昨日Blogでみづほ興業さんと小松精錬さんのHPを紹介しようとGoogleで「インパナトーレ」でキィワードを検索していたら「食のインパナトーレ」というキィワードがありました。
内容は各地の産地の食品を探し出して販売する会社のキャッチコピーとして使われていました。内容はともかくとして「インパナトーレ」の広がりを感じて、密かに満足していました。
今日の話題はその「食のインパナトーレ」に関してです。
私の行きつけの店に「日本料理 藤三・ふじみ」という割烹が大阪の心斎橋の鰻谷にあります。
行きつけと言っても、年に数回お客様とご一緒して食事をする程度ですが、20年程前から利用しています。
創業当時からのお客というだけで、特別上顧客という訳ではありません。今は表通りのビルの4階に移転しましたが、最初はビルの奥の路地裏のような場所にある小さなお店でした。
割烹というより小料理屋という感じのお店でした。女将さんもお店は初めてのようで、不慣れな感じで、それが却って、微笑ましく、アットホームな落ち着いた感じで気に入っていました。
私が先に在籍していた会社の創業と同じ年の開業と言うこともあり、起業間じかの会社のことと照らし合わせて、何故か興味のある店でした。
現在は磯崎新のデザインで話題になったビルの4階に移転して、モダン内装と和の家具を配置した適度な広さのお店になっています。
(今は取り壊しになりましたが昔安藤忠雄先生デザインのライカのカステルバジャックの有ったビルの向かい側) 板前さんは創業当時の職人気質(真面目・実直)を絵に描いたような板さんです。
出てくる料理にその人柄が表れています。
値段は割烹としては、高くもない、安くもないといった微妙(適度)なお値段だと思います。
時々お土産に「ちりめん山椒」をいただくことがありました。綺麗で小さ目のちりめんを釜揚げのままと間違うほどの新鮮さで山椒と焚きこんでいます。
女将さんの命名で「ぬれちりめん」と袋に書いて有りました。
まさに名の通りにシットリとした濡れたような舌触りの美味しさでした。
最近は接待することも少なくなり、藤三には行くこともなくなっていましたが、8月中旬に暑気払いを兼ねて友人と、久し振りにお店で食事をしました。
その時「ぬれちりめん」の話しになり、「どこかのデパ地下で販売すれば売れるのに」と私が提案しました。
ところが店頭販売では、賞味期限の関係で保存料が必要となり、絶対に添加物は入れたくないので、無添加で無いと、この味が出ないとのことでした。
それが私の「食のインパナトーレ」の始まりでした。
無添加でお店で焚きこんだ状態のままで、お客様にお食べいただくのには、「店頭でのリードタイムをWebで解決する方法が有るのでは」というアイデアです。
Webショップを提案すると、女将は「良いのは解っているけど、どうしたら良いか解らない」との答えでした。
お金もかけたくないと言う本音も垣間見えました。(当然ですが) そこで、お酒の酔いもあり「私がやってみましょう」ということになりました。
私はWebショッピングに興味を持ちサイトの構築に興味を持っていましたが、耳目の知識で殆んど素人同然でした。
私ひとりでは何も出来ないことは承知していました。
幸い友人にWebのシステムに詳しい者やグラフィックの専門家もいるので、その友人たちの力を借りて、私がマーケティングとコーディネーターを受け持つ共同作業が始まりました。
9月中旬から始めて、試行錯誤を繰り返してようやく完成しました。
多少のメンテナンスは必要ですが、受注から発送までのシステムは作動する事が出来ました。
何よりの特長は、店頭販売できない、手造りの日本料理店のそのままの味をWebを利用してお届けできる事です。受注をいただいてから、板前さんが炊き込むことで実現できました。
デパ地下や通信販売などで有名ホテルや有名料亭の惣菜が売られていますが、それらに出来ない仕組と思っています。
当然、1日に出来る量は限定されますが、きっとご満足いただけるものがお届けできます。 ぬれちりめん(ちりめん山)・うなぎの有馬煮・こぶ糸つくり・いりごま4つのお料理をお届けできます。
進物セットと自家用お徳用のセットが有ります。
日本料理 藤三をクリックしていただくとホームページが開けます。是非ご賞味ください。
次回からは、しばらく「食のインパナトーレ窪添」のWebショップサイト挑戦奮闘記」を連載します。
右下のブックマークからも「日本料理 藤三」に入れます