「業際」を超え・「域際」を超え・「世代の際」を超えて!

理論を貫いて実践に生き! 実践を通して理論を究め! 前へ前へと進もう!

艶華 ENKA 中森明菜  と ミセスアパレル?

2007年06月29日 | 今様隠居道
私は学生時代からの癖でラジオのナガラ族で勉強することが多かった。
最近でもこの癖が直りきっていない。
いつもはラジオですが、一昨日からCDの「艶華・ENKA]中森明菜が流れています。

前作の「歌姫シリーズ」は、余り興味がなかったのですが、演歌のカバーということで早速購入しました。
*天城越え *無言坂 *氷雨 *みちづれ *越冬ツバメ *悲しい酒 *舟歌 *石狩晩夏 *矢切の渡し *八百屋お七の10曲が中森明菜がカバーして収録されています。
前作に続き千住明さんのモダンな編曲とプロデュースで、懐かしい演歌も原曲を生かしながら新しい感じにアレンジされており「カバーというよりリメイク」といった感じでした。
古い「演歌」も棄てたものではないなといった感じでした。

音楽的素養は0に等しい私にも、中森明菜の声、歌唱力と選曲(10曲)がオーケストラのバックと微妙なハーモニーで、演歌の重たい感じがなく、イージーリスニングとしても丁度良いと満足しています。
中森明菜自身のイメージが、他のアイドル(清純?)歌手にない独特の妖艶な雰囲気があり、「艶華」のタイトルにピッタリのような感じがして、一人でニンマリと聞いています。
ジャケットも少しエキゾチックな感じがして、ヒョットすると海外でも人気が出るかも知れない予感がします。

初老の私がこのCDを購入したのは、この「艶歌・ENKA」のプロヂュースの手法に興味があってです。

音楽業界では演歌は厳しいジャンルと聞いています。
アパレル業界のミセスブランドも時代の変化の中で厳しいのは演歌と同じではないでしょうか。
どちらも顧客の高齢化が問題になって低迷を続けています。

この件のミセスアパレルのトップの方の苦悩をよくお聞きします。
口を開けば若返りの必要性を指摘され、悩まれています。

この「艶歌・ENKA]を聴いて、自分勝手に推論を立てみました。

私の長女が子供の頃に聴いていたのが松田聖子であり中森明菜だったように思います。
当然女房も母親として一緒に聴いていた記憶があります。(私も同様ですが・・・)
最近、我が家では女房が嫁いでいる娘達と大阪市内で待合せて外出することが多くなっています。
二人の娘がこの夏と秋に出産を控えていることもあり、余計に会うことが多くなっています。
帰って来て女房の話しを聞くと、食事の話やショッピングの話しばかりです。
我娘からの情報が多くなっています。
母親と娘の情報の共有が始まり、容姿?は別にして精神的には益々若くなっていきます。

案外ミセスアパレルの業界がコレに気づいていないか、気づいていても、その事に適確なプロデュースが出来ていないと考えられます。

中森明菜の「艶歌ENKA」が、最近殆んど聴かなくなった「演歌」を久し振りに興味を持つ機会を作ってくれました。
音楽業界では、昔の曲のカバーやリメイクが盛んです。
何か時代性を感じるのですが・・・・・。




年金問題とアパレル業界

2007年06月28日 | アパレル放談

毎日のマスコミ報道は年金問題が報じられ社会問題化しています。
私も年金受給者として、少なからず関心があり、不安を感じている一人です。

転職をしており、国民年金の期間もあり気になることが多く有ります。
社保庁からの資料の加入月数を再度調べたら、私の記憶とあっているようなので一応安心をしているのですが、報道を見ていると不安が一掃したとはいえません。
少し落ち着いたら調べてみようと思っています。

現在の記載洩れの問題に関連して、アパレル業界の厚生年金の実態に、少し気になることがあります。
加入洩れや記載洩れなどの事例が他産業よりも多いのではないかと想像します。

業界の性質上、昔から零細な企業も多く、独立分社・起業、個人経営、フリーランス、仲間・友達での起業や倒産、廃業、突然の離脱(逃亡?)等が「日常茶飯事」のように行われて来ました。

年金問題で最近特に気になるのは、最近起業された会社が、ベンチャー志向が強く、社員の同志的結合の考え方で、社員の福利厚生や将来について関心が希薄な経営者を時々お見受けします。
業界に働く社員側にも、比較的福利厚生面の関心が薄い方が多いような感じがします。
FAさんやデザイナー、パタンナーなどの専門技術職の転職も多いのが実態です。

私も元の会社の上司と独立起業の経験があり、起業時の経済的な厳しさはよく理解出来ます。
創業時は、社員の福利厚生や社員の将来的な安定の問題より、現実を如何にしのぐかに腐心してしまうものです。

