糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

3月号のお知らせ

2012年03月31日 | 告知

糸崎公朗写真展『反-反写真』

会期:2012年4月3日(火)~15日(日)
時間:13:00-19:00
定休:毎週月曜
会場:TAP Gallery
〒135-0022 東京都江東区三好3-2-8
http://tapgallery.jp

ギャラリートーク「写真とは何か?とは何か?」
4月6日(金)18:30~ ゲスト / 山方伸(写真家)



■『リコー「CX6」に“レフレックス・ディフューザー”を装着する
デジカメ情報サイト「デジカメWatch」に連載の「切り貼りデジカメ実験室」更新しました。



■『子供の科学 2012年4月号
特集「どうする? どうなる?! 復興・防災・放射能…3・11から1年 みんなが今、知りたいこと! 」の中でコラム記事「危険から身を守る「考える力」を養おう」を執筆しました。
連載中の「カメラで見つけた!よりみち自然観察」の今月は「ヒキガエルの交尾」です。



■フランスのアート雑誌『SOLDES#2』に「東京昆虫デジワイド」が掲載されてます。

キタテハ

2012年03月28日 | チョウ目

ようやく春らしくなり、キタテハが姿を現しました。
ちょっと構図が苦しいですが、横から。


移動したので上からも撮影。
羽がボロボロですが、冬の間どこかで冬眠していたわけです。
RICOHの新製品、GXR A16 24-85ユニットの最大倍率(85mm相当の最短撮影距離)で撮影しました。

国分寺市

アオシャチホコ

2012年03月28日 | チョウ目

このガはキレイなので、春に羽化したのではないかと思います。

RICOH LENS A16 24-85ユニットの最大倍率での撮影ですが、このガに対してはちょっと物足らない感じです。
しかし1600万画素もあるので、トリミングしても十分キレイではあります。

国分寺市

ハクセキレイ

2012年03月14日 | 脊椎動物門

追いかけると逃げますが・・・


85mm相当のレンズでこの大きさですから、けっこう近づいてます。
近所の人が餌付けしてるんじゃないでしょうか?
もっと望遠で写したかったですが、後で見ると小鳥は小鳥らしく小さく写して、背景描写もしたこの写真はけっこう気に入りました。

藤沢市
RICOH LENS A16 24-85

フキ

2012年03月13日 | 植物界



通りすがりの花壇に、フキの花が咲いてました。

RICOH LENS A12 24-85 / GXRセットの、望遠と広角の最短撮影距離で撮影してみました。
広角マクロはちょっと物足りないようですが、被写体が小さく写っても画素数が多くて高精細ですし、写真として見ても状況描写は出来ているのではないかと思います。

国分寺市

DMデータの作成とモノクロ写真について

2012年03月12日 | 芸術・哲学・宗教・科学




虫の写真とはぜんぜん関係ないのですが、今日は写真展のDMの作成に掛かりきりでした。
いや実は先週からやってたのですが、慣れない作業なのでずいぶん時間が掛かってしまいました。
ぼくはイラストレーターというソフトがどうも苦手で敬遠してきたのですが、そうも言っていられないので、デザイナーの友人に集中講義を受けて、なんとかやり方の基本を覚えたのです。
で、自分のDMのデザインを初めて自分でやって、データを制作したのです。
それで昼間業者にデータを送ったのですが、「データ不備」と言うことでやり直しの指示があり、先ほど最入稿したのでした。
不備というのは、文字のアウトライン化がしてないとか、トンボがなかったりとか、モノクロ写真がカラーデータだったりとか、基本がぜんぜんなってませんでしたw

それにしても、ぼくがなぜモノクロ写真を撮るようになって、しかも個展まで開いてしまうのか?
と言うのは実のところ自分でもよく分かってませんw
そもそも自分に分からないものを、理解するために撮り始めたのがこの「反ー反写真」のシリーズなのです。
「分からない」とは実は婉曲な表現で、直接的には「嫌い」ということです。
ですからぼくは自分が嫌いなモノクロ写真の良さを理解したくて、自分でモノクロ写真を撮ることにしたのです。

