「業際」を超え・「域際」を超え・「世代の際」を超えて!

理論を貫いて実践に生き! 実践を通して理論を究め! 前へ前へと進もう!

チャイナ+1に想う!!

2012年02月16日 | アパレル放談

最近チャイナプラスワンで、ベトナム、タイ、インドネシア、ミャンマー、バングラディシュ、インド、などへの視察が多いと聞きます。
若い時に飛び回っていた時のことを思い出して懐かしい感じです。

現地の販売にしろ、生産にしろ、「小さく細やかな作業」を「現地の多くの人の気持ちを込めた作業」によって「毎日、毎日の積み重ね」で成り立っています。
このことは国内での小売販売でも生産(縫製)においても同じことと思います。
多くの部分は、その国のカウンターパートナー資質に頼ることにならざるを得ません。
現地のカウンターパートナーが自分たちと心で通じ合えるか?が重要です。
通じ会うための活動そのものがビジネスと考えることが重要と考えてきました。

私は、このことをイトキン時代に創業者から学ばせていただきました。
20代後半の若い時代にその環境にいられたことを感謝しています。
このことは、今から20年ほど前に、台湾の盈樺實業公司の郭河順董事長との出会いで生かされました。
今から6年前のBlog にその時のことを投稿しました。
今でも春になると好物の烏龍茶の新茶と、夏にはマンゴ―を送ってきてくれます。 

東南アジアの経済環境は大きく変わり、物流、消費環境も変わりましたが、いま読み返してみても根底は今の時代と変わらないと感じました。

下記のBLOGを時間があれば是非再読してください。 
チャイナ+1のことも書いています。
私は、チャイナ+1と 考えずに、「日本も含めたチャイナ+信頼できるカウンターパートナー数」と考えてのが良いと思います。 

今でも、色んな国で元気に活躍しています。
彼らのもとに 家内とゆっくり回ることを楽しみにしています。  

6年前に20年ほど前のことを書いたBLOG
http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/9d526cd0ecde2f311e800ecb69600159

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/4366d558f7c1835dc14b2ecaeb9f42c5

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/b0a26a1d9fd9194558720ee002fa0725

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/058adf25cdc27abb8fcea11a0deb56dd

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/0461c747b8bddcd3d5bcb62a9d2034ce

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/e/94fa3b24f2146bfbe65d63a2daaa498d


松本順士氏「せんば適塾」トークセッション

2012年02月09日 | アパレル放談

第8回せんば適塾トークセッション開催!
講師はS&Tパートナーズ㈱松本順士氏。
実践的なノウハウを分かりやすく、時には辛辣に話していただきました。 
現在ECビジネスに取り組んでいる企業や起業家にとっても、現状の見直しになり、
今後取り組みの是非を考えている人にとっても
あまり興味を持っていない人にとっても、それぞれの判断に役立つと思います。
一番よくないパターンは、無視、傍観だと思います。
良かったのは、無料診断表が付いていることです。
其々の現状を診断表に書いて送れば、HPのチェックをした後に問題点について答えくれるとのこと。
ヤロウカナと迷っている人にヤル・ヤラナイのサゼッションをしてくれることです。

参加者からは好評で、シリーズ化をしますので参加できなかった方は是非次回は是非ご参加ください!

写真はトークセッションの模様と交流会スナップ! 

 



せんば適塾トークセッション交流会でのスナップ! これって面白い組み合わせ! 中心の二人は、 あまり表舞台には立っていないが大阪のECビジネス界のカリスマ的な存在!中央の二人は、夢展望の岡美香さんとグレイルの松本順士さん。二人は同じころにベルスタイリング㈱、S&Tパートナーズ㈱を立ち上げECのコンサルティング会社を設立して新たな活躍の道に進んでいます。お互いの共通項は、顧客目線での売れるサイトと商品とは、人づくりとは、ロジスティックスとはのアプローチ。 両側の二人は、TAGAIWORKSの原太雅さんと田中コーポレーションの田中良一さん。両名ともせんば適塾のWEB部会の中心人物。 私の想像ですが夢展望とグレイルとはライバル関係にあったのではと思います。それがこんな風なショットに収まってくれました。 せんば適塾ならではの組み合わせ! 関東にはない大阪型のECビジネスができるのではないかという予感がします。是非とも岡さんにせんば適塾のサポーターとして参加していただこうと目論んでいます。これが私の務め??!! 
 


第八回「せんば適塾」トークセッション講師の松本順士氏のこと

2012年01月30日 | アパレル放談

2月8日開催の第8回せんば適塾トークセッションの講師のS&Tパートナーズ・元グレイル代表の松本順士氏の記事がEコマース新聞に掲載されました。
松本順士氏と紹介しましたが古希前の私からは三周り以上違う若干30歳 です。 松本君といいたい歳の差ですが、Eコマースについては私のお師匠さん・先生です。 大阪産業大学の学生の時から起業していたと聞いています。 歳に似合わず商売・経営についても筋金入りです。 サラリーマンから経営に入った私などとは比べようもありません。 悔しいが、この点においても今や私の先生かも知れません。 「最近の若い奴らは・・・・!」とは言っていられません! 今や「60の手習いです」。 60歳代もあと2年⁈  頑張ってみようと思います。 
2月8日の「せんば適塾トークセッション」に是非ご参加ください! 

申し込みは⇒http://senbatj.com/?p=1806


第八回「せんば適塾」トークセッション案内  「売れない」お店を『ウレル化』する方法」

2012年01月27日 | アパレル放談
2年前に、ファッションビジネス学会・ファッション情報研究グループで開催していた「ファッションビジネスにおけるE コマースの現状と今後」のワークショップは「せんば適塾」でWEB部会として、種々の活動を発展的に行っています。
 
 
2月8日水曜日に「売れない」お店を『ウレル化』する方法」をテーマにトークセッションを開催します。
当日は、「ファッション情報グループ」のフェローメンバーだったS&Tパートナー㈱取締役 松本順士 氏が講師です。  
 
当時のワークショップでネットショップオープンで売り上げ30億達成と発言していたことを記憶しています。
実のところ私は信じられなかったのですが、「せんば適塾」のWEB部会に参加していただき事実であることを目の当たりにしました。
 
澄んで輝く力強い瞳に優しさが加わり、ECコンサルタント会社S&Tパートナーの取締役として活躍されています。
 
実践的なノウハウをいろんなケーススタディーを紹介し、ウレル化の方法やヒントをお話し願います。
 
思い起こすと最初にEコマースのワークショップを開催した時からWEB・SNS・クラウドと大きな進化(革新)が始まっています。
ビジネスだけでなく日常生活においても欠かせないものとなってきました。
WEB・SNSを特別なものとせずに、自身の日常のビジネスと生活にいかに融合させて行く事が重要と感じます。
教育においても同様と考えます。

 当時のフェローメンバーのノービアノービオの川辺さん・TAGAIWORKSの原さん・タナカコーポレーションの田中さんもWEB・SNSを生かして
業界で頑張っておられます。
せんば適塾のWEB部会でもご活躍いただいています。
 
 
六十の手習いというより、もうすぐ古希を迎える私がWEB・SNSに興味を持ったのは、システム政策やWEBデザインといった高度の知識や技術ではなくWEB・SNS的マーケッティングやブランディングと戦略的な思考です。
 
また、WEB・SNSは何時かは来るであろう「私の〇〇生活?」にも欠かせないものと感じています。
居ながらにして社会とのつながりを感ぜられるのは、「〇〇生活」にとって何よりの楽しみ、充実感が感じられることでしょう。 
 
 
申し込みは下記のせんば適塾のホームページから

せんば適塾イベント案内

2012年01月13日 | アパレル放談

せんば適塾イベントのご案内 

 日本のプレタプルテの縫製を支えてきた在阪の縫製事業者は、
1)消費不況に加えて
2)海外との空洞化
3)東京への一極集中」
の三重の厳しい状況下にあります。
60年以上の歴史と数百社の組合員数を誇った大阪服装縫製工業組合も減少の一途をたどっています。

もともと
安定的な受注のもととに、下請けに徹し、技術力を高め、少量多数生産など
良いモノつくりが最善と努めてきました。
急速に進むサプライチェーン化の中で「自律と自立」が求められています。
新しいお得意様の開発の機会もなく開拓のための方法もないままで、新規のお取引様の開拓に苦心しています。

 一方、
アパレル、SPA 企業も「チャイナ+ワン」に代表されるようにサプライチェーンのインバウンドの再構築が急務となっています。
また、成熟社会に向けてのカジュアル+プレタポルテの備えも視野に入れた商品力強化も重要となってくるでしょう。
加えて、十数年続いた流通チャネルの革新による発展だけでなく、アウトバウンドの再構築も求められています。
またクールジャパンに代表されるグローバル化への対応も必然となってきます。
急速に変化したサプライチェーンの再構築が他産業と同じく求められています。

このような状況のもと
「大阪服装縫製工業組合」の有志工場が参加して、アパレル・SPAの企業様とのビジネスマッチィングのイベントの開催を計画いたしました。
アパレル・SPA&大阪服装縫製工業組合の双方が新しい出会いと情報交流、行動・活動のイベントを通して、旧来のサプライチェーン(連鎖)に代わる大阪型=せんば適塾型の新しいバリューネット(連網)創りが出来るのではと期待されます。
今後の繊維ファッションビジネスの新生を目指すプラットフォームとなることを願っています。
お申し込み方法は下記

 


せんば適塾イベント案内

2012年01月12日 | アパレル放談

日本のアパレル産業の最後の砦「縫製工場」
カジュアル化が進行している中で、マーケットがシュリンクしているかも知れないが
プレタポルテ少しでも残しておきたいものです。
アパレルやSPA企業と一緒になって考える機会になったらと期待しています。
申し込みはせんば適塾ホームページ
http://senbatj.com/?p=1751


せんば適塾トークセッションのご案内

2011年10月31日 | アパレル放談

大阪の繊維・ファッション業界の新生を目的とした
広域交流組織である『せんば適塾』が発足し、
第12回目の催しが下記の通り開催されます。

Eコマースの実践的セッション。

トークセッションでの現在のEコマースの改善と進化を!
交流会を通しての実践取組開始のキッカケを!
トークセッションと交流会で皆さんのビジネスに新たな成果を!





企業にとってwebサイトの活用は当たり前のようになってきています。

中でもwebサイトを販売チャネルとして活用する消費者向けのEコマース市場が、売上を拡大し注目されています。

そこでEコマースで成功されている企業の方々にEコマースについての最近の状況や、各社の取り組みと

その中で体験された課題やその対策、さらに成功に至るきっかけやポイントなどのお話を

パネルディスカッション形式でお伺いします。

ネット通販をされている方やこれから始められる方で、お持ちの課題や疑問を解決するヒントになればと思います。

是非ご参加ください。

■参加費:1,500円 ※お釣りの出ないよう、ご準備ください

■2011年 11月 15日(火) 17:45~20:30

※ パネルディスカッション終了後、交流会(軽食)を開催させていただきます

■会場:りそな銀行本店 地下レセプションホール(大阪市中央区備後町2-2-1)


詳細・お申込み >>>  トークセッションvol.7はこちら


「せんば適塾」開塾1年を迎えました。(栴檀の樹)

2011年10月18日 | アパレル放談

「栴檀の木」が、拙宅の最寄り駅の高鷲駅前にあります。「栴檀は双葉より芳し」と

言われています。


もともと栴檀(センダン)は、香木で、二葉の苗の時から良い香があり、

「良い環境の中で育つ者は自然とその良い影響をうける」と例えられています。


関西ファッション連合の近くの通りは、「栴檀の木橋」があり「栴檀通り=三休橋」と言われ、

街路樹に栴檀の木が植わっています。


近くには「適塾」もあります。


実は!「せんば適塾」もそんなこともあり「適塾」を拝借しました。


小学一年の我が孫も毎日栴檀の木の下を通って通学してます。


孫の「双葉より芳し」を願っています。


「せんば適塾」も、ようやく一年生です。


10月21日(金)に一周年の記念イベントを行います。


参加申し込みはhttp://senbatj.com/?p=1100


せんば適塾開塾一周年記念イベント案内

2011年10月17日 | アパレル放談

 

