シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー監督「貴族の巣」(ソ連、1969年)☆☆☆★

2021-07-28 20:20:48 | ロシア・ソ連


ツルゲーネフの同名の小説の映画化です。

舞台は19世紀中葉のロシア貴族社会。

理想に燃えながら夢破れるインテリ貴族の悲劇を描いた作品です。19世紀ロシアの貴族社会の生活を再現し、ツルゲーネフが意図したロシア社会の憂鬱・憂愁・詩情の気分を伝えています。

パリの社交界で艶間がある妻ワルワラ(ベアタ・トゥイシケヴィッチ)に辟易したラヴレツキー(レオニード・クラーギン)は、長いヨーロッパの生活にピリオドを打ち、単身ロシアに帰国し、遠縁のカリーニン家を訪ねます。

そこでは、清純な姉娘のリーザ(イリーナ・クプチェンコ)が成長して、いまでは内務省の官吏パンシンの求愛を受けていました、パンシンの軽薄さに嫌悪を覚えるラヴレツキーは、リーザを愛するようになったことを自覚します。

そんな折、彼のもとにワルワラの訃報を知らされますが、それは誤報で・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする