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繊研新聞への期待  百貨店の生き残りの条件

2009年03月26日 | アパレル放談
繊研新聞のシリーズ記事の”百貨店の生き残りの条件”の今日の記事で、ようやく核心に触れた内容が出ていました。
私が前々から指摘してきた”百貨店の矛盾””アパレルの矛盾”についての問題を指摘しています。

衣料品の不振が「百貨店で売られている服は高い」という認識を百貨店サイドも持ち出して、その原因が取引条件にあると言及しだしているようです。
果たしてどのようにこの問題を解決していくのか疑問は残りますが、とりあえず歓迎すべ内容と期待しています。

「百貨店や専門店、ファッションビルといった業際や百貨店顧客といった概念を取り払い、新しい百貨店業態モデルが作れば」、「百貨店の常識を払拭する」と百貨店のマーチャンダイザーの決意?が記されていました。

ただ気になるのは、この決意がマーチャンダイザーレベルのものであり、経営レベルがどのような決意かは、定かでない。

「新規開拓へ取引条件見直し」との見出しから想像すると、新規の旬なブランドの導入のための方便のように感じられます。
「DCブランドや欧米のメガブランドや集客のためのデパ地下売り場など、不利な条件(甘い)条件で無秩序に導入し、その粗利益補填を既存ブランド押し付けた(一方百貨店アパレルも安易に乗った)歴史の繰り返し」が始まろうとしてると考えるのは、私の妄想でしようか?

”百貨店の生き残りの条件”は、現場のマーチャンダイザーレベルにあるのではなく、経営レベルの問題ではなかろうかと考えます。






繊研新聞への期待  百貨店の生き残りの条件

2009年03月26日 | アパレル放談
繊研新聞のシリーズ記事の”百貨店の生き残りの条件”の今日の記事で、ようやく核心に触れた内容が出ていました。
私が前々から指摘してきた”百貨店の矛盾””アパレルの矛盾”についての問題を指摘しています。

衣料品の不振が「百貨店で売られている服は高い」という認識を百貨店サイドも持ち出して、その原因が取引条件にあると言及しだしているようです。
果たしてどのようにこの問題を解決していくのか疑問は残りますが、とりあえず歓迎すべ内容と期待しています。

「百貨店や専門店、ファッションビルといった業際や百貨店顧客といった概念を取り払い、新しい百貨店業態モデルが作れば」、「百貨店の常識を払拭する」と百貨店のマーチャンダイザーの決意?が帰されていました。

ただ気になるのは、この決意がマーチャンダイザーレベルのものであり、経営レベルがどのような決意かは、定かでない。

「新規開拓へ取引条件見直し」との見出しから想像すると、新規の旬なブランドの導入のための方便のように感じられます。
「DCブランドや欧米のメガブランドや集客のためのデパ地下売り場など、不利な条件(甘い)条件で無秩序に導入し、その粗利益補填を既存ブランド押し付けた(一方百貨店アパレルも安易に乗った)歴史の繰り返し」が始まろうとしてると考えるのは、私の妄想でしようか?

”百貨店の生き残りの条件”は、現場のマーチャンダイザーレベルにあるのではなく、経営レベルの問題ではなかろうかと考えます。






イオンの反省

2009年03月19日 | アパレル放談
今日の一般紙の朝刊に興味ある全面広告が出ていました。
一つは「イオンの反省」。
もう一つはユニクロの「非常識ジャケット」。
いずれも全面広告で、目を引くものでした。
早速テレビの情報番組が、岡田社長の記者会見の模様を特集していました。
岡田社長曰く「この記者会見を、イオンの反省会に変更し、決意を述べたい」と、何時もと違った表情で決意を述べていられました。
お読みになった方も多いと思いますが、今日の広告のコピーの全文書を紹介します。