 

せんば適塾」二年目の活動

「せんば適塾」開塾二年目の新たな活動です。
 トークセッションを中心に参加・交流の活動中心に行ってきました。
二年目を迎えて新たな活動を開始します。
まず最初は「自社商品、技術のPR会」です。

モノづくりのに愚直に渾身のモノつくり取り組んでいる大阪府内の紡績・織布・加工のモノづくり企業と日本のモノつくりに愚直に真剣に取り組もうとしているテキスタイルコンバーター、専門商社、問屋、アパレル・SPA、OEM企業、それらの企業の企画・生産サポートを行っているデザイナーやディレクターの起業者を対象としたプレゼン商談会を開催します。

ビジネスマッチィングの機会を作りました。
今までの合同展示会方式ではなくプレゼン、商談方式としました。
各社の渾身のモノつくりの商材に絞り込んで、ジックリ提案します。
一方、今回のイベントを通して、メーカーとしての商談の方法やロットのこと、リスクテイクのこと、納期品質管理のこと、コミニュケーションのこと等を学習し改善していくことも重要と考えています。
そのためには、お客様とのこのような直接に商談する機会を重ね、愚直なものつくりに加え、現状に即したビジネスセンスを修得することも重要と考えます。

成熟社会のCHINA+1
モノつくりの空洞化は今後も進行することは否定できません。
一方、日本が成熟社会に向かいことも否定できません。
大量消費から選別消費への時代に向かっていることも否定できません。
大量消費を前提とした中国生産の重要性も否定できません。
昨今China+1が模索されています。 
大量消費の時代から成熟社会の時代に向かっている時代に、China+ に日本も何番目かの視野に入れるのも
必要ではないかと考えます。
全ての企業とは言いませんが、企業によっては、+1とは考えなくとも、+2か3くらいに入れても良いのかと考えます。

興味のおありの方は、ご来場をお待ちします。
色んなご意見をお聞かせください。

参加申し込みは下記のURL
http://senbatj.com/?p=1100

 


「せんば適塾」一周年記念イベントのご案内

2011年10月08日 | アパレル放談

http://senbatj.com/?p=1100   (イベント申し込み案内と申し込みページ用HP)

せんば適塾の発足1年を振り返って
昨年10月に開塾した、厳しい環境下におかれている大阪の繊維ファッション産業界を産・官・学の連携で新生を目指す産・官・学のプラットホーム「せんば適塾」はお陰さまで1周年を迎えることができました。 行政や業界団体、企業の公的な補助金や寄付に頼ることなく、趣意に賛同していただいた幹事の皆さんの情熱的な活動で支えられてきました。 1年間で
*産・官・学の参加、交流と研鑽のためのトークセッション
*トークセッションで交流で芽生えたビジネスマッチィングイベント
*ビジネスマッチィングや交流で生まれたWebビジネスやfacebook研修会、間伐材による“和紙の布”部会、消臭効果商品開発の“MOFF部会”、“産学きょうそう(協創+競創)部会”

など、数々な活動が始まりました。 何れも補助金や寄付等なしでの活動です。 これらは10数人の幹事の皆さんの無償の活動が支えです。 幹事の皆さんの繊維ファッション業界の危機感と産業界に対する想いの結晶と言えます。 また、大阪府商工労働部ものづくり支援課の職員や関西ファッション連合の事務局の皆さんの忙しい公務をぬっての事務方、裏方のささえも見逃せません。 併せて、りそな銀行様のイベント、研修会場のご協力も大きな支えとなっています。 まさに、「産・官・学の参加+交流+研鑽+活動のワークショップ」といえます。せんば適塾が目指した新生のためのプラットホームが出来上がりました。

