ズク無し生きもの館

飼育中の生きものたちの日常ブログです。
春・夏は両生爬虫類
秋・冬はハリスホークが中心になります。

魅入られる

2008年12月09日 | ハリスホーク
いつも通り朝の据え回しをしてから、付いてこさせながら自宅へ。
途中のボサ近くで渡りをしてたら突然、照羽がこちらの方向を見込みます。
ん?何か見つけたか? ですが、私の近くには立木が一本あるだけ。
何にもいないよと思っても、照羽は木の上で首をカクカク&尾羽をフリフリ。
コレは明らかに獲物を見つけた時の仕草だ!

再度よーく木の根本を見ると…うわキジがいる
まるで騙し絵に気付いた時のように、
突然目の前の地面に伏せている雄キジが視界に飛び込んできました。
キジはひたすら伏せてやり過ごそうとしているらしく、ピクリとも動きません。
これはチャンス♪

まず照羽を軽く呼ぶ。
照羽が飛んでくるのにタイミングを合わせてキジを追い出し、
目の前に飛び出したキジをエアキャッチ!!
…よし、このシナリオで行こう。

と、思いついて近付こうとしたところで、
アレ?これって手づかみでも獲れるんじゃね?
羽毛が一枚ずつ数えられそうなほど近くにいるキジを見ているうちに、
ふとそんな考えが浮かんでしまいました。
一度欲が出るともう止められません。
この位置だと「迎えっ鳥」になるし、照羽に任せるのも不安だよな…
ということで作戦変更。
子どもの頃、あぜ道にいるトノサマガエルを捕まえようとした時のように、
両手を広げてゆ~っくり、ジワ~っと接近します。
間合いに入ったところで、エイッと覆い被さった瞬間
ドドドドッ!!
…一瞬、何か爆発したのかと思いました。
次に視界に入ったのは、飛んでいくキジを追いかける照羽の後ろ姿。
いや~キジって助走も無しにあんな勢いで飛び立てるんですね…
あんなシロモノを手で獲ろうと思うなんて、どうかしてたんじゃないか?
冷静になってみると、戻ってきた照羽の視線まで何だか冷たい…

飼い主の暴走でチャンスを潰された照羽は、
ツララ狩りで憂さ晴らし?してました。