「業際」を超え・「域際」を超え・「世代の際」を超えて!

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年末雑感

2006年12月26日 | アパレル放談
年末も押し迫り、何かと多忙感でブログもご無沙汰しています。
ラジオのディスクジョッキ-を聞きながら、取残した雑務をしています。

ABC放送の番組でしたが、少年の一日は短く、一年は長い」、「老人の一年は短く、一日は長い」という格言をラジオのパーソナリティ―が、「披露していました。

イングランドの哲学者フランシス ベーコンの格言との事です。
(我々が時々耳にしたり、使っているユニークな格言を多く紹介している哲学者です・・・・)

一年を振り返る年末に興味ある格言と思わず書き留めました。
介護の母親の一日と一年を見ていると、痛感しています。
老母は長い一日と格闘しつつ、もう一年経ったのかと嘆いたり感動したりしています。

果たして、私の今年の一年や一日は、自分にとって長く感じたか、短かく感じたか?
その長短を感じるのは、自分にとって、一日が充実していたか?感動のあることが多い一年だったのか?で決まるのではないでしょうか。

私の今年は、年の初めにBlog始め、三日坊主では無く、曲がりなりにも1年続けられたことに、我ながらの感動を覚える年でした。

私にとっての最近の1日も、いろんな方との出会いを楽しみながら、充実しているか否かは別に、「貧乏暇なし」的に忙しくしています。
忙しく充実した1日が過ごせた日は短く感じる物です。

皆さんの今年の1年はいかがでしたでしょうか?
長かったか?短かったか?



Webデザインの㈱ファーストライトの渡辺仁さんの事

2006年12月18日 | アパレル放談
アパレル営業をスピンアウトしてWebデザインを志した渡辺さんは、或る意味で先見の明があったといえます。
氏から退職の相談を受け、退職後の計画を聞い時に、その計画に懸念を持ちました。
当時私は、Webの世界について、一部のパソコンオタクの人たちの異次元の世界のものとの無知と偏見を持っていました。
アパレル業界でも、ようやくIT化に取り組みだそうした時代で、社員のパソコンのスキルもごく一部に限られていました。
渡辺氏も特別のスキルは無かったように思います。
その渡辺さんが、6年ほどでWebデザインの世界で自分のスタイルを作りつつあるようです。

氏のスタイルは、アパレルの営業時代と相変わらず、真面目で優しい顧客志向を今でも愚直に守っています。

クライアントに、氏の故郷の信州の農家が多いそうです。
故郷の知り合いの農家の特産のリンゴやそば粉などの農産物のWebショッピングをコーディネートしているそうです。
パソコンやマーケティングに疎遠なお百姓さんに、氏の持ち味の真面目で優しさで対応しているようです。
お百姓さんにとっては、ありがたい存在と思います。
今までマーケットに遠かった農家にとっては、頼りになる存在です。
意外なところで、氏は存在価値を見つけ出しました。
コツコツとお客様の相談に乗って新しいマーケット開発を行なっています。

㈱ファーストライトの渡辺さんと久し振りに、日本料理藤三のWebショッピング制作を一緒にしました。
数年前の氏とは変わり、私が氏から指示を受け、受身で仕事をすることになりました。
時の流れを感じるとともに、表現しようの無い達成感を感じることが出来ました。

今回の藤三さんのWebのビジネスモデルは、アパレル業界のインパナトーレの仕事にも取り入れることができる予感がして来ました。

日本料理 藤三のWeb ショッピングのURLはここから





日本料理 藤三さんのWebショッピングサイト制作の奮闘記Ⅵ First Lightさんのこと

2006年12月14日 | アパレル放談
いかにも私がWebデザイナーのようなBlogを書いていますが、Webに関しては素人同然です。
インターネットの便利性を実感している初老の業界人の一人として、Webショッピングに興味持っている程度かも知れません。

お酒の勢いで引き受けたましたが、私にはある計画がありました。
私にBlogを教えてくれた㈱First Light(㈱ファーストライト)の渡辺仁氏にお願いする事にしました。

私はいろんなホームページを検索しますが、利用者の立場から見ると利用しやすいWebデザインとそうでないものがあります。
ヤタラ重たいHPがあったり、グラフィックだけのHPや単に画像を貼り付けただけのものなどさまざまです。
昔のようにインターネットを開き、HP巡り(ネットサーフ)に興じる事もなくなり、最初から目的をもった検索中心になりました。
検索しやすく、見て綺麗(リアル)、シンプルで目的がはっきりしているHPが、利用者としては良いと思うようになりました。

