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糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

Kilfitt Macro-Kilar 1:2.8/90mm

2008年10月21日 | カメラ網

また性懲りも無くこんなものを買ってしまいました・・・マクロキラー90mmです。
昨日、RING CUBEの内覧会のついでに寄ったカメラ店で、安かったので衝動買いです。
大きさの割にズシリと重いレンズです、そのひみつは・・・


ダブルヘリコイドが組み込んであり、こんなに伸びます。


さらに基部にもダブルヘリコイドが組み込まれており、ダブル・ダブルヘリコイドでこんなに伸びる・・・最大で当倍強(1.1倍くらい?)のマクロ撮影が出来ます。
しかし絞りは自動ではなく手動プリセット式で、おまけに回転ヘリコイドなので、ピントリングと一緒に絞りリングも回転してしまいます。
固定式の三脚座が装備されており、三脚に固定して撮影するのが前提で設計されているようです。
現代の90mmマクロはインナーフォーカス式なので、当倍撮影時でもここまでレンズが長くなりませんし、もちろん自動絞りでオートフォーカスです。


三脚座に刻まれたKilfittの文字・・・西独逸製の舶来品です。
50年位前の製品で、当時は相当高かったでしょうから、企業や大学の研究室とかで使われていたのかもしれません。
それが現代では、コンパクトデジカメでもそれなりのマクロ撮影が出来てしまうわけで(このレンズの撮影も、RICOH R10を使ってます)、ものすごいテクノロジーの進歩です。

α900

2008年09月10日 | カメラ網

また新たなデジタル一眼レフが発表されましたが、革新的でありつつも保守的なのが「嗜好品としてのカメラ」の世界で、その意味でこのトンガリ頭のデザインはなかなか素晴らしいものがあります。
というわけで、さらに保守的な妄想をしてみましたw
マニアじゃない人はソニーさんのこちらのページを見てみてください。

RICOH R10とR9

2008年09月05日 | カメラ網

R10とR8のマジメな比較をしてみます。
前面デザインはグリップ形状と、ロゴの位置が変わったくらいで基本的に一緒です(R10のフラッシュ周囲のマジックテープはぼくが貼ったもので、気にしないようにw)。
R10のグリップは、特に持ちやすくなったわけではありませんが、特にかっこ悪くなったわけじゃないので、これはこれで良いんじゃないでしょうか?


背面は、液晶モニターがR8の2.7型から、R10は3型にサイズアップしているのが大きく違います。
その分、R10の操作ボタン類は端に追いやられてしまいましたが、慣れてしまえばそれほど不便を感じません。
R10の操作ボタンはR8を継承してますが、Fn(ファンクション)ボタンが加わりました。


Fnボタンには、これだけの項目が割り当てられますが、ぼくは「最小絞り」を設定しました。
この設定で、Fnボタンを押すたびに絞りが「最小」と「開放」に切り替わり、つまり絞り優先AEとして使えるわけです。
スナップ撮影重視の場合、「ステップズーム」なんか設定するのが面白いんじゃないかとおもいます。


R10の撮影時のモニターはこんな感じ。
昆虫撮影用に登録した、MY1(マイセッティング登録1)の設定が表示されてます。
表示項目は基本的にはR8と同じですが、マクロモード時に「最短撮影距離」が表示されるようになったのが便利です。
ズームレバーを操作すると、その焦点距離での最短撮影距離が表示され、撮影時の目安になります。
R8には無かった「電子水準器」も装備してます。


R10には新たな機能として「フラッシュ調光補正」が搭載されましたが、これを「露出補正」と併用すると、昆虫撮影にはメチャ便利です。
例えば背景をアンダーにして主題の虫を引き立てつつ、虫に当たるフラッシュがオーバーにならないよう抑えたり出来るわけです。


R10は「ターゲット移動」の設定表示も変わりました。
R8はなぜか「OFF」が先頭に来ていたので不便でしたが、R10のこの並びは合理的です。
ただ、AEもしくはAFターゲットだけを移動させる機能は、個人的にちょっと使いづらいです。
広角マクロで虫をとる場合は、「フラッシュ調光補正」と「露出補正」を別操作するほうがいろいろ便利です。


