糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

RICOH R10とR9

2008年09月05日 | カメラ網

R10とR8のマジメな比較をしてみます。
前面デザインはグリップ形状と、ロゴの位置が変わったくらいで基本的に一緒です(R10のフラッシュ周囲のマジックテープはぼくが貼ったもので、気にしないようにw)。
R10のグリップは、特に持ちやすくなったわけではありませんが、特にかっこ悪くなったわけじゃないので、これはこれで良いんじゃないでしょうか?


背面は、液晶モニターがR8の2.7型から、R10は3型にサイズアップしているのが大きく違います。
その分、R10の操作ボタン類は端に追いやられてしまいましたが、慣れてしまえばそれほど不便を感じません。
R10の操作ボタンはR8を継承してますが、Fn(ファンクション)ボタンが加わりました。


Fnボタンには、これだけの項目が割り当てられますが、ぼくは「最小絞り」を設定しました。
この設定で、Fnボタンを押すたびに絞りが「最小」と「開放」に切り替わり、つまり絞り優先AEとして使えるわけです。
スナップ撮影重視の場合、「ステップズーム」なんか設定するのが面白いんじゃないかとおもいます。


R10の撮影時のモニターはこんな感じ。
昆虫撮影用に登録した、MY1(マイセッティング登録1)の設定が表示されてます。
表示項目は基本的にはR8と同じですが、マクロモード時に「最短撮影距離」が表示されるようになったのが便利です。
ズームレバーを操作すると、その焦点距離での最短撮影距離が表示され、撮影時の目安になります。
R8には無かった「電子水準器」も装備してます。


R10には新たな機能として「フラッシュ調光補正」が搭載されましたが、これを「露出補正」と併用すると、昆虫撮影にはメチャ便利です。
例えば背景をアンダーにして主題の虫を引き立てつつ、虫に当たるフラッシュがオーバーにならないよう抑えたり出来るわけです。


R10は「ターゲット移動」の設定表示も変わりました。
R8はなぜか「OFF」が先頭に来ていたので不便でしたが、R10のこの並びは合理的です。
ただ、AEもしくはAFターゲットだけを移動させる機能は、個人的にちょっと使いづらいです。
広角マクロで虫をとる場合は、「フラッシュ調光補正」と「露出補正」を別操作するほうがいろいろ便利です。


個人的に便利だと思った新機能は「画像クリップ」です。
これは撮影した画像を3枚まで登録でき、それをFnボタンで一発で呼び出す機能です。
ぼくはデジカメで、打ち合わせ場所や時間、相手の電話番号などを撮影しメモ代わりに使うことがあるので、そういう用途には最適です。
つい先日は、友人の写真家の個展会場地図を撮影してクリップしました。


ぼくはまだ用途を思い付いてないのですが、セルフタイマーに「カスタムセルフ」が加わりました。
撮影枚数を2枚から10枚まで、撮影間隔を一秒ごとに5秒から10秒に設定できます。
記念撮影に使っても面白いし、簡易的なインターバル撮影にも使えます。


これはR10の新機能「イージーモード」での撮影表示画面で、モードダイヤルを「EASY」にセットすると切り替わります。
イージーモードはスナップ撮影に便利だと思って期待したのですが、フラッシュがオフにならないので、この用途にはちょっと使いづらいかもしれません。
ADJボタンで操作できる項目は「画像サイズ」のみで、Fnボタンで操作できる項目は「逆光補正」のみです。
「逆光補正」とはまた懐かしい概念ですが、とにかく割り切ったモードで、これはこれで面白いかもしれません。

と言うわけで、ぼくは「MY2」にスナップ撮影用として、フラッシュオフ、中央一点AF、それ以外はフルオートの設定項目を登録しました。
後、何か書き忘れたことがあるかもしれませんが、とりあえずこんなところで。

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