「業際」を超え・「域際」を超え・「世代の際」を超えて!

理論を貫いて実践に生き! 実践を通して理論を究め! 前へ前へと進もう!

心斎橋筋から宗右衛門町界隈の散策と新中華料理「白楽天」のこと 道頓堀と還暦料理人の再チャレンジ? 

2006年09月30日 | 今様隠居道

仕事を早めに片付け、久し振りに女房と心斎橋で待ち合わせをして、大阪で食事をした。

女房は、文頭のダルマのキャラクターの作者です。
私の生活を達磨に託してイラストを描いてくれました。
「9年面壁の達磨大師⇒考えるダルマ」と「手足をつけて布施して回る⇒行動するダルマ」を、インパナトーレのキャラクターにしました。

前から約束していた「還暦を前に中華料理店を開店した白楽天」で食事をしました。
ブログを見ている女房は前々からせがまれていたのですが、ようやくようやく約束を果たせました。

大丸で待ち合わせをして心斎橋を二人でウインドーショッピングを兼ねて、心斎橋筋を歩いて宗右衛門町まで歩きました。

途中「二人で心斎橋筋を歩くのも久しぶりだな・・」と私が言うと「初めてと違う?」との冷たい返事。
余計なことは言わないほうが良いと再確認。
心斎橋筋は若い営業の頃は、毎日といっていいほど通ったものです。
その頃と風情は一変してしまいました。
昔は目をふさいでいても、どこにどの店があるとわかったものですが、ほとんど店が変わってしまいました。
街を歩く人もスッカリ若返っています。
流行のマイクロミニのホットパンツ(この呼び方でいいのかな?)の若い女の子のおへそと、太い足に、隣の女房の視線を気にしながら、目をやっていました。

しばらく歩いて道頓堀に着きました。
時間が早かったので、道頓堀の川沿いを散策しました。

道頓堀の改修工事は聞いていたのですが、心斎橋筋をそれて川沿いを歩くのは初めてでした。
見慣れている「グリコのネオン」も角度が変われば、またいいものです。
古いビルの裏側の景色や金龍ラーメンや、ずぼら屋、カニ道楽などの懐かしい?看板を見ると、何故かホットとします。

道頓堀の水の汚さは相変わらずで、綺麗になるのは、もう少しかかると思いますが、意外とドブ川臭さは、周りの焼肉やお好み焼きのソースの臭いで消されていたのか案外気にならなかった。

阪急・阪神連合や梅田駅などの再開発計画で北地区の梅田界隈の近代的な高層ビルが立ち並ぶ未来図が新聞に出ていました。
スクラップアンドビルドの再開発(新開発)は、ある意味で期待するところは大きいが、南地区は昔の風情を残した開発(改修)を、行政と民間との思いをこめた連携で、北と違った再開発(改修)が出来ればと思いました。
若いカップルのそばで、女房とベンチに座って、ビルの間から見える初秋の夕焼け空を見ながら、道頓堀界隈の再チャレンジに、想いにふけっていました。

ドンキホーテの観覧車乗り場を通り抜けて、目的の白楽天に行きました。
二人で入っていくと、店主の山下ご夫婦が怪訝な顔で迎えてくれました。
どこかのママさんと同伴出勤の食事とでも勘違いしたようです。
どう見ても水商売とは思えないのに、こんなところも職人的な店主の面白いところかもしれません。

最近の中華料理は、広東、四川、北京、潮州、湖南、台湾など、その地方の本格的な料理店が多くなりましたが、白楽天は昔の中華料理をベースにした、新中華料理です。

料理人の山下氏が還暦過ぎということは、中華を修行したのは、今から40年以上も前の事です。
その頃の中華料理は、華僑の料理人から、現場で叩き込まれて覚えた、中華料理だったようです。
下町にある中華料理店のどこと無く懐かしくなった味です。

その日本の中華料理?を山下さんの工夫を加えて、白楽天流の新中華料理を作っています。
懐かしい下町の中華の味を遺しつつ、新鮮な魚介類や新野菜を使って、さっぱりとした中華の味にして、一品づつ目の前で造ってくれます。
調理の手際さも見え、ご主人と話しをしながら食べられ、寿司屋の感覚です。

松茸の中華風揚げ物や、卵白ふわふわのフカひれスープや、さわやか中華丼など新しいメニューも工夫して、一応シノア・ヌーボア(新中華料理)の一つと、私なりに評価しています。

私が白楽天を好むのは、味もさることながら、ひと品一品がボリュームたっぷりだからです。
最近の新中華や新懐石料理などは、器と品数だけで、満足感に欠けます。
たっぷり、一品料理をいただいた後、さわやか中華丼を女房は追加で平らげていました。

帰宅は女房が文頭の自分が描いた緑のダルマのようでした。

ブログをお読みの方で、お近くに行かれた方は是非とも尋ねてやってください。
夜6時から朝の4時ごろまでやっています。
場所は、今は駐車場になっていますが、昔確かダンスホール富士?の前のビルの1階です。

席数が少ないので、予約を入れたほうがいいと思います。
電話番号は06-6213-0348
白楽天については3月3日の当ブログの「60歳を前にして新中華料理の店を出した白楽天のオヤジの話」をご覧ください。


 


 



 


 


繊維の常識は非常識? 