マーケッティングに裏づけされたWebのシステム、グラフィックのHPが余り見当たらないと感じています。

私がHP制作できれば、それに勝る物はないのかも知れませんが、「年寄りの冷や水」どころの話しではありません。
私でも出来る方法は、Webデザイナーとグラフィックデザイナーとマーケィングの私が協力しあってHPを制作する事です。

何処の制作会社でもやっている方法かも知れませんが、商売としてではなく、リアルのお客様と一体になって制作する関係つくりが重要と感じました。
いわゆる丸投げ的ではない方法が重要と考えます。
その関係は商売優先にしてしまうと不可能になります。

Webデザインをお願いした、㈱ファーストライトの渡辺仁氏は、もと㈱オッジインターナショナルの営業社員でした。
7年程前に退職しハローワークでWebデザインを勉強したようです。
今再チャレンジ制度の一環として人気になっているハローワークの再教育コースで半年間通って習得したようです。
当時、内心では、「唐突な事をやりだす男だな!」といった感じで見ていましたが、
氏の先見の明には今更ながら敬服します。

前のブログにも書きましたが、渡辺仁氏は実に真面目で優しい中年男性です。

営業時代はその真面目さと優しさが商売の邪魔になり、上司である私の叱咤激励?の対象に度々なっていました。
大いに反省していますが、そんな私でも何故か慕ってくれます。
思い切って誘ってみたところ快諾してくれました。    次回


日本料理藤三のホームページこちらです

日本料理 藤三さんのWebショッピングサイト制作の奮闘記Ⅴ Webブランディング

2006年12月13日 | アパレル放談
友人からメールが入りました。
先日からBkogに書いている日本料理 藤三のWebショッピングについてのアドバイスでした。
ブランド力がWebショッピングには重要で、メディアミックスなどの重要性を知らせるものでした。
藤三のブランド力については、常連顧客のみの限定的で、当初から懸念されたもので課題でした。

長年在籍したアパレル業界を退職し、アパレル特有の人・物・金に悩まされ苦労してきた私が、その経験から「人、在庫、資金」の必要としない企業の㈱インパナトーレを一人起業の時を思い起しました。
日本版インパナトーレを勝手に名乗り「人・在庫・資金」を持たずに商品つくりに関わる起業です。
最初の頃は、それまでの仕事関係の方々にお世話になっての起業でした。
手前味噌ですが、㈱インパナトーレというブランドではなく、窪添の個人を評価いただいたものだと思っています。
その様な関係に甘えるのではなく、㈱インパナトーレのブランドの確立が急務でした。

今年の初めに友人からBlogを勧められました。
恥ずかしながらその時まで「Blogとは、一部の特殊な若者が利用している如何わしいもの」という偏見を持っていました。

出来るだけ書き込みコメントやトラックバックがかかって来ないようにと、恐る恐る始めました。
闇雲にアクセス数を競うのではなく、ビジネスに関わる内容を続けてきました。
内容的を見ても、アクセス数が爆発するほどでは有りませんが、着実に増加しています。
特に初対面の若い方が見てくださっているのを知った時には、喜びと充実感を感じます。

インパナーレのキィーワードが、GoogleやYahooの検索数が増加していくのを見ると、ある種の達成感が有ります。

最近では、ご依頼をいただく先も徐々に広がりが出てきたように感じます。
「窪添ブランド」から「インパナトーレブランド」に変化しつつあるようです。
Blogを書くことにキツサを感じる時も有りましたが、今では続けて良かったと思っています。

藤三のブランディングもそのように考えています。

もう一つWebブランディングで重要なのはコンテンツそのものです。
藤三のコンテンツは「ぬれちりめん・こぶ糸つくり・うなぎ有馬煮・いりごま」の味です。
インパナトーレ窪添の場合は「仕事の成果」です。
その意味で藤三のWebショッピングの成功不成功はインパナトーレのコンテンツに関わるものです。
藤三のWebショッピングの成功はインパナトーレ窪添のコンテンツ次第ということになります。
藤三の登録商標である「ぬれちりめん」ブランドが、Webブランディングで、ちりめん山椒の代名詞となるようにしたいと思います。

お酒の酔いの勢いで軽い気持ちで始まった事がインパナトーレの仕事になってきたようです。

日本料理 藤三のホームページはここから


日本料理 藤三さんのWebショッピングサイト制作の奮闘記Ⅳ

2006年12月12日 | アパレル放談
一人に特定したマーケッティングを行おうとしています。
とりあえず自分が日頃不満足に感じている事を満足に変えることから始めようと思います。
お歳暮のシーズンです。
アパレル企業現役の頃は、お歳暮を贈る事も、頂くことも多かったが、退職後は一時に比べ数が随分少なくなりました。

