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おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

“脱魔境マニュアル” !?

2021年06月02日 18時29分00秒 | サッカー



世界一面白い2部リーグと言われているかどうかは定かではないのですが、issanはいつもそう言っています。「群雄割拠」で熾烈を極めるリーグ戦はかねてから『魔境』とか『沼(J2沼)』などと呼ばれ、落ちると抜け出せない恐怖のリーグでもあります。しかも、今季はJ3に降格するチームが4つです。過酷な魔境はいつにも増して激烈を極めています。

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そんな恐ろしくて面白いJ2の脱出マニュアルなるものがあるようです。ファジアーノ岡山は今季で13年目のJ2リーグを戦っています。中途での昇格や降格を抜きにして、連続したJ2所属年数が最も長いのが水戸ホーリーホックです。そして。2番目が愛媛FCで、ファジは東京ヴェルディと並んで所属年数が3番目となりました。ちなみに5番目はJ1オリジナル10の1つジェフユナイテッド千葉、6番目は京都サンガF.C.です。かつて、J1の常連チームだった古豪でもぬかり込んで出られなくなった沼の恐ろしさを物語っています。何しろ、オリジナル10の内、ジェフとヴェルディという伝統あるクラブがJ2生活が限りなく長くなっているのですからね。


今季、J2に所属している22クラブは下記の通りです。

ブラウブリッツ秋田
モンテディオ山形
水戸ホーリーホック
栃木SC
ザスパクサツ群馬
大宮アルディージャ
ジェフユナイテッド千葉
東京ヴェルディ
FC町田ゼルビア
SC相模原
ヴァンフォーレ甲府
アルビレックス新潟
松本山雅FC
ツエーゲン金沢
ジュビロ磐田
京都サンガF.C.
ファジアーノ岡山
レノファ山口FC
愛媛FC
ギラヴァンツ北九州
V・ファーレン長崎
FC琉球


では、その魔境脱出マニュアルとは如何なるものなのか? 勿論、脱出するならJ1へ脱出しないといけません。J3へ行くのは脱落であって脱出とは言えませんからね。


出典:https://note.com/kanzen/n/n819b14d05676

なぜ、J2が戦術的に面白いのか? リカルド・ロドリゲス監督が火付け役…「知略勝負」の舞台を分析【脱J2魔境マニュアル(1)】
https://news.yahoo.co.jp/articles/386692159997be93a20fd3da1180033ff1f57c82
※以下、引用です。

禁断の「脱J2魔境マニュアル」と題し我が国が誇る2部リーグ・J2を特集した、6月7日発売『フットボール批評issue32』から、今や「知の戦場」ともいえるJ2の戦術的対立構造の最前線を追った龍岡歩氏の記事を一部抜粋して全3回で公開する。今回は第1回。(文:龍岡歩)

火付け役リカルドがケミカルを起こした
日本サッカーにおいて最も戦術的な面白さに長けたカテゴリーはもしかするとJ2なのではないか。ここ数年、そんな声を一部のサッカーファンからも聞くようになった。

なぜ、J2が戦術的に面白いのか。それはリーグの特徴にある。個の力で試合の勝敗を左右するようなタレント抜きで戦略を考えなければならないという前提がそれだ。仮に傑出したタレントがいても、早晩、上のカテゴリーへ引き抜かれてしまうことが珍しくない。それが2部というカテゴリーの宿命でもある。

その結果、個の質で差を生みにくいのであれば、知略でもって他を出し抜く必要性が生まれた。そしてこの土壌こそがJ2を知略と知略が凌ぎ合う、「知の戦場」へと生まれ変わらせた。そんな側面がある。

サッカーの歴史を振り返ると戦術が進化する過程とは、異なる戦術と戦術がぶつかり合った時のケミカル(化学反応)の結果であることがよくわかる。つまり戦術的な対立軸が生まれた時に進化と面白さは急激に加速するのだ。

その意味で、近年J2において生まれている戦術的な対立構造は大変興味深い。その大きな契機となったのは間違いなく2017年にスペイン流ポジショナルサッカーを引っさげて徳島ヴォルティス(当時J2)の監督に就任したリカルド・ロドリゲスの来日であろう。

その詳細は後述するが、リカルドが火付け役となりJ2にはケミカルが生じたといえる。対抗する勢力もまた何か新しい対抗策を考えなくてはならなかったからである。J2はこの対抗勢力の健闘ぶりも特筆すべきリーグであり、それは毎年特定のチームの一人勝ちを許さない厳しいリーグ構造につながっている。シーズンの最後の最後まで予断を許さない昇格レースはJ2の知略ゲームが常に拮抗していることの証しでもあるだろう。
(文:龍岡歩)