2006年09月29日 | アパレル放談

「繊維の常識は非常識」昨日の日繊の一面記事の見出しです。

繊維の言葉を他の語句に置き換えれば、全部に当てはまると思います。
「銀行界の常識は非常識」、「ジェネコンの常識は非常識」、「政界の常識は非常識」、「官の常識は非常識」などなど、全ての業界に共通していると思います。

その意味で、それらの常識に対して、「改革断行」、「改革なくして成長なし」の政策が強行され、未曾有の経済成長が生まれた。
こんな風に書くと小泉首相への提灯ブログとなり、小泉ブログにリンクしたくなりますが、その結果「勝ち組」、「負け組」が生まれたのも事実だと思います。

なんとなく、テレビ番組から繊維業界の「勝ち組」についての共通点について、ブログしていたところ、「成功した人は皆、常識だ非常識だとの認識では無く、お客様のご要望に純粋に対応しつづけた結果、常識を打破し」勝ち組となったのだと思います。

川田社長の「すべての工程のリスクを自分で持ち、消費者に直接届けられる企業のみが生き残れる」の考え方も、完全に実現できるかは別として、その様な理念が勝ち組になったのだと思います。

今日の繊研新聞に「コスト競争は限界」 「岐路に立つ商社OEM」「納入掛け率20%も」という見出しが躍っていた。

「掛け率20”%は繊維の常識?」と思っていたタブーに、繊維の業界紙が踏み込んだ見出しに少々驚きました。
それだけ、「非常識な業界」にとっても、深刻な問題と言うことかも知れません。
記事の内容は、商社のOEMの現状について、各商社の対応状況を取材していますが、「非常識」については取り上げていません。

私が常々非常識と思っているのは、
①SPA(百貨店アパレル)がどうして20%という掛率が必要なのか?

②20%を納入業者に要求せざるを得ないならば
 *仕入、生産体制 、生産ロス の軽 減策、物流、貿易や商談の手間の軽減など
   の合理化のための対応がされているのか?
 *継続的な取引で安定的な取り組みができるような関係になって、共存体制
     の関係になっているか

20%をお客様に要求(押付け)せざるを得ないならそれに見合う付加価値
  のある商品造りに挑戦しているか?(丸投げとはジェネコンの常識ではない
  のか?)

OEMとは何を意味しているのか?
  商社はOEMの本来的な意味(機能)を持っているのか?

  OEMはOriginarl Equipment Manufacturer(ing)の略と理解しています。
  英語が堪能ではない私の知識でも、 Equipmentは備品、装備、用品、機器
  理解 しています。
  仕事に必要な知識、技術という別の意味もあるようです。
  Manufacturerは製造業者です。
  その語源して、果たして商社にOEMの機能があるのかという素朴な疑問 が湧
  きます。
   商社はアパレルの子会社化によるOEM化が行なわれているようですが、OEMの
   ハードとソフトが備わっていれば別ですが、商社がOEMという用語を使っていいの
  か、 私が非常識なのか理解出来ません。

  アパレルやSPAから丸投げされた商品が、また企画会社やOEMメーカーに
  丸投げされている現状は昔のジェネコンの丸投げ体質と似ているような気が
   します。

今日のブログは「繊維の常識の中で仕事をさせていただいている」インパナトーレにとって、触れてはならないタブーかも知れません。
非常識な話として、非常識な人だけお読みください。 
     
 

 

 

 


勝ち組? 負け組?  「繊維の常識は非常識」 黒子が主役?

2006年09月28日 | アパレル放談

今朝の日本繊維新聞に「繊維の常識は非常識」という見出しが、大きく1面にでていました。

日本繊維産業連盟が開いた「繊維産業の長期展望」勉強会の講師の川田達男セーレン社長の講演に関する記事の見出しです。

実際その様な表現があったのか、直接お聞きしていないので定かではありませんが、長年ファッション素材の染色加工という、文字通りの「黒子」が長かった方が、糸からテキスタイル、製品までの表舞台のスター(勝ち組)になられた方の言葉として的を得ているのかも知れません。

3年前に、西脇のリソースセンターで開かれた、「川中自立化事業」の説明会の時に、経産省の元課長の山本健介氏から同様の苦言を、お聞きしたました。

山本課長は、その講演で、「産業資材部門は、自動車業界や受注先企業の徹底的な合理化、ロス、スピード、コストなどの厳しい要求に対応して、利益構造を作った。
それに反して、服飾資材は、店頭価格が蔵出し価格の4倍という構造に甘んじて来た。この構造から脱却する事が、不況から脱却する道である」
と、例によって、辛らつに話していました。

多分、服飾資材から産業資材への転換を行い、企業の基盤を再構築された、セーレンや小松精錬、東海染工等の染色加工業の事を言っておられたのだと思います。

昔から、原料を持たない加工業は、長く下請的な役割りの黒子を演じて来たといえます。
その黒子が、それまでの主役であった、紡績、合繊の原料部門(カネボウ)を買い取り、表舞台の主役になられたといえます。
その方のお言葉として、重みがあります。

その講演で、川田社長は、これからの時代は会社が「何が大切かをはっきりさせる」「方向を示す」「思い切って任せる」「社員が会社を変える」ことに大きく変わる指摘しておられたと、その記事に載っていました。

カネボウからKBセーレンに移籍した社員を多く存じ上げていますが、「繊維の常識は非常識」のカルチャーショックの毎日だろうと、彼等の顔を久し振りに思い出しました。




 

 

 


勝ち組? 負け組?   

