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繊研新聞への期待?

2009年01月29日 | アパレル放談
繊研新聞”大転換期に挑む”大手・上場アパレルの戦略のシリーズ掲載の内容に期待しています。
今日の記事で3回目になりますが、今のところ期待した内容ではなさそうです。
”大転換期に挑む”具体的な対策として人材育成による「現場力」を磨く事を重視していると記されていました。
企画生産のOEMへの丸投げによる現場力の低下や、アパレルのSPA化に伴って重要な販売体制の遅れなどへの対策として社員教育やモチベーションアップも重要ではありますが、果たしてこの”大転換期”を乗り越えられるものではないような感じがします。
アパレル業界の構造的な「積年のアパレルの矛盾に挑戦”することが、”大転換期に挑む”事になるのではないでしょうか?
百貨店やSCデベロッパー、GMS、専門店などの構造的な”矛盾”に挑戦することが重要です。
”挑戦・挑む”と言う響きからは、敵対的なイメージを連想しますが、業界挙げての”矛盾克服する”という意味です。
本来、SPAは生産と小売のロス・無駄をお互いが協同(協働)して排除し、お客様へお届けする仕組みです。
この厳しい状況は、かえって業界全体で矛盾を克服する好機ではと期待しています。
今回の繊研新聞のシリーズ記事が、業界にこの機運が盛り上がるきっかけになればと期待しました。
少し着たが外れそうなので、タイトルの繊研新聞に期待?と(?)マークをつけました。
明日からの記事が楽しみです。


繊研新聞への期待Ⅱ 大転換期に挑む/大手アパレルの戦略

2009年01月28日 | アパレル放談
繊研新聞の”大転換期に挑む「大手・上場アパレルの戦略」
積年の”アパレル業界の矛盾”の中で現役時代を経験(お世話)になり、その後、その”アパレル・ファッション産業界矛盾”について考え続けてきた私にとって、今回の繊研新聞のシリーズ掲載のタイトルは印象深く、一縷の望み・希望を感じるものでした。
今日が連載2回目の記事なので、今後に期待していますが、少し(案の定)失望しました。
繊研新聞の記事内容に失望したのではなく、大手アパレルの”大転換期に挑む”姿勢についての失望です。

”基幹事業の再構築が優先””さらなる効率化が必要”というタイトルがありました。
しかしその内容は”大転換に挑む”には程遠く、昨日の記事の”改善より革新”に反し、”改善”の域を出ないものに感じられました。
各社(オンワード・東京スタイル・サンエーインターナショナル)の”大転換期に挑む”具体先は下記のようなものでした。
*同質化対策 
*物つくりの発想と仕組みの変更=企画生産改革 
*基幹ブランドへの販促投資 
*取引条件の見直し 
*ローコスト経営 
*リーズナブル経営 
*編集型ショップ 
など各社の対処療法的な処方(政策)が出ていました。
私も業界に在籍し、アパレルの経営層に仕事をした経験で、このような環境下での上記の対処療法は、当然理解でき、否定するものではありません。
しかしながら、このような対処療法(改善)と平行して、新たな革新が重要と考えます。
いずれも対処療法の域を出ず、今の”業界の矛盾”の根本的な処方(革新)がなされていないのではないでしょうか?
今日は、シリーズの最初の記事で、今後クロスプラスやレナウンなど、他の上場アパレルの記事に期待するところであります。

記事の最後に「不振が続く百貨店で収益を高めるには、コスト削減策と同時に、消費者の新しい価値を提案する商品・ブランドの開発がますます重要になる」という内容が書かれていました。
記者がこの記事のまとめとして、このコメントを挿入したのでしょうが、このコメントがすべてでは無いかと私は考えます。

私は、”積年のアパレル・ファッション産業の矛盾”が消費者の不信を生んだと考えています。
小売店(百貨店)側とアパレル双方が”大転換に挑む”ことで消費者の不信を取り除くことが重要と考えます。
明日からの記事に期待したいと思います。

アパレルの矛盾に関する過去の投稿
アパレルの矛盾に関する過去の投稿

繊研新聞への期待

2009年01月27日 | アパレル放談
今日1月27日付の繊研新聞の一面に上場アパレルに関する記事が載っていました。
”業績悪化、さらなる戦略修正”「改善から革新へ」という見出し記事が眠け眼に入ってきました。
厳しい経済環境化で大手アパレルが改善から革新の経営に取り組むとの内容でした。
明日から連載で、”大転換に挑む”「大手・上場アパレルの戦略」というタイトルで詳しい内容がシリーズで掲載されるとのことでした。
今のアパレル産業会の厳しい状況は、100年に一度の経済危機に起因するというだけでなく、ほかに違った重大な要因があると信じている私にとって、繊研新聞がどのようにその要因と対策をレポートしてくれるかと期待しています。
明日からの繊研新聞が楽しみです。
私が考えている重大要因とは、昨年来このブログに投稿している、”アパレル(ファッション界)の矛盾”であると信じています。
明日からの繊研新聞を読まれる前に、私のBlogの7月から8月に投稿した”矛盾”シリーズをお読みいただければ幸いです。
下記の記事からお進みください。
SPAや専門店アパレル、百貨店、量販店の積年の矛盾について投稿しています。
繊研新聞の明日からの連載が、この矛盾を解き明かしてくらることを期待しています。
”アパレル業界の矛盾
ファッション産業の矛盾については昨年7月から8月にかけてのBlogにシリーズで投稿しています。ぜひ再読ください。