正確な実態調査を行ったわけでなく、少し乱暴な憶測かも知れませんが、かなり多いのではないかと憂慮しています。

私は、起業時に管理面も兼務していました。
社員数人で創業時に専門の実務のことも知らないままに、社会保険事務所に出向き、健保、失保、厚生年金の手続きをした思い出があります。
その後、会社も少し落ち着き社員数も増えた頃に、当時の婦人子供服協同組合(現KANFA)に加盟し、健保・社会保険全般を組合で加入しました。
当時は年金基金に対する不信・不安が叫ばれていましたが、「婦人子供服組合の厚生年金基金」も併せて加入しました。

年金基金は任意加入で、当時はそれほど深く考えたわけではなかったのですが、私が60歳になった時にその年金基金が支給が開始されました。
加入月数の関係もあり、年間100万に満たない金額ですが、厚生年金の支給分と合算すると、現役を退いた私にとっては貴重な金額です。

消えた年金問題を機会に、年金の将来的な不安と年金制度の重要性を再認識しました。






 


 

 


63回目の誕生日

2007年06月26日 | 今様隠居道

6月25日は私の63回目の誕生日でした。
誕生日と言っても、これ位の回数になると、若い頃に比べ、それ程特別な日では無くなるものです。
嫁いだ娘達から、父の日の祝いを兼ねてのプレゼントを楽しみにするのが例年の誕生日です。
今朝、長女から携帯メールがありました。三歳の初孫の「ビデオメール」が着信しました。
孫娘の誕生日のお祝いの「元気な音声メーセージ」と「可愛いビデオ画像」でした。
今年は何よりのバースディプレゼントでした。
Mobileは苦手で普段は余り使っていなかったのですが、Mobile時代を実感しました。

今年の誕生日は、もう一つ特別な日な感じがします。
今春から大阪の私立大学の客員教授を引き受ることになりました。

マスコミにも取り上げられていますが、大阪産業大学の経営学部に
アパレル産業に特化するコースが新設
され、今春からのスタートです。

本格的な講義は、後期からになります。                     
今までは専門学校や業界のセミナーの講義の経験は有りますが、
4年生の大學での講義は初めてです。
今年の正月に「商品造りから人創り」を目標に、アパレルの人材育成に貢献したいと考えていました。
それが実現することになりました。

最近、アパレル業界も、ようやく人材の重要性が話題になりだしてきましたが
「10年以上続いた人材育成の空白」を前々から懸念していました。

「日本のアパレル産業の将来を担う次世代のプロ」を育てられたらと、今から意気込んでいます。

「アパレル産業論」は体系だって理論化されていないのが現状です。
63回の誕生日を重ねたアパレルの現場経験を生かし実践面からアプローチして行こうと考えています。
既に、このブログでも紹介した私の座右の銘を披露したいと思います。

希望は高く 姿勢は低く、
いつも心に太陽を持って、
ゆっくりと がっちりと、
理論を究めて実践に生き、
実践を通して理論を究め、、
前へ前へと進もう。

  未来を信じ未来に生きる
  君の洋々たる前途を祝福して
      立命館大學総長  末川博

「アパレル業界の理論と実践」を、学生に教えたいと考えています。
9月からの講義の準備のために、遅まきながら私自身の理論武装をしています。
(最近ブログ投稿が少ないのは、このためです)
添え書きの、「未来を信じ、未来に生きる、君の洋々たる前途を祝福して」と書かれています。
こればかりは、少し遅きに失した感は否めません。
講義を通して、「若い学生の洋々たる前途」に託すことが出来ればと考えています。

今年の63回目の誕生日は特別な感傷で過ごしました。


名刺 一期一会

2007年06月18日 | アパレル放談
未だ少し先のことですが、8月末の転居に備えて身の回りの備品や書類の整理を始めています。
昨日の休日を利用し、古い名刺の整理をしました。
今回の転居を、「五木寛之の林住期」に書かれている、「ひと区切りをつける」ための機会にしたいと考えています。
五木寛之の言うところの「黄金期」を迎えられるか否かは判りませんが、いままでの「家住期=社会人・現役の期間」を整理する意味で、今まで仕事上で名刺を交換し、今は、お付き合いがなく不用となった名刺を、この機会に整理しました。

分厚い名刺のストックブックが10冊ほどになっていました。
その都度整理をしてはいましたが、不要となった名刺を棄てるのは、ある意味で勇気と決心が要ることです。
昨日、一枚づつその方の昔を思い出しながら整理をしました。

「物故された方を偲び」、「倒産した会社を懐かしんだり、恨んだり」、「トラブルのあった方との苦い想い出や反省をし」、「転職された方の消息を想像」、「勇退された先輩に感謝と健康を願い」、「今でも大活躍している方を喜び、少しは羨み・・」、ついつい時間の経つのを忘れ続けました。