出典:https://www.targma.jp/kawaji/tag/j2魔境/

J2における4つの対立構造とは何か? ポジショナル、ストーミング、ポゼッション、リスクヘッジの違いを解説【脱J2魔境マニュアル(2)】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5dcc760861c9602f4e0c6350eee170539e20a9c
※以下、引用です。

禁断の「脱J2魔境マニュアル」と題し我が国が誇る2部リーグ・J2を特集した、6月7日発売『フットボール批評issue32』から、今や「知の戦場」ともいえるJ2の戦術的対立構造の最前線を追った龍岡歩氏の記事を一部抜粋して全3回で公開する。今回は第2回。(文:龍岡歩)

より鮮明となった4分類の対立構造
ではリカルドが契機となって、はっきりと姿を現したJ2における対立構造とは何か。簡単に言ってしまえばそれは下記の4つに分類される各チームの特徴の対立といえるだろう。

(1)ポジショナルプレータイプ
(2)ストーミングタイプ
(3)ポゼッションタイプ
(4)リスクヘッジタイプ


以上の4つだ。

そもそもこの4分類がどういうものか。そしてなぜポジショナルプレーの伝道師リカルドの出現が対立構造を生むに至ったのか。まずはそこから考えてみたい。

まず(1)のポジショナルプレータイプであるが、最大の特徴はポジショニングによって優位性を作り出すことにある。図抜けた能力を持つタレントであれば相手にマークされている状況や狭いスペースでも苦もなくプレーできるが、それはごく一部の選手の話である。他の多くの選手にとって良いプレーをするには、スペースと時間が必要だ。

ポジショナルプレーとはこの「その他多くの選手」を上手くプレーさせるための処方箋のようなものともいえる。巧みなポジショニングによって相手のマークをズラしたり、ボール周辺で数的優位を作ったりすることでスペースと時間を確保するのだ。つまり位置取りの優位性によって個の質の差を埋めたり、逆転したりできるのがポジショナルプレーの利点である。

リカルドの徳島がその顕著な事例であるが、ポジショナルプレーの導入に成功したチームでは、選手が急に上手くなったように見えるのはこのためである。そして正しい位置取りによって結果的にパスが回り、ポゼッション率が高くなるという副産物にもつながる。

(2)のストーミングタイプはストーム=嵐に由来するその名が示す通り、相手がボールを回し出して位置的な優位性が出る前に、強度でそれを打ち消そうという狙いを持つ。

試合を攻守の入れ替わりが絶えず行われる激しいテンポに持ち込むことで、ポジショナルな優位性を取らせる間を与えない。ストーミング戦術にポジショナルキラーとも言われる一面があるのはそのためである。J2にポジショナルプレーが浸透するにしたがって、対抗軸としてのストーミングに需要が高まるのはある意味必然であった。

そしてJリーグに昔から根強い型として定着しているのが(3)のポゼッションタイプである。

ここであえてポジショナルとポゼッションを区別して書いているのは両者の戦略性に明確な違いがあるからだ。(1)のポジショナルプレーはあくまで位置的優位を築いた結果として、ポゼッション率も自然と上がるという因果関係である。

これに対して(3)のポゼッションタイプはボールを動かしてポゼッション率を上げることからまず入る。チームとしてボールを握り、ボールポゼッションを通じて試合を支配しようという考え方である。そのため、ボールを回すためのポジショニングには自由が許容されている。最初からボールを動かすための即興性が戦略に組み込まれているといっても良い。川崎フロンターレがこのポゼッションサッカーの最高峰といえば、よりイメージしやすいだろうか。

最後の(4)、リスクヘッジタイプは昇降格を伴うリーグ戦というレギュレーションが生み出す裏面だ。

リスクヘッジを最優先に残留や昇格という直近の課題に対して、とにかく短期的に一定の成果を出すことだけを狙う。掲げた理想の戦略が頓挫した時などに、藁をも掴む思いで行き着いてしまう。それがこの戦略といえるかもしれない。
(文:龍岡歩)


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ポジショナルサッカーはなぜ「選手全員が上手く見える」のか? そして出現する対抗勢力【脱J2魔境マニュアル(3)】
https://news.yahoo.co.jp/articles/d53b4af364f95ba0d307078fde5368e75f55efe1
※以下、引用です。

