女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

自己効力感を高める

2014-07-12 | インポート

中村です。

 

文章を読んで泣いたのは久しぶり


もともとどちらかと言うと涙腺は甘い
小説を読んだりテレビを観て、それが演出とわかっていても
制作者の策略にまんまとはまって泣いてしまう

でも、今回は違う。


その文章は、決して、誰かを感動させてやろう、泣かせてや
ろうと盛られて書かれたものではない。



たんたんと綴られたその文章

(前略)

 

対人関係というものは残酷だと思う。相手がいるので当然な
がら自分だけでコントロールできるものではない。私にとって
はどんな対人関係も基本的におそろしいものでしかなく、同
性異性の関わりなく心地よくいられる相手と言うのは本当に
少ない。そんなふうに臆病だから、踏み込まない。
私に踏み込んでくれた人にもあまり良い想いをさ
せた記憶がない。それがまた私を人から遠ざける。

 

(後略)

上記のように綴った後、後悔の残る別れをした人に対して、
もっと強くなったら会いに行きたいとしている。

 

 

会社説明会のため事務所に出る前に立ち寄ったカフェでこの
文章を読んで、不覚にも涙が止まらなくなった。



なんの変哲もないこの文章が私の感情を刺激したのは、



この文章を書いたのが私の身内だから。
ふてぶてしくさえ感じるその言動の下で、弱く、傷つきやすい自
分と向き合おうとしている・・・。


ただ、それだけではない。


この文章に琴線が触れたのは、多分、間違いなく自分にも同じ
ようなところがあった。いえ、今もあるから。


私の仕事は相手の懐に飛び込むことが求められる。飛び込め
ば傷つくこともあるし飛び込まれて嫌な気持ちになることもある。



正直しんどいと思うこともあるし、勇気がいる。

それでもそうするのは・・・

 

それが仕事だから




仕事である以上、自分にとってそれがしっくりくるとかこないとか
関係ない。






ただ、それだけでもない。




確かにきっかけは仕事だったかもしれない




でも、それだけなら続かない




それをすることで確実に得られる『何か』



この『何か』があったからではないか。




その『何か』の正体は自己効力感

 

自己効力感とは、カナダの心理学者アルバートバンデューラ
によって提唱された概念で自己に対する信頼感有能感



わかりやすく言うなら「自分ならできる」という感覚のこと。



よく似た言葉に「自尊心」があるが、自尊心は自分自身の価値に
関する感覚なのでちょっとニュアンスが違う。



相手に飛び込んだり、相手を受け入れたりすることで得られるの
はどんな結果(反応)になろうと、そのことを自分なら受け入れら
れるという

自分が自分に対して感じる安心感


似た感覚。少なくとも私にとってはそうだ。



この安心感があるから、思い切って相手に飛び込み相手を受け入
れられる。



身内である彼女にも、時間がかかってもいい。この安心感と安心感
に後押しされた勇気がを持てる日が訪れることを心待ちにしている。