ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

夏は栃木でバイト!!後半戦 その7

2013-11-15 17:37:41 | チャレンジ企画
昼ごろ、駅前の図書館で本を読んでいたら、台湾青年Sさんから「みんなで昼ごはん行こう!」という電話が。
ホテルに戻り、ロビーにいたSさんと三重県民Uくんと合流し、関西人Tさんとも待ち合わせして、一緒に某・定食屋へ。

駅前で見つけ、値段が安かったからこの店にしたのですが・・・大して美味しくなかったです(笑)。
幸い、僕の頼んだチャーハンは普通の味だったのですが、おまけで付いてきたスープが・・・。
Uくんいわく「色のついたお湯」でした(笑)。
もう一つ出された漬物も味薄すぎだし、SさんとTさんの頼んだラーメンも「微妙・・・」らしかったです。

・・・まぁ、楽しかったからいいけど。



まだ出発の時間まで2時間ほどあります。
ということで、ホテル別館にあるカラオケに行くことに。
お客さんが使っていない時はみんなで自由に使っていい、と面接のときに言われてたんですよね~。

・・・ちなみに別館というのは、繁忙期に従業員たちを苦しめたあのカビ臭い別館です。
お盆シーズンが終わってから再び閉まっているので、あれから足を踏み入れていません。


フロントで別館のカギをもらい、みんなで静寂の館内に入ってみると・・・。
うえ!カビ臭い!!
勤務初期の出来事がよみがえってきました(笑)。

ここってテレビのチャンネル置いてねぇんだな!
ホルマリン君、ベッド作ってくれる?
いくつもの名言が、この別館で生まれました(笑)。



真っ暗の館内を歩きカラオケ室に到着、配線をつないでのど自慢大会、開幕!!

僕は大好きな「ハネウマライダー」を熱唱、関西人Tさんもアゲアゲソングを歌いまくっています!
Sさんは台湾人にもかかわらず、モンゴル800を完璧に歌っている(笑)。Uくんはサザン桑田とか入れしてます。


時間が迫る中、ホントに楽しいひとときでしたが・・・。
Sさんがいきなり、SEAMO「マタアイマショウ」を入れ始めた・・・。


ちょっと!わざと狙ってそういう歌入れないでくださいよ!
悲しくなっちゃうよ!


それに悪乗りして、三重県のUくんもZONE「Seacret Base~君がくれたもの~」を歌いだした!


♪君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望忘れない
 10年後の8月 また出会えるの信じて・・・♪



ダメだ!ちょっと~!
歌詞とリンクしまくってるよ~!(/ロ`)




しんみりモードのままカラオケ終了、そろそろ時間だ、ということでそれぞれ荷物を取りに部屋に戻ります。


あぁ、このボロ部屋とも最後のお別れ。・・・忘れ物無いよな?

最後に部屋をもう一度見まわします。
ありがとうございました!」思わず一言言って、部屋のドアを閉めました。



ロビーに戻り、巨大な旅行カバン持ったTさん、Uくんと共にバスが来るまで待ちます。
台湾青年Sさんも見送りのために待機、もう一人の台湾出身Shさんも清掃勤務が終わり駆けつけてくれて、みんなで最後のひとときです。

Uくん「噂によると、今日バス予約してるの僕らだけみたいですよ・・・
僕「バス3人だけだったら面白いですね!
Tさん「ハハハ。それやったらもうV.I.Pやな!

これから東京へ行くことを考えたら、なにやら緊張してきました。

さっきからロビーの巨大な窓から外を眺めているんですが、ここにきて大雨です。雷までゴロゴロ鳴っていますよ。
最後くらい晴れてほしかったが・・・。

・・・にしても、ずいぶんとバス遅いな。この雨のせいか?



フロントの人と会話しに行ったU君の顔が、やけに深刻な顔になっているのに気付きました。
何かあったのかな?と思っていると、こっちに戻ってきました。

ヤバいです・・・。バス乗れないかもしれません・・・。


は?


思わぬ事に、バスの座席、Uくんのぶんしか取れておらず、僕とTさんの席が無いというのだ!
なんでも、バスは別のホテルのお客さんも乗せながら東京・新宿に向かうらしいので既に満員、新たに2人乗るのは不可能だという!

満員って・・・どんだけバス小さいんだよ!マイクロバスか?


でも・・・飛び入りで申請した僕は予約取れてないのは分かるけど、事前に派遣会社が予約入れてくれたというTさんが乗れないのはなぜ?
Tさんが急いで契約書を確認しています。


あかん・・・俺のバス明日やったわ・・・(汗)

・・・何と、どうやらTさんはバスの出発日が明日だったらしい(笑)。勝手に勘違いしてたのね・・・。

でも、もう帰りの深夜バス予約してもうた!今日中に東京行かな!


最悪の場合、僕とTさんは電車で東京へ向かわなくてはならないということですね・・・。
バスに乗る気満々だったので、かなり面倒くさいです。

それにしても派遣会社の人、僕だけバス予約してくれてなかったのか・・・。
まぁ僕は派遣決定が遅かったので仕方ないか。



大雨の中、駐車場にやっとバスが到着。


・・・ワゴン車じゃねぇか!!