禁断の「脱J2魔境マニュアル」と題し我が国が誇る2部リーグ・J2を特集した、6月7日発売『フットボール批評issue32』から、今や「知の戦場」ともいえるJ2の戦術的対立構造の最前線を追った龍岡歩氏の記事を一部抜粋して全3回で公開する。今回は第3回。(文:龍岡歩)

特化した戦術が生む極端な現象
リカルドが徳島に持ち込んだポジショナルサッカーとは何か。それは、サッカーというゲームをロジカルに攻略する手引きのようなものだ。フィールドプレーヤー10人のポジショニングを意図的に決め、マッチアップする相手、連携すべき味方、観るべきスペースなど、いわゆる判断といわれる領域をオートマティックにしてしまうものである。

リカルドの徳島はビルドアップ時、2トップ相手ならDF3枚、3トップならDF4枚が始点となり、最終ラインで「+1」を形成していた。この時、数的優位を活かしてただパスを回すだけだと、前線に縦パスが入った時にせっかく作った「+1」が消えてしまう。

しかし徳島はビルドアップの始点で作った「+1」の恩恵をDFラインの選手が自ら中盤までボールを運ぶことで、ボールと一緒に数的優位を「運ぶ」のだ。そして相手の「誰」が出てきた時に「どのスペース」を狙うか、というプレーのチャートが予め決まっているので、選手は判断に迷う必要がない。

ポジショナルサッカーの完成度が上がってくると、選手全員が「上手く見える」現象が起こるが、それは脳のリソースを限りなく節約して余裕を持った状態でプレーできるからである。

ポジショナルサッカーという新たな戦術で極端な数字を叩き出すチームが出現すると、対抗勢力は二つの道を迫られる。

一つはボールを保持しないでも勝てる戦術へ舵を切る道。もう一つは彼らよりもボール保持率を上げる道である。つまりポジショナルサッカーからボールを取り上げて、自分たちでボールを保持するのだ。

徳島が優勝した2020シーズンのJ2は、徳島と同勝ち点の2位でアビスパ福岡が昇格したが、彼らのスタイルは戦術の二極化ともいえる現象を物語っている。

福岡のボール保持率は22チーム中20位で、1試合平均のパス本数も21位という数字だった。つまり福岡はボールを持たないし、パスもつながない。しかしボール非保持の局面を作り勝ちに結びつける戦術に特化したチームだった。余談ではあるがこの2020年シーズン、J3ではボール保持率ワーストのブラウブリッツ秋田が優勝し、ブービーのSC相模原が2位でJ2昇格を果たしている。

こういった特化した戦術が生み出す極端な現象は数年前から、欧州ではすでに起こっている。

その契機となったのはもちろん、本家ポジショナルプレーの使い手ペップ・グアルディオラの登場であった。

このペップシティのポジショナルサッカーに待ったをかけたのはストーミング戦術の完成度を上げてきたクロップのリバプールである。こうして戦術は進化していく。
(文:龍岡歩)




ファジはよく「ポゼッションサッカーを得意とするチームに弱い」とか「ミラーゲームに弱い」とか言われてきましたよね。

しかし、何故か徳島ヴォルティスには強かったのです。上の記事を読んで、何故徳島に強いのか、という疑問が少しだけ分かったような気がします。上の4つのタイプの中にはっきりと分類はできない、よく分からない未完成のスタイルながら、アグレッシブに出てくるチームには割と強いというデータが残っています。やられるときはボコボコにされることもありますが、はまるとどんなに相手が強くても勝ってしまう「不思議ちゃん」サッカーの面目躍如とも言えます(笑) そのかわり、J2に多い「堅守速攻」タイプやガチガチに守りを固める「籠城スタイル」の相手にはなすすべなく敗れるシーンを数多く見て来ました。調子を落としているチームに勝てないというのもそこに原因がありそうです。

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今年は魔境脱出はできない可能性が強くなってきたファジですが、とにかく脱落だけはしないようにしっかりと地に足をつけて魔境を戦わないといけませんね。



ヴェルディは以前からポゼッションスタイルを基本とするチーム。ファジにとっては苦手な部類のチームですが、今季は好不調の波が大きくなっているようです。中途半端にアグレッシブに出て来てくれればチャンスは大きくなりそうですね。

緊急事態宣言下での有観客試合です。これは行くのが礼儀ですね。スタジアムでお会いしましょう。

よろしくお願いします。
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