2006年09月27日 | アパレル放談

昨日のブログに㈱遊心クリエーションについて書きこみました。
繊研新聞によくある社員、幹部の顔写真とコメント(抱負)つきの企業広告について感想を書きました。
普通のこの手の広告の顔写真やコメントは作為的な感じがするものですが、今回の遊心のは少し違った印象をもちました。
会社、本人の現状や将来について本音で語り、明るい素顔の顔写真が印象的でした。

昨夜、知人からメールがあり、広告に掲載されていた幹部の一人は、入社される前にお会いしている事がわかりました。
氏が小さな店の店長をしていた時に、店で立ち話程度でした。
記憶をたどってみると、先に勤めていた会社を退職すると言っていたような記憶があります。
小さな会社に勤めると言っていましたが、それが遊心だったのです。
退職のことで悩んでいる時の印象なので、的を得ていないかも知れませんが、
その時の表情と紙面から受ける表情と別人のようでした。
解らなかったのも当然かも知れません。

入社1年で新しい子会社の代表取締役を任されたと書かれていました。
30歳前後と思いますが、任される氏の実力もさることながら、任す森島社長の度量、勇断も遊心の会社の特長と実態を垣間見る感じがしました。

人の表情は、「遊び心」か、「有心・優心」かは別として、が作るものだと再認識しました。


 勝ち組? 負け組?  繊研新聞の全面広告を見て  遊び心の会社? ㈱遊心クリエーション

2006年09月26日 | アパレル放談
テレビ番組からアパレル業界の勝ち組の会社や経営者のコメントを続けていますが、
昨日の9月25日付けの業界紙繊研新聞に全面2ページの企業広告が出ていました。

その広告主の社名は㈱ユウシンクリエーションと有りました。社名のユウシンは漢字です。
我々世代のユウシンの漢字のイメージは、雄心とか有心・優心が思い浮かびますが、㈱遊心クリエーションだそうです。 遊び心の意味と思いますが、少し変わった社名と、事業内容がSPAとのOEM(ODM)や百貨店の自主編集売場との取引、アパレル卸、自営ショップなど、企業規模に比べマルチチャネルに広げていることなど、前から興味を持っていました。

知人のセレクトショップも遊心クリエーションでOEM(ODM)を行なっており、よくあるOEM(ODM)メーカーの一つで、アパレル業界の黒子のたぐい程度の認識でした。
それが、昨日の繊研新聞の全面広告で、企業内容や企業ポリシー、ミッションが明示されていました。 黒子から主役へ転進を業界紙で宣言したのでしょう。
設立は2002年とあり5年目の会社です。

社長の森島純嗣氏の事はまったく知りませんが、広告からの印象からは、従来のアパレルや小売の過去の成功パターンにとらわれず、破天荒とも見える斬新で、積極的な経営が短期間の躍進の原動力だと思われます。

売上規模や人員数の事や事業展開の事など、それぞれ書かれていましたが、従来の常識、経験で理解、分析する事は、難しいく、その意義、必要性すら無意味と感じました。

全面広告から受ける印象からすると、オールドエコノミー的な志向が強い大阪のアパレル業界では特異な感じがするかも知れませんが、アパレル業界に、ニューエコノミー的、ベンチャー企業(起業)的な手法を持ち込んだと言えましょう。

アパレル業界の黒子から、新しい勝ち組のスター誕生かも知れません。ただ紙面からですが、先のテレビ番組の3人とは少し違ったものを感じました。

今後に注目したいと思います。

勝ち組?負け組み? ワールドビジネスサテライトの番組から 「アパレル業界の黒子」

2006年09月24日 | アパレル放談

アパレル業界の黒子として活躍する「しごとびと」というタイトルで、TV東京系列番組のワールドビジネスサテライトで、9月上旬に放映されました。
ワールド ビジネスサテライトは、日本経済新聞の番組だけあって、ニュース番組の中ではビジネス情報に関する内容が多い。
「トレンドたまご」や「しごとびと」など情報になる内容が多い。

特長のある早足で、お得意先へ商談に向かう姿や、ユナイテッドアローズと商談している特長ある声で、UFO㈱の谷絹子社長と、直ぐ、わかりました。
中国に関係するビジネスが長く、いつも社長の机に、山と積んである中国の法令や契約書の数々を示しながら、中国でのビジネスに関する「谷社長の極意」を独特の大阪弁で話す姿は、迫力がありました。

速足の歩き、辛らつな会話、強いリーダーシップ(剛腕)など、どちらかと言えば、女性というよりも男性的なイメージがあります。
まさに両棲・両性社長という感じがします。
中国でのビジネスが長く、その体験から独自のビジネススタイルを確立されたのでしょう。
治と人治が混在する中国のビジネスでは、氏のような属人的な関係の「黒子」も重要なのかも知れません。

番組では、UFO㈱を国内社員50名、中国1、500名で、売上1,000億と報道されていましたが、その数字が間違いで無ければ、「黒子」というより、アパレルという小さい舞台かも知れませんが、「主役」の規模だと驚きました。

ホームページでは廃棄プラスティックを軽オイル化する、クリーンエネルギーのベンチャー事業に投資されておられるようです。
このベンチャープロジェクトが成功すれば、エネルギー不足に悩む中国に大きく寄与し、
アパレル業界という小劇場の主役から世界的な大舞台のスーパースターになられることでしょう??
他人事ながら、このベンチャーの成功を世界の環境のためにも、祈っております。

谷社長のことを、男性的で女性社長というより、「両棲・両性社長」と揶揄しましたが、いつかお会い
した時に、お叱りを受けそうなので、もう一つの違った一面を紹介しておきます。

番組で子育ての話しをされていました。
現在は成人され、会社で、お仕事をされているようですが、小さい時から、お子さんを連れて商談をされていたようです。
「子連れで商談」と称しておられました。
母親として、仕事と子育ての両立を果たしておられたのでしょう。

お料理の腕前も、お上手とのことで、自宅(超高層マンションのゲストハウス?)に重要なお客をお招きして自前料理で、おもてなしされている場面がありました。
案外、家庭的なところもおありなのでしょう。
紬のお着物を、流行のチョッとモダンに着こなして、仕事の時と違った女らしいイメージでした。
ゴルフやカラオケも、上手とのことです。
まさに、文字通りの口八丁手八丁の女性です。

最近テレビ番組で観た3人の女性の経営者のことを書きましたが、「負け組みエコノミー」の中で
「勝ち組企業」になった女経営者には,両棲・両性的な共通点が、谷社長にもあるのではないかと思います。