先週の派遣メンバーは大型バスに乗って帰ったので、てっきり今日もそういうのだと思っていたんですが。
ここにきて僕は再び、繁忙期と閑散期の宿泊客の差を実感するのでした。


もうすっかりバスに乗るのは諦めていたんですが、フロントのおばさんが運転手を説得してくれています。

しばらく経ったあと、ようやくこちらに戻ってきました。
なんとか1人乗れるらしいから!ホルマリン君、おいで!

えぇぇ!僕っすか!?

なんでも1人ぶんのスペースがギリギリ空いているらしいので、体格も荷物も小柄な僕が選ばれたらしい(笑)。
でも待って!Tさんは!?

ええねん!どうせ俺のせいやし・・・電車で行くわ!


あ・・・ちょっと・・・なんとかTさんも・・・。
フロントのおばさんに急かされ、冷静に判断する暇も無く、Uくんと2人で車内に押し込まれました(笑)。あ~あ・・・。



車内から外を覗くと、台湾青年SさんとShさんが笑顔で手を振ってくれています。
Shさんの笑顔、素敵です。
そしてTさんにもお別れしようとしますが・・・
スマホで電車の時刻表調べているらしく、それどころじゃなさそう・・・(汗)。


何やら最後はドタバタで、まともにお別れも言えなかったですが・・・。
バス(ワゴン車だけど)が動き始めました。


車が駐車場を出ても、台湾の2人は手を振り続けてくれていました。


最後に、車内からお世話になったホテルを眺めます。
相変わらず、ボロくて巨大なお姿が雨の中にそびえていました。




もうここに訪れる事も無いだろう。この温泉街にも、このホテルにも。


1か月前、不安な気持ちと共にこの温泉街に降り立ったときは、まさかこんなに素敵な日々が待ち受けていようとは思わなかった。
ほんの少しの間ではあったが、人生の一瞬をこの温泉街で過ごす事が出来て本当に良かった。



こうして、色々な出来事があった密度の濃すぎる夏休みは、ようやく終わりを迎えるのであっ・・・



待て待て!まだ終わらないよ!!!


豪雨の中、車内から鬼怒川の景色をボンヤリ眺めていたら、急に関西人Tさんに申し訳なく思えてきた。
僕もTさんも予約が取れていなかったという事実は同じ。たとえTさんがバスに乗れなかったのが自分の勘違いのせいだったとしても、僕1人がこうしてバスに乗っているのがなんだか非常~に申し訳ない。

代わりに何か夕食でもおごってあげたい。
Tさんにはロクにお別れの挨拶も出来なかった。最後の最後であのまま終わるのはさすがに嫌だ。

このバスは東京・新宿に向かっている。Tさんが電車で目指すのも、確か深夜バス乗り場がある新宿である。

狭い車内でグルグルといろんな事を考えました。



そして。バスの休憩時間中に、Tさんに電話をかけました。

あの~。東京でもう一度会いませんか?
ええけど・・・。じゃあ着いたらまた連絡入れるわ!

栃木で分かれた人と再び東京で会う・・・何やらスケールがデカくなってきました(汗)。



車は渋滞に巻き込まれながらも茨城~埼玉と確実に進んでいきます。
もうとんでもない雷雨で、東京方面の空は数秒おきにビカビカ光っています。


出発してから数時間。すっかり日も沈んだ埼玉の街の向こうに、怪しく光るタワーが見えてきました。




スカイツリーだ・・・。



建設中の姿は見たことがあっても、完成した後の634メートルのスカイツリーは見るのは初めてでした。
展望台部分を数秒ごとに回る光のラインが、何やら近未来都市を連想させてカッコイイ。
光のラインが見えるたびに、「ピコーン・・・ピコーン・・・」という未来都市にありがちな効果音が頭の中で再生されます。


遠くに見る東京都心部は、なにやら恐怖であった。
これから僕はあの中へ放り込まれるのだ。
あの中でTさんと待ち合わせ・・・北国の田舎者にとって、それはあまりにもハードルが高すぎるような気がしてきた。


不安な気持ちでいっぱいの僕を乗せたまま、バスは豪雨の中、夜の東京都心へ突入してゆくのであった。


1カ月を締めくくる最後の決戦地は・・・東京だ。



次回・・・東京最終決戦。
果たしてTさんには再開できるのか!?
落雷で電車停止、夜の歌舞伎町、帰宅ラッシュの新宿駅、そしてプチ事件発生!!


「やっぱり・・・東京は・・・
なまらおっかなかったわぁ~!!

続く。

夏は栃木でバイト!!後半戦 その6

2013-11-15 12:31:33 | チャレンジ企画
9月1日(栃木生活25日目!)