2年度以降のせんば適塾の取り組み
二年度以降はその、プラットホームから色んなビジネスが生まれ、ボーダレスにグローバルに具体的な成果が生まれることを目指しています。 二年目の活動のスタートとして10月21日に大阪で独自の技術でオンリーワンの商品つくりを目指しているメーカーの「自社商品及び技術の説明会と商談会」を開催します。 「ファッションがライフスタイル化」に向かい、「ライフスタイル商品がファッション化」しつつある時代となっています。 供給側も仕入側も、それぞれが新しい情報や新しいコミニュケーションの取り組みが重要となっています。今後も継続開催を予定しています。


ご来場・ご参加をお待ちしています
是非ご来場いただき、それぞれのビジネスに生かしていただければ「せんば適塾」としましても望外の喜びです。 また、「せんば適塾」に、少しでも関心のある方も気楽にご来場いただき、忌憚のない意見や建設的なご提案を賜りたいと願っています。


UFO谷絹子社長逮捕のこと

2011年10月05日 | アパレル放談

ほとんど休止中の私のBlog「インパナトーレのアパレル放談」へ一昨日から昨日にかけて、多数のアクセスがあった。“谷絹子UFO社長の民事再生法違反容疑で逮捕”の各種報道で私のBlogにアクセスが集中したものと思われる。一昨年の12月の週刊文春のスクープ記事でUFO社の問題が表面化し、その後、「債権者の金融団の不調和」、「民事再生」、「民事再生手続きの不調」、「大阪卸売企業の刑事告訴」などの経緯を経て、今回の「民事再生法違反容疑で逮捕」に至った。その間、「大阪地検の不祥事」という地検内部の問題もあってか随分時間をかけての逮捕ということになった。「逮捕事由が「民事再生法違反容疑で逮捕」は本来の疑獄事件として発展する「終わりの始まり」なのかも知れない。

UFO谷絹子氏に関する過去のBlog

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20060924

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20070426

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20070427

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20091210

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20091211

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20091214

http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20091215

 

facebook
お知らせ:「自由に働く!自在に遊ぶ!自在に学ぶ! “今様隠居道”」をfacebookで投稿しています。
https://www.facebook.com/kubozoe1944


中小企業の海外戦略

2011年08月08日 | アパレル放談

最近、中小企業や起業者による中国展開のニュースをよく聞く。

 吉​川稔氏も中国ビジネスに着手したようだ。

その他流通のコンサルタ​ントやコーディネーターも中国ビジネスに触手を動かしている。

昨年の5月に日本繊維新聞・廃刊の依頼で投稿したレポートを思い出しました。

私が10年ほど前から自分の海外ビジネスのベースとしてきた考えをまとめたものです。

数​年前に書いたBlogを添付します。

ご覧いただければ幸いです。

 

日本繊維新聞『私論試論』
最近中小のアパレル企業やOEMメーカーから海外進出についての相談を受けることが多くなった。国内でのアパレルの将来性に限界を感じての考えだろう。昨今の生産、流通構造の激変に加え、少子高齢化が現実的になってきた今日では、これまで行なってきた既存の業務改善や合理化などの経営努力だけでは難しいのが現実だ。Eコマースへの取組みや自社の流通チャネルの改編、多チャンネル化などのマーケティング力強化が重要となる。その意味で、海外戦略(グローバル化)も重要な課題となってきた。前々から私は“グローバル化”と“リージョナル化を区分して考えることにしている。リージョナル化とは東アジア圏を指している。
私は勝手に『醤油文化圏』と称している。醤油文化圏は歴史的に見ても、衣食住、宗教、音楽芸能など交流によって、それぞれの文化圏が交流し、それぞれ進化、分化していったと言える。服飾文化は、欧米の文化がグローバルスタンダードを形成している。
『チーズ文化圏』と言えなくもない。チーズ文化圏への挑戦は、ユニクロが目指そうとしている。資金や人材の乏しい中小企業の海外戦略は、同じ文化を共有している「醤油文化圏」に限定すべきと私は考える。アパレル・ファッション産業は、文化的情緒的な産業であり、人と人との交わりによって成り立っていると言っても過言ではない。

