4月20日銀座のスイングに行った。初めての店だしなんてったって銀座です。
ジャズの老舗ですからどことなく昔のキャバレーのような空気が漂う。本当は昔のキャバレーは知らないけれど、ウッディな内装はちょっと前のシェーキーズみたいといったら同世代にはわかりやすいかも?
マルタの曲といえばフュージョンのような明るいメロディーが時代にマッチしていた。しかし、私にはアカルすぎた。マルタが日本に帰ってきてブレイクした頃はブルースばっかり聞いていた頃だから。サンボーンとスタッフとクルセーダーズはすきで聞いたけど。
一部の途中から入場したら、客席は9割ほど埋まっていて、いい熱気に包まれる中、バンドのメンバーは汗かきながら仕事してた。スタンダードとファンキーなオリジナルと半々ぐらいで、トークもさえて音楽がエンターテイメントになっている。こんなに楽しかったらジャズじゃないじゃないか?という気さえする。
演奏合間の語りでアメリカでの修行時代の話がでてくる。アメリカで初めてビックバンドの仕事に行ったとき、すごい量の譜面をわたされ、初見で演奏しなければならなかったこと。演奏中一生懸命譜面を追っていると、隣の奴が「今夜なに食う?」と話しかけてくる。からかい半分のジョークだが、ミュージシャンとしての実力も物語るエピソードでジャズファンはこんな話たくさん聞きたいよね。
この人のサウンドの魅力は音がきれいなのが特徴だろうな。ポップなサウンドにもよくマッチした。でもバラードはジャズっぽくジャズの好きな人にもすごくアピールする。私はそのあたりに魅力を感じる。
「今までこのスイングを本拠地にずっとやってきましたが今日ほどもりあがって、楽しんだことはありませんありがとうございました。」という挨拶でマルタ氏アンコールを終えた。こんなふうに言われると嘘でもまた来たくなってしまいます。
銀座のショウアップされたエンターテイメントとしての本場仕込みのジャズ、ドリンク3杯料理2品で1万円。たまの贅沢だね。次回はもっといい席で聴きたいし、見てみたい。
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