勝ち組としてテレビ番組で紹介された3人には、21日のブログに書いたように、7つの共通点を感じながら、番組を観ていました。

その番組で、次の話題に移るコメントの時の、女性キャスター小谷真生子さんの、少し、ハニカンダような微笑が印象的でした。


 


勝ち組み?負け組み?  続  ソロモン流の番組から

2006年09月22日 | アパレル放談

数年前からヌーブラなる商品がヒットしています。
そのヌーブラで業績を急拡大した会社が大阪の郊外にあります。

先日NET系列の番組で「ソロモン流」という船越英一郎の番組に、ゴールドフラッグ㈱の平久保晃世社長が取材されていました。
ヌーブラのことやその会社については詳しく知らなかったのですが、
私の知人がその会社に入社(顧問・嘱託?)したと聞いていたのと、南船場の直営店が、元いた会社の斜め前にあり、ピンクを基調とした内装で、可愛いお店で、目に留まり、時々外からお店を覗き込んでいました。
店員さんから、変なお爺さん、いやらしいお爺さんと思われていたかも知れませんが、純粋に仕事の一部として覗いていたのです。
お店にご迷惑をおかけしていたかも知れません。
そんなこともあり、その番組を興味深く観ました。

以前は竹中直人がキャスターで、男性をターゲットにした番組でしたが、
最近船越英一郎に変わり、女性をターゲットのにした番組に変わりました。

番組のホームページによると
「熱き魂を伝える、その名の鼓動」、「時代の先端、流行の最先端」などの
タイトルで、さまざまなジャンルでこだわりを持ち、輝きを持ち、
今、最も注目される旬な人物の仕事や生活に密着
する番組とのことです。

平久保社長のアメリカ留学時代の事、帰国後大阪の下着専門店の店長時代の事、
下着専門店の起業の事、ヌーブラとの関わりの事、社業の事、
プライベートの生活の事などが紹介されていました。

成功へのサクセスストーリーは後付けで余り関心は有りませんが、現在の仕事ぶりやプライベートな生活のシーンには、なるほどと思わせる部分があり、興味深い番組でした。

一つは年に何回か開くお誕生会のシーンです。
レストラン(高級)にスタッフを招き、食事とお誕生プレゼントを贈っていました。
スタッフは皆オシャレして楽しそうなお食事会の画面が映し出されていました。

私の知人が映ったのは、そのお誕生会でのプレゼントを社長から頂くシーンでした。
氏は大阪の大手アパレルの常務を退任して企画会社を開いていましたが、その関係で関わっているのでしょう。
先の会社も強烈なオーナーの会社でしたから、上手く対応していると思います。
満面の笑みが印象的でした。
確か還暦前後の歳だと思いますが、プレゼントは「赤いチャンチャンコ」にしては小さすぎるので中身が気に掛かったいました。
人伝に聞くとスイスの超高級置時計だったそうです。
本人に確かめてはいませんが、人伝に聞くと、軽自動車が買えそうな値段だそうで
す。

私の結婚式に会社から頂いた、色紙と花瓶のプレゼントを思い出して、時代の流れを感じました。
物の無い時代と、有り余る時代の社員へのモチベーションアップの違いを感じまし
た。

3つの番組の共通点に「セレブ志向・願望」を上げましたが、
少数精鋭のスタッフに徹底した「セレブ志向と願望」を持たせる一つの手段ではないかと思いました。
昨日のセレクトショップオーナーのK氏の会社の事務所は御堂筋に面したオシャレなビルで、素晴らしい内装のオフィスです。
私が、余りの豪華を指摘すると、社長は自分の為では無く、スタッフに自信を持ってもらうためだと言っていました。

平久保社長のもう一つ強烈な印象は、奈良に数千坪の山林を購入して、休日に子供達と自然に触れ合い、梅干を漬けるシーンがありました。
昨今子供にまつわる親の不幸な事件が多発していますが、3人の男の子と楽しく自然に接しているシーンは印象的で、仕事のときの厳しい顔とは違っていました。

仕事と家族の両立は我々の時代の「滅私奉公」とも異なるし、また六本木ヒルズ族に代表されるニュエコノミーの勝ち組みとも違うものを感じました。

社員との関係も平久保社長の仕事と生活にもあらわれているような感じがしました。

輝きを持った、旬な女性の仕事と生活を垣間見させていただきました。


 


勝ち組?負け組?  続  バリバリバリューの番組から

2006年09月21日 | アパレル放談

私がSOHOとして使っている自宅の部屋の窓からテラコッタ風の壁の瀟洒な家が、直ぐ前に見えます。
その家が昨日のBlogに書いた、「100グラム5,000円のステーキを買う母娘の豪華なお宅訪問」とバリバリバリュー番組で紹介されたセレクトショップのオーナーの豪邸?です。
豪邸というより瀟洒なお家という表現の方があたっているかも知れません。
(渡辺篤史はそう表現するでしょう?)←これが解る人はテレビっ子

東京で生活しているお嬢さんが久し振りに神戸の実家に帰り母と娘で100グラムの5,000円のステーキと鯛のカルパッチョでディナーをするシーンでした。
主人のK氏は出張とのことで出演していませんでしたが、氏はシャイなのでテレビに出る事を避けたのではと私は想像しています。

4月22日の「セレクトショップオーナーの事」のBlogで紹介したK氏です。
阪神震災後に新築転居してきました。ご近所になったのは偶然です。
テレビに出ていたお嬢さんがまだ中学生に入学した歳でした。
詳細は4月22日のBlogをご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/impannatore/d/20060422

20年程前に、大阪の専門店のサラリーマン店長を辞してセレクトショップを起業しました。
大阪の下町の小さなファッションビルの片隅の店舗から、今では20店舗以上のお店に成長しています。

