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乱気流時代のための新提案 SWM

2011年06月10日 | アパレル放談


乱気流時代のための新提案

SCM・バリューチェーンの光と影
大阪は原料から染色加工、製品加工、卸・小売に至る機能を有し、一つの都市で完結できる世界に類を見ない都市です。
その上、服飾専門学校・大学の教育機関やマスメディア・マスメディア・業界紙の報道、その他のリンケージ産業が充実しています。
その恵まれたインフラのもと大阪の繊維ファッション産業は発展してきました。
その恵まれたインフラは、1990年以降世界的に起こった政治・経済・文化・成熟社会の乱気流時代に対するイノベーションの遅れの要因となった。
「空洞化」、「東京への一極集中」、「SCM・バリューチェーンの取り組遅れ」の要因になったと考えられます。
産元問屋、製品問屋、商社などのコンバーターの「ダム機能を利用」した、「川上→川中→川下の河流型」の生産・流通・販売の便利流れが「ダム機構の崩壊」とともに流れは枯渇し、時には濁流と化しました。
1990年後半から2000年台に大手のアパレルや大型専門店のSPA化が脱ダム宣言とも思えるサプライチェーン・バリューチェーン化が競って行われました。 
店頭を中心としたアウトバウンドのSCM化は、IT技術の発達とともに各社それぞれ特徴を発揮してる程度の成果が見られます。
しかし供給のためのインバウンドについては「丸投げ・半投げ」と揶揄された通り未整備のまま今日に至っています。
日本生産の見直しも行われていますが、到底インバウンドのSCMの確立には程遠いものがあります。

中小企業にとってのSCM・バリューチェーン
もともとSCM・バリューチェーンは規模の拡大が大前提であり、大手企業においてのマネージメントであり、中小、零細な下請け的製造メーカや小売店にとっては、蚊帳の外の無用の存在となっています。
誰もが気づいていないことがあります。
少し前に、「同質化の問題」が業界紙などで指摘されたことがあります。
私は、この同質化はSCM・バリューチェーンとは表裏一体のものと前々から考えていました。
特徴のある素材や商品を作り出し販売しきれるのは中小・零細なメーカーや小売店しかできないと確信しています。
中小零細企業は、規模と効率を追求するSCM・バリューチェーンの蚊帳の外となり、縮小と消滅の道をたどらざるを得ないのです。
座して耐えるか、撤退か?二者択一と考えられます
または、SCM・バリューチェーンに加わるか?
それぞれの選択肢がありますが、私は、SCM・バリューチェーンに代わる新しいインバウンドの生産・流通の流れを提唱します。
下記に簡単にまとめてみました。
まだ仮説の段階です。
今後Blogで公開しながら仮説をまとめていきたいと思っています。
読者の皆さんのご評価やご批判、問題点の指摘をいただきながら進めていきます。
せんば適塾でも「寺子屋・くぼぞえ」を作って勉強していきたいと思います。

SWMとは
SWM=満足+連網+市場         
     (satisfy+web+market)

SPIDERS WEBクモの網)で
大阪の繊維・ファッション産業の新生を目指す 

鎖から網へ
自律+自立で自らが蜘蛛の巣・網のように網を張って
SCM
供給・連鎖・管理)から新しいSWM(満足・連網・市場)を作ろう

 

 


 

 



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