ダニーを連れてきた女、シルビア

思い起こせばシルビアとの出会いは1990年代、そう20世紀ね。
当時、彼女はどこかの企業のインターン、あたしは週６でピザ屋で働いてたわ。

松山弁と英語がペラペラで、口より物を言う眉毛と緊張すると出てくる標準語が可愛かったっけ。
今じゃ、殆ど日本語は話してくれないんだけど。

いつか2人で出掛けた時に1万円を拾って、寿司屋でたらふく食べたっけ。
回ってたけど。

電車代をケチって自転車でどこまでも行ったわ。
若かったわね。

それから月日は流れ、年に１－２回しか連絡を取らない年も何度かあったのに運とご縁って不思議なものよね。

国に戻ったシルビアはアメリカに移住。
その地で就職して家も買ってアメリカ人と婚約。
彼女の結婚式にはあたしの両親も参加して、ダニーの両親もいたわ。

その翌年の春、ご主人のマークが出張で東京に来ると連絡があったの。
いい機会だから、少し遅れるけどシルビアも久しぶりに日本へ来るとの事。

「日本は丁度ゴールデンウィークだから、一緒に休暇を取ろう！
　ちーちゃんの実家にみんなで帰ろう！」

そういうプランだったの。

「自分が日本へ到着するまでの間、週末はマークを宜しく頼むわ。どこか観光に連れ出してあげて」って頼まれたから、さて困った。

マークとは彼らの結婚式前後に少し交流があったくらいで、当時は殆ど他人。

しかも日本の米軍基地にいるという彼の幼馴染（それがダニー）も休暇が取れて東京に出てくるから、2人まとめてお願いね♪って直前になってメールが来たのよ。

「米軍人は馬鹿が多いって聞くし（色んな人ゴメンなさい）、マークのことは殆ど知らないし、そもそもあたしは現地の専属ツアーガイドじゃないのよ」ってイラッとしたんだけど「まぁ友達だし、しょうがないか」って、共通の友人タケオさんを道連れに鎌倉へ行ったのよね。

引き受けたからには、2人のアメリカ人にいつ何を聞かれてもいいようにと、鎌倉のガイドブックを買って歴史の勉強をして臨んだのにも関らず、見事に何も聞かれなかったのが忘れられないわ。

露天のタコ焼屋で、たこ焼きの中身を聞かれて
タコだよて、そのくらいだったかしら。

それに同情したタケオさんが２－３質問してくれたのよね。


確か、その日の晩は渋谷へ繰り出して夜のクラブ活動と相成ったのだけど、既におばさん化現象が始まっていたあたしは終電を逃す前に帰宅。

その後、男性陣は六本木コースだったとのこと。

翌日、みんなでシルビアを迎えに行った成田空港からの道中、いかに自分らが楽しい時間を過ごしたかを妻に報告するマークが、よせばいいのにクラブ活動の話までしたもんだから当時、妊娠中だった彼女に泣いて抗議されて、あたしの監督責任だって偉い怒られたっけ。

その次からのマークの東京出張の時からは、さすがに2人共おとなしく居酒屋で飲んだわよね。

そんなシルビアが来週、3泊4日で遊びに来てくれるんですって。
しかも亭主と子供を置いて
去年の夏以来だから、8ヶ月ぶり！
あーん、楽しみぃ


今日のダニー弁と夕飯


・生春巻き
・キムチ炒飯



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似て非なるもの～それは「がんづき」と「アップルキャラメルケーキ」

真夏のような天気だったこの週末。
土曜は山にハイキングへ。




僅か渡米3年目にして、既にメキシコ人男性化している服装（笑）




日曜はアメリカ国民の殆どがテレビ観戦で盛り上がるというスーパーボールでした。
通常、仲間同士で集まって賑やかにする日らしいんだけどね。

特に興味も集う友もいない我々は通常通りの日曜だったわ。
ダニーは庭の芝刈りと雑草抜き、あたしはケーキを焼いたの。

アメリカのスイーツは甘すぎて苦手の我々夫婦。
ところが先日、よそで頂いたケーキが美味しかったの！

確かに甘いんだけど、なぜかこれは二人揃って「ウンマー」
早速、その人にレシピを聞いたところ市販されている物を使ったって言うじゃない。
しかも後日、焼いて持って来てくれて大感激！




すっかりハマって今度は自分で挑戦してみたっていうわけ。


でも、不思議ね。
人が作ってくれるとどうして、こうステキに美味しく感じるのかしら。

初めて頂いた時も、焼いて持ってきてくれた時も「こ洒落たケーキ」だったのに、自分の家で焼いてみたら岩手の銘菓「がんづき」そのものだったわ。
かろうじて味だけは頂いたものと同じだったけど、切り方の問題だったのかしら。
ダニーも開口一番「・・・・何コレ？」だったし。