ではその結果、どれだけモノクロ写真が好きになったのか?と言えば、まだよく分からないというのが、正直なところです。
よく分からないものを探求するのは哲学の領分ですが、ぼくの写真は哲学的と言えるかも知れませんw

いや有り体に言うと、普通は「自分の好きなもの」を追求するのがアーティストだと思われています。
しかし自分にも思い当たることはあるのですが、「自分の好きなもの」を追求していると、どうしてもそのうち行き詰まってしまうのです。
つまり「好きなもの」とは「良さが理解できるもの」でもあり、理解できるのだから探求心も要らないわけで、探求のない表現はけっきょくマンネリになってしまうわけです。

しかし、古代ギリシアの哲学者プラトンの本を読むと、プラトンの師であるソクラテスは、「自分の好きなもの」を横に置いてでも、ともかく「自分の分からないもの」を追求してるのです。
例えばソクラテスの好きな美少年(古代ギリシアはホモ文化でもありますw)が一緒の布団に入ってきても、「自分の分からないもの」の追求のためにそっぽを向いて指一本触れないのです。
また、最後は自分の命をも惜しむことなく、「自分の分からないもの」の追求のため、不当な死刑判決を甘んじて受け入れたのです。

それを考えると、アーティストも「アートを追求する人」であるわけで、だったら「自分の好きなもの」だけではなく、むしろ「自分の分からないもの」を追求すべき、と言うことができます。
もっとも、ぼくがモノクロ写真を撮ろうと思い立った当初は、そんなことまで考えてませんでしたが、いろいろ本など読んでから考えると、そう言うことではないかと思うのです。

そもそもぼくは虫好きを自称しており「嫌いな虫はいない」と公言する博愛主義者でもあるのですがwしかしことアートに関しては「自分の好み」にこだわって、あれが嫌いだのこれが嫌いだのとえり好みをしていて、「モノクロ写真」もその一つだったのでした。
と言うわけで、ここまで書いてふと気付いたのですが、内容が「ブログ3」みたいな長い文章になってしまいましたw
まぁ、ともかく博愛主義は世界を救うと言うことで、なんでも好き嫌いせずに食べたほうが、体も心も健全ではないかと思うわけです。

3.11から1年(子供の科学1202年4月号)

2012年03月11日 | 原発・地震関連

今月10日発売の『子供の科学』2012年4月号ですが、『3.11から1年』という特集が組まれています。


その中で『危険から身を守る「考える力」を養おう』と言うタイトルで、コラムを書かせていただきました。
テーマとしては「メディアリテラシー」なのですが、その用語を使わず、子供にも分かりやすいよう頑張って書きました。


そして連載は、『カメラで見つけた!よりみち自然観察』とタイトルも新たにリニューアルしました。
第1回のヒキガエルは去年の今ごろ撮った写真で、その当時のことを振り返っています。
正直、この写真は昨年『日本カメラ』に掲載したネタと被ってますがw、切り口は変えてあります。

思えば3.11以来、当初は『子供の科学』の自分の連載で、原発事故について暗示的な記事を書いていました。
しかし、ガイガーカウンターを購入して実際に自分で各地を計測するに至って、どうしてもそのことを記事に書きたいと編集部にお願いして、放射線のデータを含めた記事を書かせてもらえるようになりました。
それで今月号のコラム記事は、編集部から「連載に収まりきれないメッセージがあれば、書きませんか?」と提案していただいたのです。
ぼくはもちろん、原子力や放射能の専門家ではないですが、「自然を読む」ことと「情報を読む」ことと関連づけて、「メディアリテラシー」について書いたのでした。
小さな記事ではありますが、読者のみなさんにとって、何らかの役に立てばと思います。