アジア文化圏においてのビジネスは、殆どがトップ同士の信頼に基づいて行なわれる。当事者能力を有していない大企業の幹部クラスとでは、ビジネスの濃密さが違ってくる。その点で中小企業の方が大企業にとって優位と言える。例えば、大企業の決裁の遅さや、ビジネスライクに偏ったクールな対応の仕方などへの不満を中国や韓国、台湾、香港のトップからよく聞かされている。大企業に比べ劣るのは資金力と人材だ。それを補う方法として、当該地のカウンターパートナーとのアライアンスが中小にとって最善と私は常々考えている。今から10年ほど前に、香港貿易発展局のセミナーで聞いた『中小企業の国際アライアンス戦略』のレポートが強く印象に残っている。100ページ程の実証研究で、私の海外ビジネスのバイブルとして、今でも活用している。私の海外ビジネスに大きな影響を与えてくれたレポートだ。その内容は、『リスクの大きい直接投資以外に、現地の資源を有効利用することで資本の移動を伴わない経営手法、つまり戦略的提携やアライアンスが有効である。アライアンス成功のカギは“相手企業から学ぶ姿勢”が重要である』。中小企業が海外展開(リージョナル化)を目指そうとするのなら、この姿勢が重要と考える一方、「相手企業に学ばせる」ことの出来る自社の資源、強み(商品、ノウハウ)の再確認と強化が重要となる。私論だが、自社に一つだけでも強みがあり、それを成し遂げる強い意志があるならば、『リージョナル化は中小企業に取って難しいものではない』と私は考える。


 


「せんば適塾」第6回トークセッションのご案内

2011年07月20日 | アパレル放談

第6回せんば適塾トークセッション案内

昨年の10月に 大阪の繊維ファッション産業の新生を目指すプラットホーム「せんば適塾」の活動がスタートしました。   もとより行政機関や業界団体、私企業に属さない民間の自主・立の任意集団です。  当然運営資金やスタッフ、事務所などの問題がありますが、「新生を願う業界の有志の方々の情熱がエネルギーとなっています。  この情熱エネルギーは“再生可能なエネルギー”でもあります。 幹事会や世話人たちの有志の皆さんには感謝・感謝です。   とは言っても、事務方や色んな活動の準備、その他については「大阪府商工労働部ものつくり振興課の皆さんや関西ファッション連合の 事務局の方々に、多忙な職務の合間を縫ってご協力していただいています。  過去5回のトークセッションと交流会や3回のビジネスマッチィングイベントなど、月に1回の活動ができているのも、このような 情熱的な参加があったらばこそと感謝しています。   その「せんば適塾」に最初から関わることができたことを喜び、何時の日にか、誇りに思える日が来ることを願っています。  

今回のトークセッションには特別な思いがあります。 今回の講師はノービア・ノービオの社長 川辺友之さんです。 3年ほど前のBlogに投稿しましたが、家内と一緒に初めての「10日間ほどのクルージング」に行った時に 、タキシード着用のフォーマルディナーがあり、その時に買ったのがノービア・ノービオでした。  若い時のタキシードのサイズが合わなくなり、百貨店では20万近くし!ロードサイドショップでは???   インターネットで検索したらノービア・ノービオのサイトが目を引きました。   大阪の谷町の本店とNetショップ (クリック&モルタ)の展開で、私は本店に行き購入しました。  楽しいクルージングで、帰国後川辺さんのBlogにお礼のコメントをいれました。  間髪を入れずに返信があり、互いに意気投合し、交流が始まりました。  その後、私が所属していますファッションビジネス学会の「ファッションビジネスにおけるEコマースの現状と今後」のワークショップに 講師をお願いしたり、同研究グループのフェローメンバーになっていただいたり、ビジネスマッチィングのための紹介をし合ったりして、交流を深めています。  私にEコマースをビジネスとして興味を抱かせてくれたのは川辺氏です。   川辺氏をせんば適塾に幹事として引っ張り込んだのは私です。   そんなこともあり今回の第6回トークセッションは私にとって特別の思い入れのあるイベントと言えます。   彼に見習おうと思って最近Facebookを始めました。   SNSに対しては少し懐疑的でしたがTwitterと比べ前向きでイイね!思考で大満足しています。   関西の読者の方でスケジュールが合う方ぜひ参加してください。  交流会付きで
1,500円です。(お土産もついてます) 