あっ、知らない方の為に一応コレね↓


がんづきも美味しいのよ。
黒砂糖の甘さのもっちり蒸しパンで、クルミが入っていたりしてね。
岩手では、コンビににも置いてあって昔はひたすら食べたわ。


今日のダニー弁と夕飯


・インゲンのおかかマヨ
・鶏のから揚げ油淋鶏
・豆腐のお好み焼き風


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亭主の帰宅時間とキュウリと自制心

亭主が１１時半に帰ってきました。

ええ、午前の話です。


一応ね、聞いてみたのよ。

「おや、忘れ物？」って。


でも忘れ物じゃないっていうから、

「じゃ、クビ？」


単に早く帰れただけの話みたいなんだけど、実働３時間半ですか・・・
なかなか、いい仕事してるわね



そうそう、アメリカのキュウリって安いんだけど、まるでズッキーニな身形に硬い皮、味は薄くて中心部の種の部分が多くて見事なまでにがっかりキュウリなの。


参考比較画像（左：日本　右：米国しかも1/4）



日系のスーパーで日本のきゅうりは売ってるんだけど、高すぎて買う気がしないのよ。

ところが！

一昨日、同じ街に住む日本人の知人から少し頂いたの！
なんでも栽培している人を知っているらしくて、お裾分けのお裾分けにあやかったっていうわけ。

ありがたや・・・

早速、桃屋キムチの元に漬け込むこと丸一日。
味見に一口食べてみたら、あまりの旨さに小躍りじゃ済まなかったわ。
即座にビールが頭を過ぎったけど、ぐっと堪えてガス入りの水を呑みました。



今日のダニー弁と夕飯


・トマト鍋（パスタ入り）


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ぶち込みパッタイ

今朝は通常より45分早く出勤する亭主のために、30分早く目覚ましをセットして無事に起床。

でもまぁ、目覚ましが鳴ったから条件反射で起きただけで所詮、他人事。

すっかり普段と違うスケジュールのことなんか忘れて「なんか今日はやけに時間に余裕があるなぁ」なんて思いながら、お茶のお替りなんかしてコタツでまったりしてたの。

ようやく「ねぇねぇ、そういえば今日は早く出るって言ってなかったけ？　何時に出るの？」と尋ねたところ、






あと10分











　　　　　　　　　　　　　　　　　








本当は野菜を炒めて、作り置きハンバーグを照り焼きにして詰める予定だったお弁当。
結局は土壇場の中、残り物のパッタイをぶっこんでセーフ。


本日の夕飯とダメ弁


・ポテトサラダ
・フミサラダ
・茄子の味噌チーズ焼き




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亭主にサザエさんを垣間見る

しっかり者のダニー。

忘れ物、失くし物は滅多になくて、物の管理はうちのお母さん並み。
必要な時に必要な物をサクッと出してきてチャチャっと対処。
そして、すぐに片付ける。

出先でも、傘なり懐中電灯なりハサミやピンセットまで本当に準備が良くて、どう揺すっても出してくれないのは余分なお金くらいなものなのよ。

それから、他の人は頭にインプットされているという個人の年金番号。
アメリカでは事あるごとに必要で、それが無いと車の免許も取れない大事な番号。

あたしの記憶力じゃ生年月日と携帯番号が関の山で、よく銀行なんかで出直しを食らうのだけどダニーが一緒の時は大丈夫なの。

万が一の為に、暗号化した嫁の年金番号をメモって持ち歩いてるの、凄いでしょ。

そんなダニーが今日は出勤前にやらかしてたわ。
「いざ、出発」とオートバイにまたがったところで、まず鍵が無い。

急いで部屋に戻って持ってきて「さて今度こそ出発」と、オートバイが動き出したところで何となくハンドルを握る亭主の腕を見ると、身分証ケースが空っぽじゃない。
そこは基地に入る時に必要な軍人証明書がいつもは入ってる場所なのに。

おやおや、今のうちに入れておいた方がゲートでチェックされる時にスムーズでいいんじゃないの？という嫁の言葉で「おー、そうだったそうだった」と一旦、オートバイを止めてお尻のポッケから財布を出そうとしたダニー。

しかし、その財布も無し。
財布のみならず携帯電話も家の中だったわ。

「途中でガソリンを入れるから」と普段より早めの出発だったんだけど、あのまま送り出していたらガソリンスタンドに着いたところで、財布は無いし電話も無し。
辛うじてガソリンが基地まで持ったとしても、中に入れずで踏んだり蹴ったりだった筈。

どうかこれは一時のサザエさん現象で、老化現象じゃありませんように・・・・。



本日のダニー弁と夕飯


・鶏と白菜のグラタン
・もやしのソムタム
・ゴボウと鶏の炊き込みご飯



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