さて、栃木滞在ラスト日です!
本日は午後のバスに乗り鬼怒川温泉ともさよなら、他の派遣バイトメンバーと一緒に東京に向かいます。
そして明日はちょこっと東京で遊んでからいよいよ札幌に帰省、という予定です。


いつも通りに起床し、適当に荷造りを済ませてから、三重県民Uくんとともにバイキング会場で最後の朝食。
あぁ、好きなだけ食べまくったホテルの食事も今日で最後かぁ~。

Uくんは、このホテルには7月末から来ているというので、滞在期間は派遣バイトメンバーの中で一番長いですね。
フロント業務を主にやっていましたが、最初は洗い場と清掃勤務ということで来たらしい。

2人で清掃の苦労話とか、先輩との体験談を懐かしく語りながらの食事でした。


食事後、会場を出る前に、バイキング会場でお世話になった先輩方に最後の挨拶をして回りました。
みんな「来てくれてありがとね~!」と僕を送り出してくれます。
台湾青年Sさんは、帰りのバスの時に見送ってくれるらしいので、その時が本当のお別れの時になりそうです。


さぁ、次は清掃スタッフへの挨拶だ。なんといってももう会えないかもしれないので、最後くらいきちんと挨拶しなきゃね。
みんなが出勤前に集まる朝9時頃を見計らって、事務所に行ってみます。


ドアを開けると、狙い通りに清掃スタッフのほとんどが集まっていてにぎやかでした。
1人1人に挨拶をします。


Hさん・・・勤務初日に、僕に仕事を教えてくれたおばちゃんです。そして笑顔でゴッソリお菓子をくれました(笑)。朗らかでいい人、そしてなんといっても仕事スピードが速かった!
「ママ」・・・なぜか他の従業員にこんなあだ名で呼ばれていました。この人も勤務初日、僕に仕事を教えてくれたおばちゃんです。いかにも田舎の雰囲気でしゃべり、とても癒されました(笑)。

夏木マリ似のYさん・・・強烈キャラでした。厳しくもありながら、後輩思いのとってもいい人。しゃべり方も素敵だし、個人的にこのホテルの従業員の中で一番好きでした(笑)。
Sさん・・・ベストがよく似合う、細身のおじさんです。お菓子を分けてくれるなど気を使ってくれて、この人も後輩思いの素敵な人でした。一番厳しかったですが(笑)。
清掃最高責任者Kさん・・・動物に例えるなら「ビーバー」のおじさんです(笑)。清掃スタッフでは一番偉い人にもかかわらず、威圧感を感じさせないやわらかな口調で仕事を教えてくれました。色々と迷惑もかけてしまいましたが、お世話になりました。

T塚さん・・・いかにも田舎出身といった感じのおじちゃんです。最初に他のスタッフと話しているのを見たときは、訛り全開で何言っているか全くわからず「うわ、この人と会話できるかな・・・」なんて心配しましたが、僕との会話のときは標準語で話してくれました(笑)。少年のような表情が心地よく、とっても話しやすかったです。駐車場誘導スタッフも兼務していて、かぶっていた麦わら帽子が何とも似合っていましたよ。
S原さん・・・オールバックに首手拭いがカッコいいおじいちゃんでした。ハスキーボイスで僕のことを気遣ってくれ、「やさしい親戚の方」といった雰囲気でした。

O崎さん・・・よくサンドイッチやおにぎりを下さったおばちゃんです。昼の休憩時間にいただいた手作りの焼きおにぎりがおいしかったです!
Y口さん・・・このおばちゃんにもジュースやスティックパンなど色々と頂きました。バイキング会場勤務でもよく会い、色々な所でお世話になりました!

そのほかにも、残念ながらここにはおらず挨拶ができませんでしたが、お世話になったおばちゃん、おじさんは沢山います。


夏木マリ似のYさん、笑顔で
そうか・・・帰るんか!元気でな!」と言ってくれました。

細身のおじさんSさんも「がんばれよ!まだ若いんだから!」と激励の言葉をくれます。



・・・短い間ですが、ホントにいい先輩方に恵まれました。
もっとこの仕事を続けたかったです!

みなさん、本当にお世話になりました!



お別れの挨拶の後は、午前中の温泉街に繰り出し、家族へのお土産選びをすることに。

先ほど、朝食中に会ったバイキング責任者Tさんに、鬼怒川温泉のオススメお土産を聞いたところ、やはり「きぬの清流」とのことでした。
やっぱりね~。駅のホームにも堂々と看板貼ってあったし、これが一番かな・・・ということで購入。

そしてもう一つ、家族にレモン牛乳を味わってもらいたいのですが、やはり紙パック入りのヤツは買って帰れないよなぁ。暑さも心配だし、帰り飛行機だし。


ということで、お土産ショップにバカみたいに売っていた「レモン牛乳お菓子シリーズ」を買っていくことにしました。
かなりの商品展開がされており、「ケーキ」「カステラ」「チョコレート」など随分とレパートリーがあり、迷ってしまいましたが・・・。
妥当にクッキーを選びました。


これで、最後にやるべきこともすべて終了。あとはバスの時間までのんびり過ごすだけだ。
駅前の図書館で本を読みながら、時間をつぶしました。


鬼怒川温泉ともお別れの時間が近づいています・・・。
続く。