ダニー食堂

右往左往の日々。

ミラクル日産車、ミシシッピにて息絶える

2009-09-19 | 岩手県にて準備中
昨日の朝の雲海(撮影:親父)


もうエンジンを総取替えしないと走らないらしいわ。

それでもこの2週間半、希望を捨てずに修理に挑み続けたダニー。
故障の連絡を受けるも「きっといつも通り自分で直して何事も無かったかのように乗っちゃうんだから」とあたしも思っていたんだけどね。

故障してからというもの、あの広い基地内を昼夜雨天を問わずにトホホの徒歩、傘をさしても意味が無いほどの大雨の日も多かったらしいわ。

車があっても毎朝05:45に部屋を出ていたのに、高温多湿のために何度も着替えなくてはならなかったのに、奥さんも友達もいない土地で随分と不便な生活をしてきたと思うのよ。

まぁ兼ねてからの車購入の案件をことごとく拒み続けて、今回も妻の大反対を押し切って西海岸から真夏に4千キロ以上の旅を決行したりしたじゃない?
普段も周りから(主に妻から「鉄屑」だの「不燃ゴミ」だの、日によったら「鉄製う○こちゃん」とまで言われても笑顔で自分の愛車を擁護してきたくらいだから仕方が無いって言うか自業自得っていうか然るべき出来事なんだけど、ある日のメールにこうあったの。

もうこの車はミシシッピに捨てて新しいのに乗って帰ると。


正直、焦ったわ。
こりゃあ普通の精神状態じゃないわ・・・って。


だって「何があってもこの車は手放さない、例え動かなくなってもガレージの中でキープし続けるんだ」って言ってた男が、愛着もない願わくば早く撤退したいと思っている土地に愛車を置き去りにするなんて考えられないじゃない。
きっと今はヤケクソになっていて、落ち着いた頃に後悔の念に苛まれるのが目に見えてるし。

だから言ったの(あまり本心でもなかったけど)
あたしはあの車を置いていくなんかしたくないわ、一緒に連れて帰るわよって。

よって兼ねてから購入予定だったあたしの車は、年季の入った日産トラックを引いて帰れるようにシボレーのゴツイ奴になりました。

土地柄、05年のハリケーンで水に浸かったりした車を掴まされる恐れもあるので06年以降のモデル、走行距離が少なく且つパワフルで・・・と選んでいったら当初の予算を遥かにオーバー、しかも日本車じゃないなんてー


あたしは何となく腑に落ちないんだけど、今朝のダニーの声は弾んでたわ。
やっぱりクーラー付きの車はいいねぇ~。
窓を開けなくてもいいから雨の日も快適だよ
って。


夫よ、21世紀へようこそ。

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