「イオンの反省」
私たちイオンは、世の中の変化に対応できず、お客さまを見失っていたことを反省します。百年に一度と言われる不況の中、イオンは、お客さまが本当に求めている商品やサービスを提供できていませんでした。
◎イオンの価格は、他店と比べて、決して安くありませんでした。
◎イオンの売場には、欲しいと思える商品が並んでいませんでした。
◎イオンは、お客様へのサービス改善を、怠っていました。
 私たちは、反省します。お客様の声に深く耳を傾け、他の優れた企業から積極的に学びます。もう一度、お客さまが求めている本当の低価格、売場、サービスを取り戻すことに全力を尽くていきます。

並々ならぬ決意の文面で、本当に「イオンの反省」の結果の5,100品の価格の引き下げであれば、消費者の一人としては喜ばしいことです。
しかし私には、何故か空々しい感じがしてしまいました。
先に発表したイトーヨーカ堂の2,600品目の価格引下げ宣言を意識しているのかもしれません。
イトーヨーカ堂が1年間の暫定的な企画であるように、単なる「円高差益還元セール」と考えてしまうのは、私のへそ曲がりな性格でしょうか。
仕入先への厳しい価格引下げ要求がまた始まりそうな予感がします。
真の反省の上に立つのであれば「業界矛盾=量販店の矛盾」を克服しての宣言であって欲しいと感じます。

一方、ユニクロの「非常識なジャケット」のキャッチコピーには、業界人の一人として”してやられた”と言う感じを受けました。

いつの間にか「一般の常識が業界の非常識」のなかで仕事している業界人にとっては、耳障りなコピーと言えます。
私は、かねがね「業界矛盾=非常識」が業界不振(不信)につながっているとこのBlogで投稿し続けて来ました。
今日のユニクロの広告は、我々の業界常識を痛烈に皮肉っているようにも思えます。
私に取っては、「イオンの反省」の空々しさより、重いものを感じました。
ユニクロの新聞広告のコピーを下記します。

「非常識なジャケット」  
ユニクロのリネンコットンジャケット 4,990
それは、1.原反の品番ロット別管理 2.検反 3.縮率テスト 4.放反 5.裏地 6.芯接着テスト 7.伸縮等の型紙調整 8.中略・・・ 
248.タグ付け 249.検針という249工程。 
■専用工場で、ジャケット作りのスペシャリスト集団が全工程を直接指導。
■フレンチリネンにコットンを組み合わせたため、さわやかでやわらかな着心地。
■着やすさを追求したレギュラー。シャープなフォルムのスリム、の2タイプ。
ユニクロを宣伝、美化するつもりはありません。
しかし、ユニクロの宣伝には、「業界矛盾=非常識」が感じられなく、ユニクロの総合力を発揮した企画のように感じられます。

ユニクロとイオンに関する下記のBlogを是非お読みください。
今日の広告への私の感想の内容がお分かりできると思います。

イオンのトップバリューブランドについて
「量販店の矛盾」に関するBlog記事
ユニクロとイオンの関連ブログ











繊研新聞に期待!? 百貨店生き残りの条件

2009年03月12日 | アパレル放談
注目している繊研新聞の「百貨店生き残りの条件」シリーズ記事の3回目の見出しが”市内の面積14年頃に1.7倍”と出ていました。
業界再編による”メガ百貨店”化の大阪市内の建設・増床ラッシュに関する記事です。
最近健康のためもあり、気候のよい時は、仕事での移動は出来るだけ歩くようにしています。
昨日は、時間も余裕があったので、本町から北の梅田まで歩いて久しぶりのタウンウォッチングをしました。
気分転換にもなり、新しい発見も出来て、楽しいものです。