個人的に便利だと思った新機能は「画像クリップ」です。
これは撮影した画像を3枚まで登録でき、それをFnボタンで一発で呼び出す機能です。
ぼくはデジカメで、打ち合わせ場所や時間、相手の電話番号などを撮影しメモ代わりに使うことがあるので、そういう用途には最適です。
つい先日は、友人の写真家の個展会場地図を撮影してクリップしました。


ぼくはまだ用途を思い付いてないのですが、セルフタイマーに「カスタムセルフ」が加わりました。
撮影枚数を2枚から10枚まで、撮影間隔を一秒ごとに5秒から10秒に設定できます。
記念撮影に使っても面白いし、簡易的なインターバル撮影にも使えます。


これはR10の新機能「イージーモード」での撮影表示画面で、モードダイヤルを「EASY」にセットすると切り替わります。
イージーモードはスナップ撮影に便利だと思って期待したのですが、フラッシュがオフにならないので、この用途にはちょっと使いづらいかもしれません。
ADJボタンで操作できる項目は「画像サイズ」のみで、Fnボタンで操作できる項目は「逆光補正」のみです。
「逆光補正」とはまた懐かしい概念ですが、とにかく割り切ったモードで、これはこれで面白いかもしれません。

と言うわけで、ぼくは「MY2」にスナップ撮影用として、フラッシュオフ、中央一点AF、それ以外はフルオートの設定項目を登録しました。
後、何か書き忘れたことがあるかもしれませんが、とりあえずこんなところで。

RICOH R10

2008年09月02日 | カメラ網

どちらもRICOH R10ですが、まず色が違います。
他にも細かな違いはいろいろありますが、どちらも広角付きでコンパクトなのが売りで、よく似てます。
ちなみに黒い方のR10は、内臓フラッシュの周りにマジックテープを貼り付けてます。


最大の違いは、黒いR10は液晶モニターが3型で、銀のR10は「ライカ判フルサイズ」という点でしょうか。
細かい相違点としては、黒いR10には便利な「アジャストボタン」が装備され、銀のR10には無くてはならない「巻き戻しボタン」が装備されています。


ちなみにR10とR8はボディ外装が一部共通で、R8用のスーパーマクロユニットがR10にも装着できます。

EXA・Ⅱb+Tesser 50mm/F2.8

2008年07月26日 | カメラ網

EXA・Ⅱbは東ドイツ製EXAKTAの普及タイプで、布幕縦走りフォーカルプレーンシャッターが特徴。
Tesserも東ドイツのCarl Zeiss Jena製。
中間リングはメーカー不明の日本製で、珍しいオートタイプ。
この他にMosler 35mm/F2.8なんて怪しげなレンズも付いて、いちまんいっせん円と安かったので思わず購入してしまいました。
レンズはアダプターを介してフォーサーズ一眼レフにも装着可能なので、早速試写することに・・・

本日のGX200(テレコンTC-1付き)

2008年06月29日 | カメラ網

GX200と共に発売された、テレコンTC-1を装着してみましたが、アンバランスな感じがなかなかカッコいいです。
合成焦点距離は135mm相当で、中途半端なマニアックさがリコーらしいです。
実は、200mm相当のテレコンも検討したそうですが、性能を維持しようとするとかなりデカクなってしまうそうです。


付属品を増やすとさらにカッコよくなります。
電子ビューファインダーVF-1と、オリンパスの銀塩Lシリーズ用のクローズアップレンズf=13cmを装着。
ディフューザーはクローズアップレンズの付属品です。

TC-1を装着したGX200は、マクロモードで被写体にレンズ直前まで接近できます。
しかし近づき過ぎると被写体がレンズの陰になるし、拡大率もそれほど高くありません。
ごく小さな虫を撮るには、テレコン無しのほうが適してます。

オリンパスのクローズアップレンズf=13cmを付けると、13cmくらいのワーキングディスタンスで、ライカ判等倍くらいの撮影が出来るので、なかなか実用的です。
しかし倍率が固定されてしまうのが欠点で、応用範囲が狭いです。
TC-1はGX200のレンズを望遠に固定して使うのが前提で、ズーム操作で撮影倍率を変えることができないのです。

まぁ、クローズアップレンズを装着して望遠マクロを楽しむなら、パナソニックFZ18みたいな高倍率ズームコンパクトのほうが便利でしょう。
しかし、カメラというのは趣味の道具でもあるので、実用を超えたカッコ良さも時には重要だったりします(笑)

