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繊研新聞へ期待

2009年09月28日 | アパレル放談
「“甦れ”ファッションビジネス」今日の繊研新聞の一面の特集シリーズの第一回目の記事が出ていました。
繊研新聞60周年の今年の正月から、60年の繊維ファッション産業の歴史年表や数回にわたる繊維、商社、アパレル、小売業界の危機的状態に対する特集記事をシリーズ化して掲載されました。
ファッション産業の現場に従事している物ではないがファッション産業の現状と将来を憂いている一人として、業界紙のリーディング紙としての繊研新聞のシリーズ記事に期待して読んでいます。
このBlogにも私見を「繊研新聞に期待!」というタイトルで投稿しました。
過去のシリーズの私の感想は、その“期待”に対して“満足”するものではない内容でした。
もとより期待と満足は、期待の大小や受ける側の内容により異なってくるもので、読者の方とは異なるものと考えられいます。
私が不満足と感じているのは、繊研新聞が業界紙であり、それ故にジャーナル的な論評や提言を控えているのではないかということです。
業界側の広報や担当者へのインタビュー(取材)など限られたソースに基にして記事に見えます。
地道な取材と検証を行って、ジャーナリステックな記事を期待しています。
今回の“甦れ・ファッションビジネス”のシリーズに期待しています。
タイトルからは、混乱期にあるファッションビジネス界に、既存企業のイノベーションと新たなベンチャー的な起業者たちへの提言のシリーズになることを期待しています!!??
土曜日休刊のお知らせのチラシが入っていましたが、私は前向きに、好感を持って受け入れています。
期待するのは「一度読んだらやめられない。ビジネスに役立つ新聞を目指します。」というチラシの宣言の実行です。
紙面の充実を期待します。
私は、一度読んだらどころか、40年以上繊研新聞を読んでいます。
考えてみれば、繊研新聞者の幹部の方々よりも古い愛読者といえるかもしれません。

今日の繊研新聞の三面の企業・経済面にユニクロ(ファーストリテーリング)の柳井会長のインタビュー記事出ていました。
私が興味を持った部分を抜粋します。
ユニクロ柳井会長(談繊研新聞9月28日・トップに聞く)
「今、日本の繊維産業は元気がない。繊維、小売のような古い産業は制度疲労を起こしているのではないか。元気を取り戻すためには、これからの繊維産業のあり方を自ら考え、切り開くことが重要と思う。自分たちの産業はこれからだと定義し、それぞれが実際に変わって行かなければ生き残れない。今までの手法、経営方針では先がない。しかし、これまでの国内繊維産業が歩んできた道を勉強することが不可欠だ。現在、過去を知らないで未来を語ればそれは机上の空論になる。変えていくための努力を、それぞれが考え実践しなくてはならないだろう。」

ファーストレディ 鳩山夫人のファッションとコシノヒロコ先生 Ⅱ

2009年09月25日 | アパレル放談
昨日のBlogで日本のファーストレディの鳩山幸夫人のお洋服がヒロココシノ先生のプレタポルテで上手に着こなしておられたという感想を投稿しました。(やはりプレタポルテでした。ドン小西氏はオーダーとテレビ番組で言っていましたがいくら鳩山家が資産家といってもオーダーで全てオーダーとなると顰蹙を買うのでは・・。)

ヒロココシノ先生は何時も「渾身の服造り」で、「着こなすより着こなされてしまう危険性」があると前に感じたことがありました。
先生の服を着る側がある意味「気合を込めて着こなすことが要求される」と前自分勝手に思い込んでいました。
特に私が担当していた初期の頃は、このような環境だったのかもしれません。
その環境の中で、「お客様にはコシノヒロコの服を着こなす気合、気概」を求めていました。
私が“鳩山幸婦人”が上手に着こなしていると感じたのは、“鳩山幸婦人”の「背筋を上手に張った姿勢や歩き方、表情、しぐさ等の外見的なスタイル」と鳩山幸夫人の「内面的資質、姿勢」によるものだと気がつきました。
鳩山夫人を“婦人”という字を敢えて使いました。
辞書では「夫人とは他人の妻・婦人とは成人の女性」と解説しています。
その意味で今までの日本のミセスの服は「婦人服でなく、夫人服」だったのではないでしょうか?
大きく時代が変わった今、ミセス服の低迷の原因は、こんなところにもあるのではないでしょうか?

