ズク無し生きもの館

飼育中の生きものたちの日常ブログです。
春・夏は両生爬虫類
秋・冬はハリスホークが中心になります。

ウォーターパイソンのいちばん太い日

2009年05月31日 | 両生・爬虫類
今日は時間があったので、ウォーターパイソンの採餌を
ゆっくり観察してみました

今日(今週)のディナーはLLラット。
ウォーターの癖で、冷凍物なのにグルグル巻きから始めます。

今までは「無駄なことしてるな~」と思っていましたが、
餌が動かないように押さえたり、他の動物に横取りされないためだったり、
コイツなりの意味がある行為なのかもしれません。

餌をケージに入れてから、頭を見つけてくわえるまでにまず15分。
ここからなが~い奮闘が始まります。


ヘビの顎は、人間の足運びのように左右で互い違いに動きます。
餌を呑む時は顎を片方ずつ動かして喉に送り込んでいくのですが、
これが大きな餌の時は大変

人間がものすごく長くて急な石段を一段登っては「フ~ッ」と一息つくように、
まずは片顎を前に出して半口呑み込み、続いてもう片顎で半口。
それから下を向いて「ん~!」と喉に送り込む…という作業が地道に続きます。
最大の難関はラットの両肩。
ここがラットの体で一番幅があるためか、食餌時間の大半を費やします。

そうして肩を攻略したあとはラストスパート。
それまでとはうって変わって、大きな餌もわりとスルスル呑んでいきます。

さらに伸縮自在の皮膚も、大きな獲物を呑むのを手伝います。
普段はみっちりとウロコで覆われていますが、食餌の際にはアコーディオンの
ように広がって、白い皮膚が見えます。

頭をくわえてから、ラットの尻尾の先まで呑み終わるのに40分。
「もう動けん

トグロを巻いても胴体が膨らんでいるのが分かります。

普段はもうワンランク小さな餌でもいいのですが、
今回は冷凍庫の整理のために頑張って貰いました。
次の餌は10日後でもいいくらいかな?

その前に、いいかげん脱皮殻を片付けないといけません


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2 コメント

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Unknown (kai)
2009-05-31 22:36:51
獲物を締め上げる力って相当強いんでしょうね!?
締められたことありますか?
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kaiさん (館長)
2009-05-31 23:34:24
気付かないうちに咬まれていたことはありますが
絞められたことはまだないですね。

ちなみに腕などを絞められた時は、
ヘビごと水の中に突っ込むといいそうです。
返信する

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