こちらのブログもたまに更新してます・・・

本日のGX200

2008年06月28日 | カメラ網

新製品のRIDOH GX200入手しました。
で、とりあえず内臓フラッシュにディフューザーとしてコピー用紙を貼ってみました。
至近距離ではやっぱりレンズの影が出てしまいますが、何もしないときより多少影は柔らかくなります。

GX200はカスタム設定の項目が格段に増えて、何をどう設定するのかすごく迷います。
これは「複雑で使いづらい」と言う意味では無く、「ユーザーの選択肢の自由度が高い」と言うことです。
たくさんある設定項目をうまく組み合わせれば、GX200を「自分だけの好みのカメラ」に仕上げることが出来るのです。
言ってみれば、メーカーはこのカメラ設計の「最後の仕上げ」を放棄し、それをユーザーに委ねたわけです。
まぁ、ポストモダン時代のデジカメは大体こういう傾向にありますが、GX200はそれを意識的にコンセプトに据えたカメラではないかと思います。
一日使ったくらいでは「自分のGX200」にはならず、日々使いながら徐々に設定項目を絞り込んでいく・・・と言うのが楽しみなカメラです。

RICOH GX200

2008年06月24日 | カメラ網

新製品の発表会に行ってきました。


GX100の後継機のGX200ですが、カラクリ式の自動開閉式レンズキャップがスゴイです。
ぼくが提案したこのレンズキャップがイメージの元になったそうですが、本当でしょうか(笑)
調子に乗って、セミ魚眼付きR7も提案して来ましたが、果たして・・・?

*書き忘れたので追記です。
リコーさんはGX100の改良点の要望を、いろいろな方面のユーザーから聞き取り調査したようで、GX200にはそれらがバランスよく盛り込まれているようです。
昆虫写真方面では特に「飛翔写真」の撮影を考慮していただいたようで、そのため内臓フラッシュに「マニュアル調光」と「後幕シンクロ」の機能が追加されてます。
オートストロボは時として意図せずにオーバーやアンダーになりますが、マニュアル調光は1/2段刻みで選択し固定できるので非常に便利です。
また、オートストロボはプリ発光のためのタイムラグがありますが、マニュアル調光にはそれがないので意図したタイミングでシャッターが切れます。
後幕シンクロも「飛翔写真」には必要な機能で、これがないと例えば飛んでいるチョウが進行方向の逆向きに飛んでるような、不自然な写真になってしまいます。
自動開閉式レンズキャップも付きましたので、虫を見つけたらすばやく飛翔写真が撮れるでしょう。
もちろんその他の機能もいろいろ改良され、スナップや建築写真など全方位にわたってマニアックなカメラに仕上がってるんじゃないかと思います。

セミ魚眼つきコンパクトデジカメ

2008年06月21日 | カメラ網

デジカメWatchに連載の「切り貼りデジカメ実験室」がやっと更新されました。
入稿は一ヶ月くらい前に済ませたんですが、編集部でサイトのシステム再構築をしてたそうで、更新が遅れ気味だったとの事です。
更新の直前にカメラの名前を「デジワイドR7」にしようと思ったんですが、すでに完成した原稿にネーミングの由来のエピソードを組み込むのが難しく、断念してしまいました。

「名前なんかどうでもいい」By岡本太郎

STEINHEIL MACRO-TELE-QUINAR 135mm f2.8

2008年06月15日 | カメラ網

性懲りもなく衝動買いです、相場の半額程度だったので・・・
西ドイツの名門、シュタンハイル社のマクロテレキナー135mmF2.8で、1960ごろの製品じゃないでしょうか?
エキザクタマウントですが、アダプタを介してE-420に装着すると、270mm相当の望遠マクロになります。


マクロレンズなので、ヘリコイドがニョッキリ伸びます。
操作感はねっとりとしてガタもなく、いかにもドイツ製といった感じです。


さらにヘリコイドがもう一段あって、こんなに長く・・・最大撮影倍率は1/1までは行きませんが、1/2を超えた1/1.8まで行きます。
「舶来品」という言葉がまださんぜんと輝いた時代の製品で、同時代の国産品と比べて作りもスペックも一段上回ってます。
で、これで何を撮るのかが問題なのですが、特に何も考えてません(笑)