義理の習慣でお互いに贈答していた部分もあったのではないかと、今更ながら反省しています。
数は少なくなりましたが、一年の感謝の気持ちを込めて、贈る品、贈る時期、贈り方などを、相手の顔を浮べながら心がけています。

百貨店やその他の店も中元歳暮の商法が昔と随分変わりました。
10月早々に早割り引きや住所管理などのサービス?がされた、分厚いカタログが配送され来るのは、どうもイタダケナイ感じがします。
前は便利だと利用してはいたのですが、最近では、少し抵抗を感じだしました。

昔、京都の有名な料亭のちりめん山椒や山菜の佃煮をいただきました。
その料亭には、以前に京都の生地問屋さんの招待で御呼ばれしたことがありました。
30歳前半の若い時で、その美味しさとお座敷の雰囲気に感激した記憶がありました。
その料亭の品であり、喜んでいただいたのですが、その味は一流料亭の味とは程遠いものでした。
デパ地下にも販売されており、賞味期限のことも有ってか、保存剤タップリの味でした。
老舗の味が台無しです。

最近の宅急便やインターネットの情報、決済機能の進歩は、作りたての味を小量で、間単に入手する事が出来るようになりました。

今年の歳暮は、正月の雑煮やおせち料理に飽きた頃に温かいご飯やお茶漬けに使っていただけるよう、年末ぎりぎりに日本料理 藤三のちりめん山椒・「ぬれちりめん」と昆布の佃煮・「こぶ糸つくり」を贈ってみようと考えています。
そんなことを考える時間の余裕が少し持てるようになったのかも知れません。

今年の誕生日で年金の満額資格を得ました。
若い方に「年寄りの冷や水」と笑われそうですが、年金受給者の「Webショッピング」への「初チャレンジ」です。
これが私流の「再チャレンジ」という事になりそうです。

日本料理藤三のURLはこちらから


藤三のちりめん山椒のWEB ショップ

2006年12月11日 | アパレル放談
一般的なマーケティングでは顧客ターゲットのセグメントが重要です。
特定多数や中数のターゲットを対象としたマーケティングが中心になりますが、WEBの場合は少し異なります。
特定少数を想定したマーケが可能になります。
極端なことをいえば一人を対象にしても良いわけです。
その意味で、自分を一人を対象にすることも出来ます。
客のひとりとして、偶然味わったちりめん山椒 「ぬれちりめん」の味をWebで伝えることから始めます。
日本料理 藤三のWEBショッピングは一人から始めます。

最初の課題は、リアルの知名度の低さです。
藤三の最大の弱みです。

小さな強みは、20年間精進してきた味を知っていただいていることです。
それを知っていただいている、藤三のお客さまへどのように働きかけていくかです。

お客さまに不快な感じを与えずに、喜んでいただけるよう心がけることが大切です。
この点については女将は、すぐに理解したようで、熱心に取り組み始めています。

WDBの本来の機能からは少し外れているかも知れませんが、先ず藤三の味を知っていただいている、身近なお客様へ、ちりめん山椒「ぬれちりめん」がWebでお買い求めできる告知からのスタートです。
ターゲットの究極のセグメンテーションからのスタートです。

日本料理 藤三

日本料理 藤三さんのWebショッピングサイト制作の奮闘記Ⅱ

2006年12月06日 | アパレル放談
お酒の勢いもあり日本料理 藤三のWebショッピングサイトの制作をやることになりました。
前に書きましたようにWebデザインについては全くの素人です。

同年代の方よりWebショッピングを利用する方だと思っています。
私のWebショッピングを始めるきっかけは、インパナトーレをSOHOとして自宅で起業した時が初めです。
事務用の机やイス、什器などをWebで購入しました。
会社実印まで造ってしまいました。
陰影確認もメールで簡単に出来てスムーズに購入できました。
それから出張のチケットやホテルの手配、温泉宿探し、カジュアルウェアーから焼酎まで殆んどの商品がWebで購入しています。
特に夫婦旅行の温泉宿選びは楽しい物があります。
思い通りのものに泊まれた時は大満足です。

Webショッピングの利用者としてはベテランの粋に達していますが、制作は別問題です。
友人の協力なくしては出来ません。
Webデザインの会社を経営している友人とグラフィック会社を経営している友人に半ば強制的に協力をお願いしました。
快く(?)引き受けていただき、私がマーケティング、物流面などの業務面と全体のコーディネートを担当することにして、制作に取り掛かりました。