淀屋橋を過ぎて梅田に近づくと、建設中の阪急百貨店が目に入りました。
先日の大阪版の朝日新聞に、工事の進捗状況が出ていましたので、ある程度のイメージはあったのですが、まさに北(大阪)のランドマークにふさわしい威容でした。
工事の完成は、’12年春で、まだ10数階の外壁が出来ている程度ですが、御堂筋の突き当たりに面し、想像以上のランドマークに相応しいものでした。
大阪駅に近づくと工事中の伊勢丹・三越の新築現場も見えて来ます。
梅田大丸の増床計画と併せて数年後は、客の立場としては楽しみでもあります。
私の自宅方面のターミナルの阿倍野でも’14年の開業で10万平米以上の立替工事が始まっています。
1年以上前から、立替(お得意)の大バーゲンセールが始まっておりますが。
乗降客に取っては、工事中の不便さは困ったものです。
梅田界隈も、工事での不便さは同じく、最近の私の買い物は、殆どヨドバシカメラ程度しか行かず、北での、買い回りの習慣がなくなりました。
各店の工事はそれぞれに進行しているようですが、阪急、阪神、大丸、伊勢丹、ハービス(西梅田)、ヨドバシカメラ(北ヤード)、茶屋町界隈などへの、お客の立場に立った買い回り(回遊)のグランドデザインが少し気になるところです。
当然計画はされていると思いますが・・・・。
先日阿倍野地区の再開発計画のグランドデザインが発表されていました。
これまで景気の変動で、何度も頓挫した再開発計画でしたが、100年に一度の大不況のときにスタートするとは、奇異な感じはします。
阿倍野近鉄の向側のイトーヨーカ堂と東急ハンズ等のの再開発地域と天王寺駅を結ぶ回遊橋は利便性がますと消費者としては期待しています。
増床はともかくとして、回遊性(買い回り性)としては、楽しみにしています。
’14年となると、私も古希の歳になります。
その頃は小学生孫との阿倍野でのショッピングが楽しみにしています。
孫のスタイリスト(おしゃれの相談相手)になれるように、老け込まないように頑張りたいと思っています。

時間がある時にブラブラと、消費者的な感覚で、じっくりタウンウォッチングをお薦めします。
時々道端で見かかるモニュメントで歴史の再発見をしてみたりも出来ます。
こんなブティックがあったのかとか、洒落たレストランやCafeを見かけて、店名をメモって見たり案外楽しいものです。
気候も良くなったし、気分転換のためにも良いと思います。


昨日のタウンウォッチングのせいか気分が良く、何時もと違う方向でBlogを投稿しました。
願わくば?”百貨店の生き残りの条件”を百貨店がクリアーされて、無事増床・新改築を成功されることを祈るのみです!




繊研新聞に期待! 百貨店生き残りの条件

2009年03月09日 | アパレル放談
先に”繊研新聞に期待”というタイトルの投稿をしました。
「生き残りをかけた大手アパレルの改新”に関する、繊研新聞さんのシリーズ記事に対する期待をこめた投稿をしようとしました。
先の大手アパレルの”革新”のシリーズの記事の内容は、私の期待に反し、大手アパレルの経営革新の内容は、”現状肯定の改善”の域を出ず、”現状を否定する改革・革新”からは程遠いものでした。
記事に対する期待を込めて3回ほど投稿しましたが、私の期待が過度で、期待することに無理があると感じ、投稿を中断してしました。

”百貨店・生き残りの条件”と言うシリーズが始まると言う記事が今日の繊研新聞に掲載されていました。
”リスクを負わなければ・・・”急がれる新たな仕組み”と言った見出しが目に入ってきました。

私がこのブログを投稿しだしたのは、「本来リスクに挑戦し、自らがリスクを吸収することがアパレル(ファッション産業)の本来の姿であり、そのリスクをヘッジ=他に転嫁=他人依存”することは、アパレルの崩壊につながるのではないか?」と言う懸念からです。

昨年の7月7日の記事で「アパレルの矛盾」と言う記事をシリーズで投稿しました。
記事には、「未曾有の不況が取引の先依存に象徴される百貨店の課題を顕在化させた形だ」と書かれていますが、まさに”矛盾”をしてしています。
今回の”生き残りをかけた百貨店”が、百貨店のどのようにこの”課題=矛盾”に取り組むのか興味深い。
あらためて繊研新聞に期待します。
昨年7月からシリーズで投稿した「アパレルの矛盾」の記事をお読みいただければ幸いです。