普通のセレクトショップに止まらず、オリジナル商品のOEM商品をミックスした
「Select&SPA」
です。
  *このSelect&SPAとは、私の造語ですがK氏の店をイメージしています。
   ストアーロイヤルティを生かし、セレクトショップの質の高さ、緻密さ
   SPAの合理性をミックスした、新しい業態と我流で定義づけしています。

雑貨やシューズなどのコンセプトショップを目指して、ご夫妻で時間を掛けて店を育てています。

中学生だった一人娘も成人し、お母さんのネイルの技術を生かしてかデコデンのデザイナーをしているようです。
普通はガラスか樹脂のラインストーンをスワロスキーを使用したセレブ?なデコデンをデザイン製作しているようです。
番組ではスワロスキーを使って25,000円と言っていましたが、お値打ち価格だと感じました。
お母さんが娘さんのビジネス?をサポートしようとする親心を超えた何かを感じました。
お嬢さんもブレイクしそうな予感がします。
近い将来デコデンのカリスマデザイナーになっているかも知れません。

オーナーご夫妻とは、30年来の付き合いです。
お互い20歳代だっと思います。

セレクトショップの草分け的な存在だと思います。
海外出張や東京店、新規出店など忙しい毎日のようで、豪邸?には時々帰宅する程度のようです。
忙しい割には、いつも綺麗にお家の周りも清掃され、植栽も手入れされており、
何時家事をやっているのか、お隣さんの頑固親父(私)も不思議に思っています。

近くに住んでいますが、機会が無く残念ながらそのステーキのお相伴に未だあづかっていません。
機会があったら豪華ディナーを味わって見たいものです。

昨日3つの番組を紹介し、「勝ち組み」と称しし、3人の共通項があると書きました。

その共通項は

    ①3人とも女性(両棲・両性的な)

  ②女性(両棲・両性な)的な目線で経営

  ③    〃        な気配り

  ④母親として子育てに熱心

  ⑤セレブ的な上方願望が強い

  ⑥料理や家事など家庭的

  ⑦長いつみ重ねが花開く

くだんのの番組とK氏家族の日ごろの仕事と日常生活を見ていて、
そんな思いがしました。                          つづく

 


      



 

 




 


勝ち組? 負け組?   

2006年09月20日 | アパレル放談

最近の私の情報源はテレビ番組からが多い。
企業に勤めていたときは時間的に拘束されることが多く、帰宅も遅くゴールデンタイムやお昼の番組はあまり見る機会が無かった。
最近は仕事柄もあり、比較的自由に時間をコントロールすることが出来ます。
時間がある時にテレビの情報番組やバラエティ番組を観ます。
あまり触れることの無い情報に接することが良くあり、ある意味で、生の情報源として重宝しています。

最近アパレル業界の知人がテレビの情報バラエティの番組で度々見かけます。
TBS系のバリバリバリュー、TV東京系列のソロモン流やワールドビジネスサテライトなどの番組で偶然たて続けにアパレル業界の知人が取り上げられている番組を見ました。

どれも業界での知られざる大成功者として取材されていました。   」

   *バリバリバリューでは100グラム5,000円のステーキを買う母と娘の豪邸?
     訪問。   
   *ソロモン流ではヌーブラで成功したファンデーションの会社の女性社長の
     仕事と私生活。   
   *ワールドビジネスサテライトでは、中国生産や中国進出する日本企業のサポートで
     アパレルの黒子として中国と日本で活躍する女性社長のビジネススタイル。

いずれも昔からお付き合いのある経営者や知人が在籍していたりしている会社の経営者の取材番組で、ある種の「興味と羨望、尊敬?」でその番組を見ました。
今日は自民党の新総裁が決まる日です。
小泉政権の残した「勝ち組と負け組」の格差、競争社会から、「美しい日本?」に変わる日です。
これまでこの種の番組に登場する「勝ち組」の多くは、ITや金融などの六本木族に代表される、所謂「NEWエコノミー」に限られていました。
アパレル、繊維業界はどちらかと言えばオールドの代表的な業界(エコノミー)の「負け組」と思っていましたが、その「負組」の中から「勝ち組」が生まれ出したという意味で尊敬に値し、喜(慶)ばしい事かも知れません。 新政権誕生する前に「果敢に(再)チャレンジ」して、「勝ち組」に仲間入りした経営者の番組でした。

それらの経営者に、ある共通点が有るのに気が付きました。
                                     つづく

  


モンスラ?  若いアートディレクターからの情報?

2006年09月14日 | アパレル放談

今計画中のWebショッピングの打合せで若いアートディレクターと打合せをしました。
その打合せの時に、若いディレクターが、私に「モンスラという商品知っていますか?」と問いかけてきました。

彼は多分私が知らないと思って話したようですが、若いアートディレクターからの突拍子の無い質問に少なからず驚きました。

またまた昔話になってしまいますが、モンスラは私の入社当時の懐かしく、チョッと自慢したくなる思い出のある商品です。

モンスラとはモンペスラックスの略語ですが、そもそもモンペスラックスそのものが商品用語として通じていたのかはなはだ疑問です。
当時の婦人服屋(ツブシヤ)の現場の業界用語でした。

モンペとは、戦前から戦後にかけて絣など木綿の生地の和服と洋服の折衷の当時のミセスの普段穿きでした。

私がスーパー・イズミヤ(当時はGMSとは言っていなかった)の担当の時に年間10万本ほど販売した経験があります。

私のMD初仕事の商品でした。
ナイロンやポリエステルフィラメントのWジャージー(トリコット)でストレッチ性があり、ウエストゴム入リの今のスパッツのような商品です。(スパッツほどフィットしていませんでしたが)

