糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

Macro-S-Quinon 55mm F1.9(∞)

2007年02月28日 | カメラ網
なぜか購入してしまったマクロキノン55mmF1.9。
西ドイツのシュタンハイル社製で1960年代の製品です。
エキザクタマウントですので、変換リングでE-300に装着してます。
ちなみにE-500はストロボ格納部が干渉して装着不可でした。

Macro-S-Quinon 55mm F1.9(×1.4)

2007年02月28日 | カメラ網
しかし実はヘリコイドがもうひとつ組み込まれていて、ここまで伸びます。
なんと等倍を越えた1.4倍までの拡大が出来ます。
同時代はもちろん現在に至るまで、アダプターなしでここまで寄れるマクロレンズはありません。
さすがナチスの科学力は世界一です。
とは言ってもただヘリコイドが伸びると言うだけで、近距離補正機構(フローティングフォーカス)は備えていません。
ズイコーデジタル35mmマクロに1.4倍テレコンを装着すれば、同じ倍率が得られるので、実用的な買い物ではありません。
まぁ、雑誌のネタにでもなればと言い訳して買ったわけなのですが、果たして写りは・・・

キンウワバ2

2007年02月28日 | チョウ目
こちらはマクロキノン55mmの1.4倍ですが、かなりシャープで驚きました。
ただしこれは絞りF5.6で、開放F1.9ではソフトフォーカスになります。
この辺が最近のマクロレンズとの差でしょうか。
でも国産の50mmF2クラスのレンズに中間リングを付け、少し絞ればこれくらいの描写は得られるのかもしれません。

タムロン20mm-40mm

2007年02月27日 | カメラ網
先端にレンズキャップが付いていますが、実はタムロン20mm-40mmをリバース(逆付け)してあります。
一眼レフ用の広角レンズは、リバースすると高倍率レンズとして利用できることは、昔から知られています。
しかしこれはズームレンズですから、変倍式のマクロレンズになるはずです。
写りは果たして・・・?

タマヤスデ1

2007年02月27日 | ヤスデ綱
さっそく体長5mmほどのタマヤスデを撮ってみました。
これは40mm域ですが、けっこうシャープで驚きました。
しかしなぜかボケた部分がリング状になり、これはちょっと目障りです。

国分寺市エックス山
E-300 タムロン20-40mm(リバース)

タマヤスデ2

2007年02月27日 | ヤスデ綱
こちら20mm域で撮ったもの。
動き回るタマヤスデをこの倍率で追いかけるのは大変ですが、何とか目にピントが合いました。
シャープネスに関してはズイコーマクロ20mmと同等かもしれません。
リングボケについてはもうちょっと検証する必要がありますが、倍率が変えられるのは便利です。

タマヤスデはダンゴムシと見かけは似てますが、生息数はずいぶん少なく、湿った朽木の裏などにひっそり住んでます。

国分寺市エックス山
E-300 タムロン20-40mm(リバース)

トゲキジラミ2

2007年02月25日 | カメムシ目
拡大すると、こんな虫でした。
ハジラミの一種の幼虫だと思われます。
姿を見れば(分かる人には)分かるとおり、セミやヨコバイに近い仲間です。
お尻から出ているのは排泄物の甘露でしょうか。
粘度が高いので歯磨きのチューブのようにニュルッと出てるのかもしれません。

*トゲキジラミの幼虫でした。

E-300 ズイコー20mmマクロ

チャタテムシ

2007年02月24日 | チャタテムシ目
アオキの葉で見つけましたが、このチャタテムシはまだ撮ってなかったと思います。
ストロボによる影で立体的に写ってますが、肉眼ではもっとフラットに見えて目立ちません。
被写界深度を深くするためCaplio Gx8に高倍率クローズアップレンズを装着しましたが、倍率が足りないのでトリミングしました。

国分寺市エックス山

チャタテムシ

2007年02月23日 | チャタテムシ目
ヤツデの葉裏にありました。
糸でつづった卵のようなものは以前から気になっていましたが、どうやらチャタテムシの卵のようです。
新開孝さんに教わった、 このページに証拠写真が上がってましたが、ものすごくレベルの高いブログです。
この方はどうもコンパクトデジカメにクローズアップレンズを装着されてると推測されるので(高倍率にしては深度が深い)、この写真もその手法で撮りました。
少しケラレてますが、ピントはまずまずシャープです。

国分寺市エックス山
コニカミノルタ ディマージュA2+クローズアップレンズ

ノコギリクワガタ

2007年02月22日 | 甲虫目
朽木でナタで割ったところ出てきた、ノコギリクワガタの幼虫。
とは言っても、ぼく自身にこのような高等採集テクニックがあるわけではなく、昆虫写真家の新開孝さんの行きつけのフィールドを案内していただいたのです。

愛用してたCaolio R5が入院中のため、前機種のR4使ってます・・・

所沢市

カシアシナガゾウムシ

2007年02月22日 | 甲虫目
これも新開さんの眼力によって発見された虫です。
案内された雑木林は非常に良い環境に思われましたが、新開さんによると虫の数は昔に比べてずいぶん減ったとの事です。
「例えば・・・」と言って朽木の皮をベリベリ剥がしてくれましたが、10年位前なら冬眠中のいろんな虫がワラワラ出てきたところ、現在はほとんど見ることが出来ません。
それで新開さんは東京のフィールドに見切りを付け、宮崎に引っ越すことにしたそうです。
ただそれは新開さんが昆虫写真を仕事にされているからで、ここの雑木林自体の価値がなくなったわけではありません。
どんなに少なくなっても虫が一匹もいなくなることはありませんから、東京在住の人が観察を継続する意味はあるのです。
昔より減ったとは言え、東京ににどれくらい色んな虫がいるのかは3月10日から18日まで開催の 新開さんの写真展で分かるんじゃないかと思います。

Caplio R4
埼玉県三芳町