(情熱価格です。 幹事や世話人の皆さんのエネルギーの塊です。 申し込み方法は『せんば適塾』のホームページからお願いします。
http://senbatj.com/?cat=6

 


乱気流時代のための新提案 SWM

2011年06月10日 | アパレル放談


乱気流時代のための新提案

SCM・バリューチェーンの光と影
大阪は原料から染色加工、製品加工、卸・小売に至る機能を有し、一つの都市で完結できる世界に類を見ない都市です。
その上、服飾専門学校・大学の教育機関やマスメディア・マスメディア・業界紙の報道、その他のリンケージ産業が充実しています。
その恵まれたインフラのもと大阪の繊維ファッション産業は発展してきました。
その恵まれたインフラは、1990年以降世界的に起こった政治・経済・文化・成熟社会の乱気流時代に対するイノベーションの遅れの要因となった。
「空洞化」、「東京への一極集中」、「SCM・バリューチェーンの取り組遅れ」の要因になったと考えられます。
産元問屋、製品問屋、商社などのコンバーターの「ダム機能を利用」した、「川上→川中→川下の河流型」の生産・流通・販売の便利流れが「ダム機構の崩壊」とともに流れは枯渇し、時には濁流と化しました。
1990年後半から2000年台に大手のアパレルや大型専門店のSPA化が脱ダム宣言とも思えるサプライチェーン・バリューチェーン化が競って行われました。 
店頭を中心としたアウトバウンドのSCM化は、IT技術の発達とともに各社それぞれ特徴を発揮してる程度の成果が見られます。
しかし供給のためのインバウンドについては「丸投げ・半投げ」と揶揄された通り未整備のまま今日に至っています。
日本生産の見直しも行われていますが、到底インバウンドのSCMの確立には程遠いものがあります。

中小企業にとってのSCM・バリューチェーン
もともとSCM・バリューチェーンは規模の拡大が大前提であり、大手企業においてのマネージメントであり、中小、零細な下請け的製造メーカや小売店にとっては、蚊帳の外の無用の存在となっています。
誰もが気づいていないことがあります。
少し前に、「同質化の問題」が業界紙などで指摘されたことがあります。
私は、この同質化はSCM・バリューチェーンとは表裏一体のものと前々から考えていました。
特徴のある素材や商品を作り出し販売しきれるのは中小・零細なメーカーや小売店しかできないと確信しています。
中小零細企業は、規模と効率を追求するSCM・バリューチェーンの蚊帳の外となり、縮小と消滅の道をたどらざるを得ないのです。
座して耐えるか、撤退か?二者択一と考えられます
または、SCM・バリューチェーンに加わるか?
それぞれの選択肢がありますが、私は、SCM・バリューチェーンに代わる新しいインバウンドの生産・流通の流れを提唱します。
下記に簡単にまとめてみました。
まだ仮説の段階です。
今後Blogで公開しながら仮説をまとめていきたいと思っています。
読者の皆さんのご評価やご批判、問題点の指摘をいただきながら進めていきます。
せんば適塾でも「寺子屋・くぼぞえ」を作って勉強していきたいと思います。

SWMとは
SWM=満足+連網+市場         
     (satisfy+web+market)

SPIDERS WEBクモの網)で
大阪の繊維・ファッション産業の新生を目指す 

鎖から網へ
自律+自立で自らが蜘蛛の巣・網のように網を張って
SCM
供給・連鎖・管理)から新しいSWM(満足・連網・市場)を作ろう