
出典:https://jp.mg5.mail.yahoo.co.jp/neo/launch?.rand=6eq39e4om2p1g#tb=nf3y44yi
京都サンガF.C.は強かったですね。首位相手に自らのメンバーに体調不良があったり、決定的なミスがあったのでは、さすがに勝てないですね。
今季、京都がチョウキジェ氏を監督に迎えた時、これは「劇薬」を打ったなと思いました。上手く機能すれば途轍もなく強くなるでしょうが、悪く出ればチームが崩壊する危険性を孕んだ賭けに出たと感じたからです。「人を育てる力」、「人をその気にさせる人間性」を持つと湘南ベルマーレ元社長の眞壁潔氏に言わしめた卓越した指導力を持つことは広く知られていますが、2019年に起こしたパワハラ問題で退任した上、日本サッカー協会より公認S級コーチライセンスの1年間停止処分を受けた人物ですから、処分解除から間もない昨年12月に監督として迎えた京都とすれば、もう徳俵からかかとが完全に浮いた状態の全く後のない背水の陣だと思っていたのでしょう。それと、彼が京都市出身だったことが監督招聘の決定打だったと推察されます。
いずれにせよ、ファジの経営陣では絶対に手出しできない「諸刃の剣」が監督となり、今季の快進撃を見れば、今の時点では賭けは成功しているように見受けられます。

対戦時に首位を走っていたアルビレックス新潟、そして今季開幕からその新潟と首位争いを続けてきたFC琉球との連戦に勝利して、調子を上げて来ていたファジアーノ岡山ですが、この京都サンガF.C.戦はそう簡単に行かないと思っていました。強力FW陣の得点力に加えて、リーグ最少失点を誇る守備陣が立ちはだかりますから、先に失点してしまえは絶対に勝ち目はないと予想していましたが、果たしてその通りの試合展開となりました。

出典:https://www.sanga-fc.jp/
ファジは体調不良で徳元と宮崎智がベンチを外れ、前節の琉球戦からメンバーを入れ替えて今季初めてのフォーメーションで臨まないといけない状況となりましたが、そのことが新たに潜在能力を引き出すというような望みは前半で打ち砕かれました。ミスが複数重なったことで失点シーンはそれまで激しいプレスで善戦していた試合を一瞬にしてぶち壊しました。あの場面、梅田がバウンドさせずに頭でクリアしていれば何事もなかったのでしょうが、彼は若いし経験も浅いので、安全に足で処理しようとして墓穴を掘りました。相手FWがピーター・ウタカだったのも不運でしたね。並みのFWならあそこまで冷静に正確にゴールを捕らえられなかったでしょう。2失点目も高い位置で奪われて完璧な連携で崩されたもの。いずれの失点にもウタカが絡んでおり、やはりウタカを抑え込める守備が機能しないと勝機はなかったと言えそうです。


故野村勝也氏が楽天監督当時によく語られていた『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』という言葉が格言のように身に染みる試合となりました。
前々節の新潟戦、天皇杯の東京V戦、前節の琉球戦との3戦で『不思議の勝ち』を続けてきたファジは一気に夢から現実に引き戻されました。強者には理由があって強いと言わしめるに相応しい京都の試合運びでした。
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*サンガS 4,669人
京都 2-0 岡山
┌1-0┐
└1-0┘
得点者:
38分 ピーター・ウタカ(京)
55分 川崎颯太(京)

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昨日の試合のスタッツです。
京都 岡山
ボール支配率 51% 49%
シ ュ ー ト 19 8
枠内シュート 8 3
パス(成功率) 474(76%) 473(78%)
オフサイド 1 3
F K 9 10
C K 7 3
P K 0 0
こういう試合展開を打破するのに有効なのはセットプレーなのですが、効果的な位置でそれをさせてもらえませんでした。また、この内容で見れば、ボールを持ち過ぎ、いや持たされ過ぎています。J2特有のサッカーで、強い相手を倒すのに最も有効と言われるのが、「全くボールを持たないサッカー」です。勇気を持って、相手にボールを支配させて、隙をついてショートカウンターを仕掛けるような思い切ったサッカーができるチームが、劣った戦力でもJ1昇格を果たせるのでしょう。強い者が勝つのでは勝負に何の興味も湧きません。「勝った者が強い」と言わしめるようなスリリングな試合を繰り返し制してこそ、チームは成長するのです。


次節は第21節、前半戦の最終戦です。勝利で飾って後半戦に勢いを繋ぎましょう。五輪による中断期間までは3試合。苦しくても勝ち切らないといけません。

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まずは、ヴァンフォーレ甲府に勝ってからの話ですね。
皆さん、次節はCスタでお会いしましょう。
よろしくお願いします。