
R8に、1.5倍のテレコンを装着してみました。
取り付け方は、デジカメWatchの
この記事の応用です。
テレコンはオリンパス製で、銀塩時代のレンズ一体型一眼レフ「Lシリーズ」用で、中古で安く買ったのを思い出したのです。
これでR8の200mm相当の望遠が、300mm相当まで拡大されるわけです。
試写の結果は、周辺はボケますが中心はまずまずシャープ、といったところでしょうか?
このテレコンは鏡筒がプラスティック製の、いかにも安物の感じですが、それに石手はまずまずの性能ではないかと思います。
R8のレンズとの相性も、それほど悪くなかったのだとも言えます。
しかしこれは、実用的だとは言えませんね・・・
最近のコンパクトデジカメのズームは、どんどん高倍率化が進んでいて、先ごろ発表した各社新製品には、300mm相当までのズームを内蔵し、なおかつフラットなボディを実現した機種がいくつか含まれます。
例えば
パナソニック「LUMIX DMC-TZ7」 は、25mm-300mm相当の12倍ズームを装備し、これは一眼レフ用レンズにもないすごいスペックで、実写速報の結果も、なかなかではないかと思います。
オリンパス「μ-9000」は28-280mm相当の10倍ズーム機で最小との事で、これもレビューが上がってます。
キヤノン「PowerShot SX200 IS」は28~336mm28mmからの12倍ズーム機で、「LUMIX DMC-TZ7」よりちょっと望遠寄りのスペックです。
ニコン「COOLPIX P90」は、なんと24倍の26~624mm相当のズームを搭載してますが、一眼レフよりは小さいとは言え、ポケットに入るようなサイズではないのが残念です。
で、これらの高倍率ズーム機は確かに便利で魅力的だと思います。
しかし一方で、倍率を欲張りすぎてレンズ性能がスポイルされているのではないか?と言う不安もあるわけです。
ですから、以前にも何度か書いたように「望遠専用コンパクトデジカメ」の登場をぼくは待ち望んでいるのですが、世間的にはどうなんでしょう?
世間的に望まれないものを企業が生産するわけないんですが、しかし「望遠専用コンパクトデジカメ」はあったら便利だし、売れるんじゃないかとぼくは思うのです。
一眼レフの場合、28-300mm相当の「高倍率ズーム」は、便利だけど画質はイマイチという印象です。
しかし一眼レフはレンズ交換が面倒で、だからこそ「高倍率ズーム」の利便性が生きてくるわけです。
一眼レフには「ダブルズームキット」という定番もありますが、28-80mm相当の標準ズームと、70-300mm相当の望遠ズームを交換しながら撮影するのは、面倒くさくい上に大事なシャッターチャンスも逃してしまいます。
しかし、ポケットに入るサイズのコンパクトデジカメの場合、レンズ交換ならぬ「ボディ交換」は非常に気軽に行なえます。
ぼくは普段、標準ズームを装備した「RICOH GX200」と、高倍率ズームを装備した「RICOH R10」をポケットに入れ、「ボディ交換」しながら撮影しています。
虫とか、路上の写真を撮るときはGX200を使い、鳥などを撮る時はR10を使うわけですが、この使い分けは「一眼レフのダブルズームのレンズ交換」よりもはるかに気軽に行なえます。
しかし残念なのは、望遠用に使っているR10のレンズがあくまで高倍率ズームのため、画質がそれなりでしかないことです。
GX200は無理のない広角-標準ズームであり、マクロ域も含めなかなかの高性能なのですが、Rシリーズのレンズ性能はいま一歩譲ってしまいます。
ですからGX200のパートナーが、例えば80-300mm相当の望遠専用デジカメだったら・・・とつい思ってしまうのです。
いや、小鳥を獲るには300mmはちょっと物足りないので、80-560mm相当の7倍ズームとかだったりすると、さらに嬉しいかもしれません。
こういう超望遠ズームが、GX200程度のサイズのボディに収まれば、かなり魅力的なデジカメになるはずではないかと思います。
で、標準と広角がセットの「ダブルズームデジカメキット」として売り出せば・・・
なんて夢想してるだけでは説得力がないので、自分で試作品を作ろうとしたのですが、単にデカイデジカメが出来てしまったと、そういうわけなのですw
因みにリコーの新製品
「CX1」は、ズームレンジはそのままなのがちょっと残念なものの、「ダイナミックレンジ拡大」という新たな技を繰り出してきたもようで、そちらの方向も楽しみです。