だったりして…
・・・とよ田みのる先生もあらま!みならいかのん
あたいはむずかしいことはよくわからないけども、
これはいわゆる「めんそれえたむ」とかいうひみつけっしゃのことなかか?なのだ。
・・・近江兄弟もびっくりなのだつるみん
小高い山の上だから、おそらく「チャシ」か
祭事の場所だったかもしれないす。
ゲートにある目ん玉みたいなもんも、
彫刻なんかに彫られている文様の一つでないかと
思ったりするのす。
・・・説明版が読めんかったんで思い付きで言ったんだどもゆたか
訪れたことがあります。このころようやく北海道各地で
キャンプが盛んになってきた時。家族でわいわい賑わう
光景を目にしていつの日か我が家でもキャンプしたいな
と思っていました。でも道具を揃え始めたころ虫が絶対
ダメと家族が頑として譲らず、釣りを兼ねた河原で一度
だけバーベキューをしただけで終わりました。(^^;)
平取町にミステリーゾーンのUFOオブジェがあるなんて
知りませんでした。サビ加減が歴史を感じさせ、そして
廃墟的なこの施設はどなたが管理されているのでしょう。
今となっては謎ですね。(宇宙人だったりして...^^;)
国道を通過すると山の上に見えるコレがなんだか怪しい宗教団体の神聖な場所なのかと思ってました
それにしてもさすがホルマリンさんだわ
続きも楽しみにしてます
あ!はじめっち&みならいかのん&つるみん&ゆたかさんがいる
元気でしたか~?
川俣町のUFOの里、噂では某有名UFO研究家も監修に関わっているとかで、力の入った施設ですよね。まだあるのでしょうか…(^^;)
この施設を造ったのは航空ジャーナリスト?を中心とした団体だったそうで、町とは全く関係は無かったようです。
しかし町がこの施設を公園として再利用しようとしていた経緯を見ると、町も宇宙人の誘致に少なからず期待をしていたのかもしれませんね(笑)
>みならいかのんさん
コロボックル、十勝地方に伝わる小人の神様ですね(^-^)
アイヌの人々に言い伝えられるカムイは地域によって異なりがあるようですから、オキクルミとコロボックルはお仲間なのかもしれませんね。
確かに両者の言い伝えを調べてみると、どちらも食べ物に関する箇所がありますね!いくつか共通する部分もあり興味深いですね。
>つるみんさん
あの看護師マークの薬?と思ったらフリーメイソンですね(笑)。
ココの団体は宇宙人の研究を主としていたようですが、少なからず宗教的な側面もあったかもしれませんね。こんな摩訶不思議な施設を建設してしまうほどですから…。
>ゆたかさん
もともと神様の伝説が伝わる山ですから、神聖な場所であったことは間違いなさそうですね。こんなコンクリートの施設を作っちゃって大丈夫だったんですかね…。
確かにゲートの複雑なデザイン、アイヌ文様を意識した可能性もありそうです。
団体が狙っていたのはアイヌ伝説と宇宙の融合?だったのかもしれません…(^_^;)
しかし一度きりのバーベキュー、泊まる事は出来ませんでしたが半日キャンプの趣で良い思い出になったのではないですか?(^-^)
私はキャンプ経験はまだ無いのですが、金銭的に余裕が出てきたらチャレンジしてみたいなと思っています(これ以上趣味を増やすのは止めた方が良い!?とは思っていますが…笑)
この場所はマニアには中々有名な不思議スポットで、いつか行ってみたいと思っていました。
荒廃した雰囲気が怪しさをさらに際立てていますよね。
敷地内にオキクルミの像があったのですが、噂によると、たまに新しい花が供えられているのだとか…。
信仰心のある方が今も利用しているのかもしれません。なんとも謎に包まれた場所です…。
宗教的な物も多少関わっていそうな感じですが、それ以上にインパクトのある謎施設でした(笑)。
過去の画像を検索してみると、真っ白なコンクリートの壁が山肌を覆っていて更に異様な光景ですよ~!
ありがとうございます♪最近更新が遅くて申し訳ありません、しばしお待ちを…。