女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

退院前日

2021-10-14 | 日記

中村です。

 

リハビリ15日目。
周りの人に支えられてリハビリメニューをこなしてきた結果、
明日退院できることになりました。

初めての手術。信頼できるドクターに全てお任せと覚悟を
決めて入院したはずだった。
しか~し、入院から手術までの血圧は、何度測ってもいつも
より30も高め内心ビビってたのかぁ…と思う。


振り返ってみるとこの間いろんなことがあった。


◇同じフロア内の夜間のコードブルー
※コードブルーとは患者の容態が急変したことを知らせる院内緊急招集コール。
⇒この日消灯前微熱があった私。看護師さんにアイスノンを持
 ってきてほしいと頼んだ直後のコードブルー。廊下を慌ただ
 しく走る音が聞こえる。「こんな時に私のアイスノンなんて
 構ってられへんよな」と、水に浸したタオルを絞って首筋を
 冷やしてうとうとしていたら、日付が変わってしばらくした
 頃「遅くなってすいません…」と言いながら部屋まで届けて
 くれた新米看護師さん。
 「忘れないでいてくれてありがとう」

◇隣の部屋に関西の有名人入院
⇒術後1週間ぐらい経過した頃、隣の病室に関西の有名人が入室。
「どこかで聞いた声」と思っていたところ、看護師との会話で
 の人と判明。ひっきりなしにナースコール。というか、恐らく
 スライド式の扉が開いたらセンサーが感知して看護師がかけつ
 ける。「〇〇したい」と要望を伝えている時もあれば、マスク
 を着用せずに室外に出ようとしたり他の病室を勝手に開けよう
 とする行為を諭されることもある。幾度となく繰り返されるこ
 の光景。最初のうちは物珍しさもあって、「さすが、看護師さ
 ん慣れてはるなぁ」とか、「今の返しナイスやなぁ」などやり
 とりを楽しんでいたけど、日がたつにつれて、

「こらおっさん、ちょっとぐらい我慢せぇや(看護師さんはあ
んたの)専属ちゃうぞ

とイラっとしてきたが、2日前に無事退院。病棟に静かな時間が
戻りました。※あと1~2日続いてたら、顔合わせたタイミング
で、文句言い倒してたかもしれない…。あぶないあぶない。

このおっちゃん、自分が好きな看護師の言うことはすんなり聞く
けどそうでない人のことは聞かない。好きな看護師は、必ずしも
若くて可愛らしい女性ではない。明るくて、ノリが良く、上から
目線で突き放した物言いをしないタイプ。
依頼事も「~して下さい」(=指示・命令表現)ではなく「~し
しましょか?」(=提案表現)。あるいは「~してくれると嬉し
いです」とIメッセージ(=主語を『I(=私)』)で伝えてい
る。

改めて思う。

人と接する仕事は、やっぱり明るくて元気相手にエネルギー与
えるタイプに限る

そして、

いくら正しいことでも「言うことを聞いて当然」というスタンス
で上からものを言われると相手は動かない。共感的に理解し「寄り
添って導く」アプローチが必要。

これら以外にも、自分自身の性分や価値観を再認識し、何より自分
が本当にたくさんの人に支えてもらって、場を与えてもらって、ス
トロークもらって存在していることを再認識することができました。

ありがとうございました。

↓ 病室にかかっている絵です。ベッドに横たわると正面にこの映像。
それも今日が見納めです。