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委託取引の歴史的考察?(通信販売業界編)

2008年07月24日 | アパレル放談
通信販売業界も他の流通業界と同様「業界矛盾」の中で成り立っていると断定しても過言でない。
アパレルの通信販売の源流は千趣会の頒布会組織からと考えられる。
当初は千趣会のバイヤーがアパレルの展示会で発注し、そのサンプルを掲載し、頒布会組織に販売したのが通信販売の始まりと記憶している。
当初は、バイヤーの経験と能力不足は如何ともし難く、その補強のために、アパレル企業のデザイナーやMDが、今で言うところのヘッドハンティングで入社し、バイイングを強化した。
その後、ムトウやセシール、ニッセン等の参入とアメリカ通販のシステム導入で通信販売業界は巨大化した。
急激な規模の拡大はMDシステムの精度の低下につながり、発注商品や原料の未引取り等の問題が多発した。
通信販売業界の推移は量販店のマスマーチャンダイジングの稚拙さによる「矛盾」と類似している。
量販店の取引先が経験したのと同様に多くの悲惨な結末を招いた。
その後、大手の商社がアパレルOEM事業の規模的拡大を求めて、通販業界のOEMに参入したが、量販店OEMと同様の結果となった。
一方、メジャー系の通信販売に比べ、百貨店通販やラグジュアリー系や特化型のマイナー系の通信販売が、その規模は別にして、着実に成果を上げている例が散見される。
納入業者(主にメーカー)の取引に関する満足度が高いことが注目される。


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