スーパーが出店競争の時代で、上代780円~1,180円で常備特価商品として飛ぶように売れました。
秋冬はその商品で売上予算達成し、合繊メーカーからの販促金の出る時代で利益も超過達成というよき思い出があります。
ただ数年後の暖冬で10,000本ほど在庫を残した苦い思いでもあります。

当時は暖冬が原因と思っていましたが、ジーンズやその他のカジュアルパンツなどのカジュアル化に変化しつつある時代変化を若いMD(私が)見通せなく、胡座をかいていて、調子に乗っていたこと事が原因だったのでしょう。
モンスラはMDとして良い経験をした商品でした。

私に質問した若いディレクターは、そのモンスラが「巣鴨商店街」の売れ筋商品だと言う情報を私に報せたかったようです。

Webショッピングによるロングテールが注目されていますが、こんなところにもロングテールが有ったのかと懐かしさとと共に再発見をしました。

少し前にミセスの美脚パンツとして爆発的に売れたハイテンションニットも福井経編のポリエステルトリコットです。
服飾素材としてほとんど省みられなかったトリコット素材がハイテンションニットとして進化して再登場して、市場に圧倒的な支持を受けました。
繊研賞を受賞したようですが、同じ繊研の百貨店バイヤーズ賞的に言えば、「繊維素材部門のカムバック賞」といえるでしょう

ハイテンションニットの美脚パンツも現代版(進化版)モンスラといえるでしょう。

モンスラのように、マーケットを変えてロングテールで残っている商品もあれば、ハイテンションニットのように進化して、再登場(リメイク)するマーケティングもあることを再認識しました。

遮二無二怪獣のショートヘッド?(スモールヘッド)を狙うトレンドマーケティングと進化的にロングテールを目差すマーケティングとが並立しているように思えます。

先のBlogのジャニーズ事務所のヤングタレントのプロデュースの方法を再び思い返しました





 

 


クールビズと機能素材

2006年09月12日 | アパレル放談

暑かった夏も終わろうとしています。
昨年地球環境を守るとの目的でクールビズが広ました。
今年のクールビズの商戦も一応の成果があったとのことです。

最近、外室して仕事することが多くなった私にとって、ノーネクタイの軽装のビジネスウェアーは大変助かります。

昨年の夏の終わりに、本町ツルヤゴルフのワゴンセールで衝動買いした、ポリエステルマイクロファイバーのアンダーウエアが、今年も私のクールビズに多いに役立ちました。

前々からサッカーの試合をテレビ観戦していて感じていたことがあります。
ジャージーの下に着ているアンダーウエアーに、少し違和感を感じていました。

先日の女子プロゴルフの優勝者の宮里藍のウエアは突然の雨にも余り変化なく、負けた辛のウエアの雨の跡が目に付きました。

スポーツショップで買った機能素材のアンダーウエアは、ドレスシャツの下の汗取りに意外に効果を発します。

今年も買い足そうと下着売場で探したのですが、良いのが見つかりません。
家内にも探さしたのですが同様でした。

下着売場の品揃えは、殆んど綿混の機能シャツが中心でスポーツ売場で売っているポリエステル100%の物の機能を追及した商品の品揃えが少ないのに驚きました。

価格面や既存メーカーとの関係で、新商品の品揃えに現場段階で躊躇しているのでしょう。
下着売場には相変わらず特価品の綿下着が山積みされていました。

仕方なく綿混の下着を買いましたが、今ひとつ機能的には劣るように思います。

先日朝日新聞に新商品の紹介記事のタイトルが目に付きました。

競技ウエア用生かし 「吸湿、速乾優れた下着」とありました。
その生地には、スポーツメーカー(ミズノ)が、「下着売場に置いてもらえる商品づくり」を目差して、競技ウエアーで培った技術を生かして、イオンやダイエーなどの量販店に販路拡大を図るために「下着売場で販売したいと頼むとバイヤーから驚かれた」、
「今後もクールビズとウオームビズと連動させながら、認知度を高めたい」と意気込むと書かれていました。

私も機能素材のマーケティングを行なっていますが、そのときに感じるのは、既存売場やメーカーの現場の担当者の実績主義、保守的、固定的な思考の壁に直面します。

新しい商品やトレンドに果敢(無節操?)に取組むファッションアパレル業界が長かった私にとって不思議なことですが、ミズノさんに女性スタッフに見習い「認知度」を高めるために、
機能シャツを着て汗をかきたいと思います。

 

 

 

 


六甲アイランドタウンウォッチング  困った問題

2006年09月10日 | 今様隠居道

私の住んでいる六甲アイランドで少し困った問題が起きています。
六甲アイランドは神戸出身の小磯良平の美術館、神戸ファッション都市のファッション美術館などの文化施設があり、
神戸ファッションマート、ファッションビルRINK、シネコン、ショッピングモール、レストラン街や
P&G極東総支社、BaySheraton Hotel、カナディアンアカデミー、外人規格マンションなどの国際的な施設などが揃っています。

その他大学や専門学校などさまざまな施設が揃っています。

その周りに20万本以上といわれている木々と海に囲まれて、高層中層マンションと戸建て住居が、公園や集会場などが区画されて建っています。

住い、ビジネス、教育・文化、娯楽、ショッピングの機能が緑と海などの自然と一体となり、整った街となっています。

行政中心で開発されたポートアイランドの反省と改良を加え、神戸市と民活の
海上都市として、共同開発されました。

バブルの時期の開発で多少その影はありますが、テーマパークやバブル的な施設は淘汰され、今は適度な活気と静かさが両立する街になってきました。

落書きや路上のごみ等は住民のボランティアで目立ったものはなく、季節の花が角々や窓辺に植えられた美しい街です。

また国際色豊かで、夏の盆踊りには外人が浴衣姿で踊り、10月のハロウインには
魔女の仮装の日本人の子供が参加するユニークな街です。

その六甲アイランドに困った騒動が起こっています。

その街の「文化&レクレーション地区」の一角にワールドのラグビー場施設があります。
4万2千平方メートルの大きな敷地に練習用、試合用の2面のグランドとクラブハウスのある立派な施設です。
当時43億円でワールドが神戸市から土地を購入したようです。
社のスポーツとして強化していたラグビーの練習施設としてグランドを建設し、きれいに整備された緑の芝生のグランドは、街の風情の一つとなっていました。

