IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

郷愁の中国紀行(20日目)

2008-07-30 09:22:47 | 旅の足跡

1986年7月29日(火)
-夏の別荘ノブルリンカへ-

ポタラ宮 3元5角
ノブルリンカ 4角
航空券(ラサ~成都) 842元
トマト 1元7角
スイカ 4元
茶水 1元4角
夕飯代 10元
(レート 1元=約42円)

3度目のポタラ宮参り。
何度行っても、見取り図と自分の位置とがあやふやで、「ここはどこ?私はだぁれ?」なんて言いながらうろつく有様だ。
まさに大迷路である。

ポタラ宮から小一時間程(勿論、徒歩です)のところに、ダライラマが使用したという、夏の宮殿(別荘)ノブルリンカがある。
ひりひりする日差しの中、ようよう辿り着けば、ただいまお昼の休憩中で、門は硬く閉ざされている。
所在無くうろついていたら、大先生に出会い、チベットビール(?)チャンをご馳走になった。
「ビール」というには爽やかではないし、かといって、「どぶろく」というにはこくがないような・・・・でも、2杯飲んだ。

キチュ川のほとりで、しば~し、くつろぐ。
ノブルリンカ宮殿前に戻り、傍らにあったベンチ(テーブルもあったなぁ)に腰掛けて、開館を待っていると、一人のチベット人男性が近づいてきて、我等の前にドッカリ座わった。
我等もチラッと見て、もしかしたら、ニコッと笑ったかも知れない。
だからか、いや、そんな事はないと思うが、彼は何を話しかけるでもなく、我等を正面からじぃっと、それこそ、穴の空くくらい見つめ続けるのだ。
いやはや、どうしたら良いのよ・・・・。
仕方ないから、無言で、あらぬ方向を見つめ、じっとしていたら、彼は興味が失せたか、近くの西洋外人に近づき、また同じように見つめている。
彼は、今日、どんな発見をしたのだろうか・・・なんだ、おいらと同じじゃないか・・・とでも、思ったんでしょうかねぇ。

夜になってから、Wさんの体調が悪くなり、モーレツな下痢だという。
疲れか、スイカの食べすぎか、はたまた大先生奢りのチャンが災いしたのか。
明朝、病院に行くことにするが、心配だ。


  

夏の宮殿(ノブルリンカ)                          キチュ川の渡し舟 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 郷愁の中国紀行(19日目) | トップ | 郷愁の中国紀行(21日目) »

コメントを投稿