新!編集人の独り言

名無しの悪質なコメントがありコメントはなくしました。
名乗ることもできない奴にコメントする資格はありません。

大人のトランプ(小僧の逆襲編)

2007-02-13 18:18:10 | Weblog
「ねーねー、トランプやろう」
小僧が性懲りもなく挑戦状を叩きつけてきやがった。

「えー、いいよぉ。テレビ見たいんだもん」
「あ、負けるのがイヤなんだ」

ぬぁ~にぃ

「泣かないなら付き合ってあげよう」

という事で・・・・いつもどおりの「大人の七並べ」
メンツは大人4人と小僧2人。
ところが小僧、相当練習を積んできたらしい。
『おっ、やるな、小僧ども』
小僧がカートをせき止めまくる。

「越後屋ぁ、そんな若いうちから、そういう卑怯なマネしていいと思うのか」
「まっすぐ生きろってばよぉ」
「母さんは、そんな風にお前を育てた覚えはありません」

大人連中いいたい放題です(笑)

そんな中、自分がジョーカーを使って中央突破。
さらに、どんどん進めてしまうもんだから、せき止めていた場所が一転、最後まで出せない状況に・・・小僧ぴ~んち(笑)
「おしおきだぁぁ」
「ああっ、出しちゃダメだって」
「せき止めてたお前が悪い(笑)」

結果・・・この自分の一撃が祟ったらしく、小僧は2名とも自爆
顔は引きつってました。
そこに親が放つトドメの一撃

「な、人生っていうのは甘くないんだよ」
「人を呪わば穴二つってね」
「正義は勝つんだよ」

いや、おまいらがいうのはちょっと間違っていると思うのだが・・・


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悪魔のような奴ら

2007-02-13 13:27:57 | Weblog
エピソード1 真夜中の咆哮

恐怖のTちゃんには同郷の後輩がいました。
仮にFくんとしておきましょう。

Fくんは道場の近くにアパートを借りて一人暮らしをしています。

ある夜の事・・・そう、深夜1時をまわってたそうです。

突然電話が鳴りました。
電話の主はTちゃんでした。
「どうしたんですか、こんな夜中に」
「おう、お前がどうしてるか気になってな。何やってる?」
「はあ、風呂入ってこれから寝るところです」
「そうか・・・よし、スクワットしろ」
「は?」
「そこでスクワットしろって言ってるんだよ」
「なぜですか」
「先輩のいう事は絶対だろ。やれ」

とりあえず、やってるフリしてごまかそうとしたFくん。
んが!しかぁし

「・・・お前・・・今サボってたろ」
「何でですか?やってましたよ」
「スクワットこれだけの時間やっててな。息があがってねえじゃねえか」
「うっ!」
「明日、覚悟しておけよ、次!チョップの練習だ。柱に向かってチョップしろ」
「いや、他の部屋に迷惑が・・・」
「明日地獄見たいのか?」
「それはいやです」
「ウソついたら明日は地獄の特訓な。後な、ちゃんとこっちに聞こえるように受話器を近づけてチョップの音聞かせろ。いいな」
「ええええっ」
地獄の特訓は絶対に受けたくないFくん(理由はいずれ)。やったそうですよ。壁に向かって・・・
ガスッガスッ!
「おう、いい調子じゃねえか。次だ。窓に向かって気合を入れる練習だ。ストレス発散には大声を出すといいんだよ。やれ」
「ええっ、ですから、もう寝ている人が・・・」
「地獄の特訓を・・・」
「わ、わかりました。うぉぉぉぉぉぉ」
「バカヤロウ。ほえてるだけじゃ獣と一緒だろう。お前の好きな女の名前を叫べ」
「いや、それだけは勘弁してください」
「バカヤロウ、好きな女の名前なんだから堂々とさけびやがれ」
「本当に・・・勘弁してもらえませんか」
「やれ・・・・・」

有無を言わさない迫力が受話器の向こうからビンビン伝わってきます

「××ちゃん、好きだぁぁぁぁ」
「そうだ、あのつきに向かって吼えるんだ」
「好きだぁぁぁぁ」

その時です・・・
どんどんどん
「Fさぁん。Fさぁん」

そりゃあそうでしょう。
慌てふためくFくん。
「えっ、どうしよう。Tさぁん」
プープープープー

電話は無常にも・・・切れてました・・・

一ヵ月後・・・
トラックに家財道具を積んでいるFくんの姿がありました・・・・

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紅夜叉は利用された

2007-02-13 05:43:41 | Weblog
もう会場すぐそこだから少し歩こうか・・そうハーレーに言うと神取はタクシーを降りた。
会場付近まで来ると数名が神取とハーレーに気づき、遠巻きに見ている。
神取!負けちまえ! と罵声が浴びせられた。
神取は雑音を無視して、堂々とした足取りで会場に向かう。
大試合の前で気が立っている神取は、なるべく北斗の事を考えないようにしていた。
恐る恐る握手をねだる若い女性ファンに神取は照れくさそうに応じた。

そんな光景を咥え煙草で宍倉が眺めている。神取が立ち去ると、その女性に声をかけた。
「あなた、神取選手のファンですか?」
女性は突然の事に少し驚いたが、すかさず答えた。
  「別に。どうせ今日、北斗に引退に追い込まれるんだし」
関係者入り口から神取が会場入りすると後ろから不意に声をかけられた。
  「ちょっと、ここは関係者以外は立ち入り禁止だよ」
すこしムッとして神取が振り返ると、そこに長与千種が笑って立っていた。
「長与、アンタかい・・・・」
  「神取、今日はアンタの実力、楽しませてもらうよ」
「ああ。まぁ見ててよ。損はさせないから。アンタ、ちゃんと稽古して来たの?」
  「大丈夫。見といて損は無いと思うよ」
長与は笑いながら手を振ると忙しげに去っていった。
控え室前で先に会場入りしていた風間と半田に会う。

控え室に入ると神取は長椅子に深く腰を掛け大きく息を吐き出した。
  「神ちゃん、まだ時間あるけど、何か飲む?」
風間の問いかけに、「いや、いい」と答え神取は目を閉じた。
長与千種の事を考えていた。
結局夢に終わったが長与との対戦が実現していたら勝てただろうか。
もし本格復帰となったら対戦の可能性も有るかも知れない。
全女出身選手の実力は良くわかっているつもりだ。
ジャッキーとは壮絶な喧嘩試合、デビルには血みどろにされた事がある。
北斗は・・・どんな戦法で立ち向かって来るのだろう。
あれだけナメた口を叩く位だから、相当な自信が有るのだろう。

いつの間にか北斗の事を考えている自分に気づき神取は苦笑いと舌打ちをした。


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