ワールドの「キャシュフロー経営」を目指す経済活動として、東京のマンション業者に売却されました。
私企業の経済活動として考えるなら、非難や批判をする事ではないとは思いますが、少し疑問を感じざるを得ません。

ワールドはポートアイランドにワールド記念体育館を寄贈したり、多く神戸市に社会的貢献をしています。
神戸市もまたファッション都市の宣言のもとに神戸のファッション業界新興のための数々の援助も行なってきました。

その関係の一環として、六甲アイランドのラグビー場の建設もあったのではないかと想像します。

創業者の木口元会長や畑崎元社長が神戸市に果たした貢献と、ファッション都市神戸市から受けた業界全体の恩恵を想う時、株主責任の無い、一私企業の経済活動の一つとはいえ、歴史の変わりを感じます。

今は売却されて、購入者のマンション開発業者に反対運動の鉾先が向かっています。
「文化&レクレーション地区」と規定されていた地区に高層マンションが建つことで、「100万ドルの夜景の港神戸の夜景や六甲山の眺望が無くなる」というのが反対の理由です。

神戸市と業者、住民の話し合い(抗議)が行なわれています。
この素晴らしい六甲アイランドの環境が壊される事のない解決を願っています。

先日建設反対の署名の運動の用紙が配布されました。
私の住居には直接的、重大なな被害は予見されず、反対運動の先頭に立ちませんが、住みよい街の六甲アイランドの住人の一人として署名をしたいと思います。






パリオートクチュール2006

2006年09月05日 | アパレル放談

先週の金曜日にNHKBS2で「ファッショニスタ2006パリオートクチュールショー」のタイトルで、オートクチュールショーの番組が放映されました。

あまりオートクチュールショーを観る機会がないので観ました。

最近はデジタルハイビジョンで画像が鮮明に映り、オートクチュール特有の豪華なビーズ(最近ではジュエリー)や刺繍の細部まで見えて、却ってテレビの方が良く見えるのではないかと思うほどです。

ご覧になった方も多いかもしれませんが、私なりの感想をブログします。

番組で取り上げたデザイナー(ブランド?)
「シャネル」「ディオール」「ジバンシー」「ゴルテェ」「バレンシアガ」
「カルバン」「エリー・サーブ」「ラクロア」「ケンゾー」「バレンチーノ」
の10人でした。

NHKがどういう基準で選び、構成したのかは解りませんが、自分がNHKのプロデューサーになったつもりで、ビールを飲みながら、自分勝手に仕分けして、楽しんでショー観ました。

大手資本を背景にして、リニュアルを果たした、「シャネル」「ディオール」の豪華なショーは、「企業の世界戦略の広告塔」というオートクチュールの一つの目的を担っており、演出、作品とも絢爛豪華 なショーでした。

カールラガーフェルトとジョン・ガリアーノを比べると、シャネルはすっかりココ・シャネルからカール・シャネル(?)に定着した感があり
一方クリスチャン・ディオールは、ジョン・ディオール(?)を目指しているのか、
それとも全然別を求めているのか、私には解りませんが、カール・シャネル(?)の安定感はさすがだと思いました。

二匹目のドジョウを狙い、リニュアル再攻勢をかける「ジバンシー」
「クリスチャンラクロア」「ケンゾー」
が、先発のメガブランドのようになって行くのか(目指すのか)興味深くショーを観ました。
ジバンシーのデザイナーの名前を順番に言える人は少ないと思います。
リカルド・ティッシュもリカルド・ジバンシーになるのは時間がかかりそうな気がします。
ジバンシーにオードリーヘップバーンを思い出すような私が、とやかく言うことではありませんが・・・。

ケンゾーは、ショップの前のヴィクトワール広場を一日借り切って、木や花を植えて、広場全部を緑の公園にして、シャンパンを振舞って、ショーの代わりにしていました。
お金を掛けた、奇想天外な仕掛けに、スポンサーの力(資金力?マーケティング力?)を垣間見ました感じです。

プレタポルテ界からオートクチュール界に進出した、「ゴルティエ」「アルマーニー」をオートクチュールとしてみた時に感じる違和感を覚えました。

少し取り残された(従来のオートクリュールを守っている?)「カルバン」「バレンシアガ」のコジンマリしたショー と続きました。

バレンシアガが日本のリステアと提携したとの話ですが、その契約がどんな内容なのか? 
今回は過去の作品を展示形式でショー形式をとらなかったが、
リステアとの商売が成功すれば大掛りなショーになるのか?等と
勝手に想像をしながらビールを美味しく飲みました。

出稼ぎ組の「バレンティー」「サーブ」 等はパリのオートクチュールに転進して活躍しています。

バレンチノのレジオン・ドヌール勲章の受賞パーティの模様も放映されていました。
ローマのオートクチュールの第一人者でもローマではなくパリに活路を見出さなければならない現実を物語っているようです。

世界的に本来のオートクチュールの顧客が減少しており、質的な転換をせざるを得ないのは当然です。

ロンドン、ローマ、日本などオートクチュールは無くなったも同然なのも仕方のないことでしょう。

初めて知ったのですが、逆に、アラブのクチュール界はビジネスが好調とのことです。   
新しいオートクチュールのデザイナーが誕生しているそうです。

パリのオートトクチュールに進出した、ELIE SAAB(エリー・サーブ)のショーが、他のメガクチュールがエンターテーメント化している中で、本来のクチュールらしい作品とショーをしていたのが、逆に新鮮で眼を引きました。