今日の朝日新聞の朝刊の国際面にミシェル夫人のニューヨーク入りの空港での写真と記事が出ていました。
「ミシェル夫人、装い奔放」 「Tシャツ10$・カーディガン25ドル」 「カメラの前で短パン・晩餐会にノースリーブ」「カジュアルすぎる?」という見出しが踊っていました。
否定と肯定の反応が書かれていました。「着こなしのお手本に」というコメントもありました。
興味深い記事でした。
アメリカのカジュアルフライデーのことやIT企業のカジュアルを通り越したラフスタイルのことやバブル崩壊後の揺り戻しの保守的な服装への回帰のことなどが書かれています。
最後に、昨年来の不況で多くの女性が被服費を減らした「ミシェル夫人は安くててカジュアルな服装でも、着こなし方ひとつで充分手堅く見せられるというお手本を示した “大統領夫人ともあろうものが”という批判もあるが、多くの女性は今後も、ミシェル夫人の装いにすごく影響されていくと思う」というFIT のコレットウォン教授のコメントで締め括られていました。
ファストファッションについて業界で色々論じられていますが、このような違った観点からの考察も面白いと感じました。
ますます、幅の広い情報が必要と痛感しました。

ファーストレディ 鳩山幸夫人のファッションとコシノヒロコ先生

2009年09月24日 | アパレル放談
最近TVのワイドショーを見ることが多い。
前にもBLOGにも書きましたが、ファッションがライフスタイル化している中で、ワイドショーは私にとって格好の情報源です。
政権交代で鳩山首相の訪米、国連での環境サミットのシーンが放映されていますが、それにも増して鳩山幸夫人のファーストレディ振りの番組も多い。
ファーストレディの鳩山幸夫人お洋服がコシノヒロコ先生のプレタポルテでした。
(ファッション評論家のドン コニシ氏はテレビ番組のコメントでヒロココシノのオートクチュールといっていましたが??→私にはプレタポルテに見えました!)
どれも上手に着こなして似合っていました。
かなりトレンドを入れた服をさりげなく着こなされていました。
先生の服もこんな風に着こなすことも出来るのかと、久しぶりに見て再発見しました。
先日、広報担当のお嬢さんの小篠由佳さんをTVで拝見しました。
久しぶりで懐かしく、ご活躍ぶりを拝見して何故かうれしくなりました。
また、コシノヒロコブランドがブレークしそうな予感がします。
ブームに終わらずに長く愛されてほしいものです。
一方、夫君の鳩山由紀夫首相の民主党政権もブーム(風)に終わらずに、長く安定して貰いたいものです。

アパレル業界の業態移行

2009年09月08日 | アパレル放談
繊研新聞のDATA BANKの2008年度版の掲載記事に関して、コメントを投稿していました。
繊研新聞のこの企画は、繊維・アパレル業界(ファッションビジネス)の実勢を知る上で貴重で毎年参考にしていました。
現役の時は、個別の企業の盛衰に興味がありましたが、戦後の繊維産業が幾多の混乱にどのように盛衰してきたかを考える上で貴重なDATAと参考にしています。
先日読者からBlogの内容についてコメントを頂きました。
Blogで断片的に投稿していますが、Blogの投稿記事では内容的に限界があります。
今年の3月に下記の論文(共同論文)を書きました。

「ファッションビジネスにおける業態構造の移行」―その成果と問題点の考察ー
1950年の「婦人既製服業界の創生」から「輸出産業から国内への業態の移行」、「オイルショック」、「高度成長」、「プラザ合意」、「バブル経済と崩壊」、「平成不況―○○改革」と20年ごとに起こる(細かく言えばには10年ごと)に起こる混乱の下で、繊維既製服製造業→繊維既製服製造卸→アパレル→SPAと業態変化を繰り返して発展(生存)してきました。
この論からすると現在の危機(混乱)が盛衰の岐路と考えられます。
2010年が1950年60年目に当たります。
今回の「危機を好機」にする考え方もあります。
業態変化について1990年と2006年を経年比較して業態構造の移行(変化)について、繊研新聞のDATA BANKを参考に考察しました。
この論文は国立情報学研究所のホームケージからダウロードできます。
Blogのブックマークをクリックし、
国立情報学研究所のHPの「ファッションビジネスにおける業態構造の移行」をダウンロードし、御覧ください。
ご案内!
分析の資料となった繊研新聞社のDATA BANKの1990年と2006年のデーターを添付したいのですが、掲載の許諾の問題もあり貼付していません。
興味のある方は下記メールでお問い合わせください。
電子メール アドレス :
impannatore@smile.ocn.ne.jp