くつ卸.comでIFFに出展

2009年01月09日 | アパレル放談
インパナトーレの”今様隠居道”の「自由に働く」の中で今年の重点仕事のひとつは、『くつ卸.com』の成功です。
「くつ卸.com」は、婦人靴(コンフォシューズ)のOEM㈲芦田企画(大阪府藤井寺市)が婦人服専門店向けに開いたBtoBサイトです。
婦人服専門店(ミセス系)のコンフォスーズの販売は年々ウエイトは増していますが、供給が充分でないと前々から感じていました。
靴専業メーカーとの直接的な取引ではなく、取引先のアパレルからの仕入れが中心でした。
アパレルのくつ卸は専業でないために、スポット的で、発注も展示会時期に行わなければならず、専門店側にとっては、リスクが高くなります。
また、色サイズの在る靴の扱いは、こまめなフォローが重要です。
このフォローがないとロス率が高くなります。
靴専業の㈲芦田企画がくつ卸のWebサイトを開設し、「一足からの注文」も対応し、期近の受注体制も可能で、店頭での販売ロスを軽減が期待できます。
14日から開催のIFFでそのシステムを公開します。
ブース番号はF902です。
IFF期間中は私もスタッフとして常駐しています。
IFFにご来場を予定されておられる方はぜひお寄りください。
前々から考えてきた営業形態です。
私の持論は、専門店とアパレルとの受注や納品回収に余分なコストや時間がかかることが、両者の体力を消耗してきたと考えています。
今回の「くつ卸.Com」が、その解決のひとつになればと期待しています。
くつ卸.comのサイト
くつ卸.comに関する関連記事 窪添道朗のホームページ

笑福亭松喬師匠の新年会

2009年01月08日 | 今様隠居道
今年の正月2日に落語家の笑福亭松喬師匠の新年会に師匠のご自宅にお伺いしました。
中堅の実力派(一昨年の第一回繁盛亭大賞受賞)として人気の笑福亭三喬はじめ8人ほどの弟子夫婦や近しい馴染みさんが集まった楽しい新年会でした。

六代目笑福亭松喬師匠は、一昨年の文化庁の芸術大賞を受賞した上方落語の実力派として知られいます。
故六代目笑福亭松鶴師匠の上方落語の想い起こさせる落語は、文句なく面白く、楽しい落語を聞かせてくれます。
笑福亭松喬師匠のホームページ
前に、滋賀県の名物の”鮒寿司”が好物ということを聞いており、暮れに私の姉が贈ってくれた”鮒寿司”を持参して師匠のご自宅にお伺いしました。
私が師匠と知り合ったのは、私が前に勤務していた南船場にある「山屋」という美味しい魚を食べさせる小さな呑み屋でした。
師匠も魚料理がお好きなようでこの店の常連です。
この山屋の親爺は、脱サラで30年近くお店を続けています。
偶然に、この親爺は私の同郷(滋賀県の湖北地方)で、同い年です。
そんなこともあり、お魚をつまみながら故郷の話や、昔話をするのは私の至極の時間となっています。
私と同年代のお客が多く、お互いの若かりし頃の懐かしい話に花が咲きます。
松喬師匠も気さくな人柄で、得意の話芸でお店の座を和ましてくれます。

私の今年の「自由に働く、自在に遊び、学ぶ ”今様隠居道”」の「自在に遊ぶ」のひとつです。
落語の話芸や落語の心は、”今様隠居道”の「自由に働く」にも案外役立つのかもしれません。

笑福亭松喬師匠のホームページでBlogを書いておられます。
落語の師匠の日ごろの生活が垣間見られます。
1月3日の投稿が私が参加した新年会の記事です。
下記のBlogをクリックして、ご覧ください
Blog

謹賀新年

2009年01月07日 | 今様隠居道
謹賀新年

インパナトーレの今日が仕事始めです。
今年で65歳になります。
前期高齢者の仲間入りです。
家内も還暦を迎えました。
今年の賀状には『自由に働く、自在に遊び、学ぶ 
”今様隠居道”を夫婦で歩き始めています』と添え書きしました。
厳しい経済状況が続く中で少し不謹慎と誹りを受けるかもしれませんが
このような時は、案外このような姿勢も貴重かもしれません。
こっれからも”アパレルの矛盾”を解きほぐし行きたいと思います。