特別な資格がなくてもできる専門職の一つに「研修講師(インストラクター)」がある。フリーの女性講師も多く、「講師になりたい」 という女性から相談を受けたり、「私を使ってください」という積極的な売込みを受けることも多い。
私は『講師』として研修を行うことも多い。が、今まで講師になりたいと思ったことはない積極的に思わないどころか、むしろ大勢の人の前で話すのはあまり好きではない
自分のことを「人見知りタイプではなく社交的だ」と思う。でも、恥かしがりで極度のアガリ性なので、講師として大勢の前で話しをするより、一対一でじっくり(膝突き合わせて・・・)話しをする(どちらかと言うとカウンセラー)ほうが向いていると思う。
(周りからどのように見えているかわからないが・・・)『こう見えて、目立ちたがりではないのだ』
ベテランと言われるようになった今でも、『不安』と『プレッシャー』で研修前は逃げ出したくなる・・・。これ、本心
昨日も京都銀行主催の新入社員研修で108名の受講者を担当し、やはりこの『不安』と『プレッシャー』を味わった。なんとも言えない いや~な感覚・・・
で、帰り道。それでも講師の仕事を続けてきたのはなぜか??を考えた。
その答えは?
もちろん、一番は仕事だから!お客様から依頼がある以上仕事としてやり遂げるのは当たり前。
それだけかぁ~再度問う
「それだけではない」不安やプレッシャーと戦いながら大勢の人の前に立っている私に「パチン」とスイッチが入る瞬間があるからだ。
パチン とスイッチが入るのは?
「これだけは、絶対伝えたい」という想いを伝える時。不安やプレッシャーなど余計なものは全てどこかに飛んでしまい、「これだけは何がなんでも伝えないといけない」という想いが自分にのりうつる。
昨日もスイッチが入った。気がつけばマイクも持たず、腕まくりをし、額に汗して必死に訴えかけている自分がいた。必死さが伝わるからか受講者たちも真剣な眼差しで聞き入っている・・・。
私には、(自分や身近な友達・知人の生き様を振り返って)今さらながら
「あの時にこうしておけばよかった」「もっと考えておけばよかった」「やめておけばよかった」「もっと早く気づけばよかった」・・・と思うこと、教訓がたくさんある。失敗や回り道をしたからこそ今の自分があることは間違いないし満足している。しかしながら、しなくてもいい失敗や回り道はしないほうがいいに決まっている。
これらを伝える時、パチン とスイッチは入る。
幸いにも今私は人に『何か』を伝える仕事をしている。この仕事をしている以上、研修や講演など想いを伝える場を通じて想いを伝えるが私の役割なのだ。ここまで考えて、「ひょっとして、講師の仕事も嫌いじゃないのでは?」
という想いに至った。
が、
「やっぱりあまり好きではない」
今後は、自分が前にできるだけ出ないで、会社のメンバーに『想いを伝える場をつくる』側にまわろうっ!それが自分のため!メンバーのため!!会社のため!!!