本日のRICOH LENS A16 24-85 / GXR

2012年03月11日 | カメラ網


ネイチャーフォトの撮影機材ではないですが、「カメラは虫の一種」なのでこのブログで取り上げますw
本日のRICOH LENS A16 24-85 / GXRは、純正レンズフードと、オリンパス製35mm相当の光学ファインダーを装着。
「マイセッティング」に35mm相当の画角を登録して、モノクロスナップ撮影してみました(ブログ4に作品があります)。
このリコー純正フードはなかなか出来が良く、システムとして合理的に考えられています。
対してオリンパスのファインダーVF-1(バルキリーじゃないよ)は、ブライトフレームの見えが悪く、基部もグラグラするイマイチの製品です。
しかしモノクロ写真は、ファインダーの視界と撮れた写真のズレが面白いく、創造意欲がかき立てられるのです。

思えば去年の3.11、地震があったその時は「写真とは何か?」とか「自分が写真を撮る意味は?」など深く考えながらtwitterをやってて、正直地震どころではなかったのですが、しかしやっぱり写真のことを考えてる場合じゃなないわけで、とりあえず家に戻ったり、しかし余震が怖くて再び外に出たり、右往左往してました。
しかしそんなこんなでともかく1年経って、現在は4月3日からTAP Gallryで開催する個展『反ー反写真』の準備をしてるわけです。

モズのはやにえ(ミミズ)

2012年03月11日 | 脊椎動物門

雑木林の枝に、干からびたミミズが引っかかってましたが、モズのはやにえでしょうか?

テスト中の「RICOH LENS A16 24-85 / GXR」で、いちばんマクロが効く85mm相当で撮影しました。
しかし実焦点距離は55.5mmで、開放絞り値がF5.5ですから、背景ボケがそれほど大きなレンズではありません。
なので少し絞って、あえて背景描写してみました。
このユニットは、内蔵ストロボを使うとけられてしまうので、外付けストロボを使用しています。
ピントですが、驚いたことにAFで合ってしまいましたw
リコーのデジカメは背景が明るいと、手前にピントが合わない「中抜け」が起きがちでしたが、少しずつ改良されているようです。


比較としてRICOH CX6の広角マクロで撮影。
より広い背景が写り込んでますが、被写体にさらに接近してるため、ボケ量そものもは思ったより差がありません。

国分寺市

RICOH LENS A16 24-85 マクロ機能チェック!

2012年03月10日 | カメラ網

今日も冷たい雨ですが、RICOH RENS A16 24-85のマクロ機能をチェックしてみました。
と言っても、特にマクロモードはなく、シームレスで最短撮影距離まで撮影できます。
まずは望遠端85mm相当での最短撮影距離で撮影。
スイセンの花がこれくらいの大きさで写ります。


同じスイセンの花を、広角端24mm相当の最短撮影距離で撮影。

広角マクロはちょっと物足りないですが、望遠マクロはまずまずと言ったところでしょうか?
小さな虫はともかく、花や身の回りの小物を撮るなど、一般的な使用にはさして不便はないと思います。
画質は望遠でも広角でも、絞り開放からシャープです。

RICOH LENS A16 24-85の最短撮影距離はカタログスペックで「レンズ先端から25cm」となってますが、それは控えめな数値で、実際は20cmくらい接近できるのでおトクです(笑)
最近は、ある意味でライバル機となるCANON PowerShot G1 Xが「クローズアップ撮影できないカメラ」として取り上げられ話題になってるみたいですが、RICOH RENS A16 24-85は撮像素子サイズのハンデを考えてもそれほど酷くはありません。
もっともGXRはシステムカメラなので、マクロ撮影したいときはそれに適したカメラユニットに交換すればいいのだし、さもなくばポケットに忍ばせたGRDやCXなどのコンパクトデジカメと使い分けすればいいのです。