セミ魚眼カメラ

2008年06月09日 | カメラ網

この日は夜、自販機に止まったガを撮影したのですが、間違って消去してしまった模様・・・
かわりに、最近使ってる「蝉魚眼カメラ」の画像を貼っときます。
何がどうなってるのか?どのヘンが蝉なのか?は、各自推理しといてください(笑)。

RICOH R10

2008年03月12日 | カメラ網

リコーの新製品「R8」はなかなかの高性能で世間の評判も良いみたいですが、ぼくは一足お先に未来から、その次の次の「R10」を入手してしまいました。
というか、もう何年も前から持っていたのですがw
このR10にはこれまでのリコーのデジカメにない「あるオマケ機能」が搭載されていて、それを新機種に搭載してくれるようメーカーにリクエストしてるのですが、R8ではとりあえず見送られたようです。
ともかくリコーの「オマケ機能」は伝統のようで、R8もオマケ満載で実用+楽しいカメラです。
そのR8ですが、ぼくのは早速ディフューザーを装着した「R8d」に進化してますw(せっかくのスタイリングがスポイルされてますが・・・)


R8のお勧めのオマケ【その1】は、昨日も紹介した「AEターゲット移動」機能です。
画面中心の白い囲みが「AFターゲット」で、右上の青い囲みがジョイスティックで移動した「AEターゲット」です。
なかなか便利な機能ですが、AEターゲット移動モードを選択すると、AFターゲットが中央に固定に限定されるのが難です。
ですから上のクロヤマアリの写真は、AEターゲットで背景を測定しつつ、画面中央でAFロックして構図をずらして撮影してます。
まぁ、GRD2やGX100のマニュアルモードを使ったほうが早いとはいえますがw独自の使いこなしを要求されるカメラは楽しいものです。


あと便利なのが、「最小絞り固定」機能です。
最小絞りと言っても絞りは2段しかなく、広角端でF5.4までしか絞られません。
しかし虫の広角マクロでは少しでも絞れたほうが良いわけで、非常にスバラシイ機能です。
切り替え設定はメニューの奥にあるのでやりにくいですが、「マイセッティング」に登録しておくと素早く呼び出せます。
あえて「絞り優先モード」を搭載しない発想も面白いし、マイセッティングもダイヤルで切り替えられるようになり、かなり快適です。



OLYMPUS E-3 ファームアップ

2008年01月30日 | カメラ網

先のシジュウカラを撮ったシステムがこれですが、E-3に1.4倍テレコンのEC-14を装着し、さらにOMアダプターを介して古いOM用のZUIKO 200mm/F4を装着しました。
E-3(およびE-510)の新たなファームウェアアップデートにより、純正以外のレンズでも手振れ補正機構が働くようになり、早速その効果のほどを試したわけです。
純正以外のレンズで手振れ機能を作動させるには、レンズの焦点距離を入力する必要がありますが、そのやり方も簡単です。
結果は、当然のことながらちゃんと手振れ補正が利いてることが分かりましたw
ZUIKO 200mmの写りは、開放ではフレアが出て良くありません(絞った状態では、今日は天気がよくないので試せませんでした)。
しかし、大柄なボディに細身のレンズの妙なスタイルとか、ヘリコイドのヌメッとした感触とか、独特の魅力があるのも事実です。
そんなわけで古いレンズは(当然ながら)実用性で劣る面もありますが、何を実用とするかはそれこそユーザーによって違うわけで、メーカーがそのような「選択肢」を与えてくれたことは、実に歓迎すべきだと思います。

GRD2


OLYMPUS E-3

2007年12月29日 | カメラ網

遅ればせながら話題の新製品オリンパスE-3を購入・・・ではなく、とりあえずお借りした。
昨日テストでスナップ撮影してみた結果は、評判通りAFが速く、手振れ補正機構も強力だ。

今日は、ご覧のとおり14-45mmリバース改造高倍率マクロレンズを装着してみたが、このレンズの撮影には手振れ補正もAFの速さも無関係だ。
しかしファインダー倍率が高いのでピント合わせがしやすく、ストロボのガイドナンバーも高いので絞っても露出不足になることはない。
当たり前のことだが、大きくて重いことを除けば、すべての面でE-410を上回っている。