名刺の整理を続けるうち「一期一会」と言う言葉がふと脳裏に浮かびました。
かなり多くが「一会」の名刺交換だったと気が付きました。

随分多くの方と名刺の交換をしてきましたが、「一期一会」の出会いには程遠いと気づきました。
丁度その時間にテレビ朝日の「サンデープロジェクト」が放送されていました。
日本郵政公社の西川善文総裁の田原総一郎との対談でした。
随分前の住友銀行頭取時代の銀行主催の懇親パーティーで、儀礼的に交わした名刺が偶然出てきました。
「一期一会」に程遠く、「日本の名刺社会」を垣間見る思いがし、妙な思いがしました。

これから「一期」のお付き合いのありそうな方の名刺を残し、万感の思いを込めて処分しました。

これからの人との出会い(名刺交換)は「一期一会」の大切にしたいと、遅まきながら気が付きました。
妙にスッキリした気分になり、「林住期」への始まりのような一日でした。







デパ地下

2007年06月07日 | アパレル放談
最近女房が「デパ地下」で食料品を買ってくることが多くなったように感じます。
カルチャースクールの帰路に買っているようですが、「新鮮で、スーパーと比べて値段も決して高く感じない」と言うのが女房の「デパ地下」に対するイメージのようです。
そう云っても、デパートの婦人服売場の服は買ってはいないようです。
買えないと言ったほうが正しいかもしれませんが、買わない理由を私なりに想像しています。
女房は団塊世代ですが、その世代は期待に反して「したたかな消費行動」を持っているのではないかと、常々感じています。
戦中、戦前生まれのキネマ世代と、高度成長を果たしたDC世代、ハナコ世代の分水嶺に位置し、両世代にまたがった世代と言えます。
その意味で私は「団塊世代では無く、熔岩世代」と勝手に称しています。

その世代は、昨今の百貨店の売場に「矛盾」を肌で感じ取っているのではないかと私は想像します。
「デパ地下」の仕入れ掛率・条件と「地上階の売場」の掛率・条件の違いが、食料品と其の他の売場に根本的な違いが生じています。
百貨店の地上階を観察すると、その「矛盾」が見えて来る様に思えます。

「デパ地下」の食料品に関しては、スーパーの掛率・条件は、それほど差は無いと考えられます。

その意味で百貨店は、スーパーと充分勝負が出来ることになり、スーパーに比べ良い雰囲気とサービスでお客様に提供できます。
その品揃えや売場の雰囲気、サービスが、プロのミセスに好感を持って受け入れられているのでしょう。

一方、百貨店の婦人服売場の掛率・条件は、百貨店メーカのブランドによる売場構成しか成り立たなくなっています。

ミセスのプロの目には、「百貨店の矛盾」を肌で感じているのではないでしょうか?
「消費の低迷⇒百貨店の売上低下」を「掛率ダウン・営業時間延長・バーゲン早期化・売場改装・増床・ポイント制による顧客囲い込み」などの対処療法的な対策が中心で、そのしわ寄せが、アパレルの「原価率抑制と上代ヘッジ」につながり、その結果プロ化した消費者が「百貨店の矛盾」を感じるようになっていると想像します。








機能素材(速乾性)肌着

2007年06月05日 | アパレル放談
今年も暑い夏の季節が近づいてきました。
昨日、女房が夏の肌着を買ってきました。
私が一昨年から機能素材のポリエステルの下着を愛用しているせいか、
速乾性の機能肌着を買って来ました。

一昨年にスポーツ売場で機能肌着を衝動買いをしたのですが、
当時は価格も高く、百貨店やスーパーの肌着売場では
充実した品揃えではなかったと記憶しています。
価格の面だけでなく、その機能を充分認知されておらず、肌着売場のバイヤーも
品揃えに躊躇していたのではないかと感じられました。
消費者として、その機能性を実感していた私は、MD・バイヤーの
消費者志向の無さと、独断的に昨年ブログに投稿しました。

女房の話では、今年は、百貨店やスーパーでも機能肌着の品揃えは
昨年に比べ充実しているとのことでした。

私もスーパーの肌着売場を視察してみました。
これまでと比べて、機能素材の品揃えが天然素材の肌着と逆転し、充実していました。
注目したのは、その価格です。
一昨年は1000円以上していたのが、1000円以下の品揃えでした。
原産国表示を調べると中国産と表記していました。
日本の合繊の独壇場と感じていた機能素材が数年で中国が対応してきている
現状を実感しました。
(詳しく調べていないので、実質は原料・糸は日本製かも解りませんが・・・)