他のデザイナーと違い、アラブの安定した顧客に支えられ、作品を発表できる環境にあるのでしょう。
原油高で文字通り湯水(油水)のごとく得た金が、本来のオートクチュールのビジネスを支えているのでしょう。これも原油高の副産物でしょう。

やはり本来のオートクチュールは、世界の富によって支えられて来たのだと言うことを再認識しました。

日本のオークチュール業界も、小泉首相がもう少し長く首相に留まれば、
もっと日本が格差社会になり、もっと多くの勝ち組が生まれ、オートクチュールの顧客が増えて、結果、日本のオートクチュールも復活したかも知れません。
(完全なブラックジョークです)
案外格差社会が生んだ(育んだ?)文化だと言えます。

案外中国の上海か北京にオートクチュールが育つ可能性があるでしょう。

はたまたBRICsなのか?



このブログを書き終わって、読み返してみて疑問を感じました。
7行目にデザイナー(ブランド)と太字で書きましたが、そもそもオートクチュールにブランドと但し書きをしたくなること自体オートクチュールではないのではと気がしてきました。
となると今日のブログの内容そのものが矛盾することになります。
削除しようと思いましたが、折角書いたので、ご批判覚悟で削除は止めました。

 

 

 


神戸コレクション観覧記

2006年09月04日 | アパレル放談
先週の土曜日の9月2日神戸の六甲アイランドの神戸ファッションマートで
恒例になった「神戸コレクション」秋冬ファッションショーが開催されました。

私の住まいから歩いて5、6分のところにあり、最初の時から観ています。
最初の開催は、確か4年前の2002年だったと思います。

回を重ねるごとに盛大になっていきます。
今回も超満員で、大型スクリーンで見なければ見えない盛況でした。

ファッションの中心が東京に一極集中が進む中で、
神戸らしいファッションの発信の場を目指して、有志が集まり、
手作り感覚のコジンマリしたマイナーなショーの記憶があります。

当初は集客にも苦労していたようで入場券は簡単に入手できましたが、
最近では入場券の手配も難しくなっています。

今回の盛況ぶり(混雑ぶり)を見ると、老婆心ながら、次回の開催は新しい方法を考えた方が良いのではと思うほどの混雑と盛況でした。

私は昨年この神戸コレクションでデビューした読者モデルのある企業との提携に関係した事もあり、このイベントに特別の想いを持っています。

恐らく観客の中で最高齢ではないかという違和感と恥じらいを感じながら、其のブランドの成功を願いつつ、楽しんでショーを観ました。

毎年このショー開催される年2回は、
普段は静かで落ち着いた街の六甲アイランドが一気にミニスカートと
デニムのヤンギャル?で埋め尽くされ異様な感じの街になります。
今年は気のせいか今年はシットリしたエレガントな若い女性が目に付きました。
気のせいか、これまでのデニム、光物、プリント、マイクロミニから、
ことしの作品は、どのブランドも、フォックス(フェイクとリアル)やシフォンや
ニットのドレス、テーラードジャケットなどエレガントで上質な作品が
多いように感じました。

それが今年のファッショントレンドの影響と考えることも出来ますが、考えてみれば、神戸コレクションが最初に開催されたのが4年前で、その観客が仮に20歳前後としても、それから4年経った今では、20歳半ばか、後半になっています。

作品が従来のカジュアルからプレタポルテ感覚になっていくのも当然の事かもしれません。

反面、其の分だけ、今までと違い、カッティングや縫製、素材などの物つくりが
重要になってくることでしょう。
その辺は大型スクリーン中心のショーでは解りませんが少し気になりました。

それと手作り感覚で新鮮であった神戸コレクションのイベントもスポンサーも大型化しコマーシャルライクに成らざるを得ないのも想像できます。

ショーの読者モデルも、プロのショーモデルと遜色ないくらいに堂々とした舞台振りでしたが、最初の頃の、恥じらいとタドタドシさがなくなり、その分、新鮮さは無くなりました。

出展ブランドもそれぞれビジネスを行なっており、クラブ、同好会感覚からビジネスとして対応することが要求されて、作品に変化が出て来るのも避けられないと思います。

ヤングブランドの避けられない現実です。
爆発的な売れ行きだったピュアヤングの売り上げの沈静化を聞きますが頷けます。

余談ですが、ヤングのブランドの戦略を考える時に、ジャニーズ事務所の戦略に前から注目しています。

「フォーリーブス」「たのきん」「少年隊」から始まって、
「SMAP」「TOKIO」「嵐」「タッキー&翼」や「ジャニーズJr」など、
スクラップ&ビルドとリメーク、リモデル、インキュベーション等を
果敢に積極的、継続的に繰り返す戦略は、業種は違いますが感心します。
(知っているだけのタレント名を無理して並べてみました・・・・)

韓国や台湾、香港など東アジア圏では日本のヤングタレントのブームです。
ジャニーズ事務所はこのブームにもチャンと仕掛けをしています。
東アジア圏(醤油文化圏)は同一文化圏と言うのが私の持論(独論)です。
特に年齢が若くなればなるほど顕著です。

「神戸コレクション」上海公演が決まったそうですが、
日本のファッション文化を違った方法で広めていくことになると思います。
当初の神戸コレクションの「神戸発の心意気」で、成功を期待しています。

神戸コレクションを観てこんなことを考えているのは、「観客最年長?」の
私ぐらいかも知れません。

そういえば、神戸コレクションのエクゼクティブディレクターの高田恵太郎氏も確か「ちょい不良オヤジの還暦?」と言っていましたが頑張ってください。