ターゲットを我々世代の夫婦として臨場感をもてるように設定しました。
20年間のお客の立場で、Webを通して伝えようと考えています。
フラッシュや動画を多用した画面も考えましたが、ターゲットのこともあり、出来るだけシンプルにオーソドックスな画面を作るということで皆の意見が一致しました。

「ぬれちりめん」のシットリ感、「うなぎの有馬煮」のコクのある味、「こぶ糸づくり」の繊細なこぶの刻み、「いりごま」の香ばしい味わいをグラフィックで表現しようと心がけました。
そのグラフィックと女将さん、板さんの藤三の味に対する想いを伝えるキャッチコピーとコピーを大切にしてWebの制作が続きました。

それと大事で難しい課題はマーケティングです。

コンテンツには20年間の私の舌で充分自信は有りますが、どのようにWebの「入り口」を開いていくかが課題です。

安易なメディアミックスの手法は藤三さんにとって好ましいものではなく、希少性(限定数量)を守りながら、コンテンツの良さを守って「口コミ」効果が出るようにと考えています。
そのためには私が「口コミ」の第一発信者となることです。

次回はマーケティングについて書いてみたいと思います。

日本料理 藤三





食のインパナトーレ窪添、初めてのWEBショッピングサイトへ挑戦

2006年12月06日 | アパレル放談
昨日Blogでみづほ興業さんと小松精錬さんのHPを紹介しようとGoogleで「インパナトーレ」でキィワードを検索していたら「食のインパナトーレ」というキィワードがありました。
内容は各地の産地の食品を探し出して販売する会社のキャッチコピーとして使われていました。内容はともかくとして「インパナトーレ」の広がりを感じて、密かに満足していました。
今日の話題はその「食のインパナトーレ」に関してです。
私の行きつけの店に「日本料理 藤三・ふじみ」という割烹が大阪の心斎橋の鰻谷にあります。
行きつけと言っても、年に数回お客様とご一緒して食事をする程度ですが、20年程前から利用しています。
創業当時からのお客というだけで、特別上顧客という訳ではありません。今は表通りのビルの4階に移転しましたが、最初はビルの奥の路地裏のような場所にある小さなお店でした。
割烹というより小料理屋という感じのお店でした。女将さんもお店は初めてのようで、不慣れな感じで、それが却って、微笑ましく、アットホームな落ち着いた感じで気に入っていました。
私が先に在籍していた会社の創業と同じ年の開業と言うこともあり、起業間じかの会社のことと照らし合わせて、何故か興味のある店でした。
現在は磯崎新のデザインで話題になったビルの4階に移転して、モダン内装と和の家具を配置した適度な広さのお店になっています。
(今は取り壊しになりましたが昔安藤忠雄先生デザインのライカのカステルバジャックの有ったビルの向かい側) 板前さんは創業当時の職人気質(真面目・実直)を絵に描いたような板さんです。
出てくる料理にその人柄が表れています。
値段は割烹としては、高くもない、安くもないといった微妙(適度)なお値段だと思います。
時々お土産に「ちりめん山椒」をいただくことがありました。綺麗で小さ目のちりめんを釜揚げのままと間違うほどの新鮮さで山椒と焚きこんでいます。
女将さんの命名で「ぬれちりめん」と袋に書いて有りました。
まさに名の通りにシットリとした濡れたような舌触りの美味しさでした。
最近は接待することも少なくなり、藤三には行くこともなくなっていましたが、8月中旬に暑気払いを兼ねて友人と、久し振りにお店で食事をしました。
その時「ぬれちりめん」の話しになり、「どこかのデパ地下で販売すれば売れるのに」と私が提案しました。
ところが店頭販売では、賞味期限の関係で保存料が必要となり、絶対に添加物は入れたくないので、無添加で無いと、この味が出ないとのことでした。
それが私の「食のインパナトーレ」の始まりでした。
無添加でお店で焚きこんだ状態のままで、お客様にお食べいただくのには、「店頭でのリードタイムをWebで解決する方法が有るのでは」というアイデアです。
Webショップを提案すると、女将は「良いのは解っているけど、どうしたら良いか解らない」との答えでした。
お金もかけたくないと言う本音も垣間見えました。(当然ですが) そこで、お酒の酔いもあり「私がやってみましょう」ということになりました。
私はWebショッピングに興味を持ちサイトの構築に興味を持っていましたが、耳目の知識で殆んど素人同然でした。
私ひとりでは何も出来ないことは承知していました。
幸い友人にWebのシステムに詳しい者やグラフィックの専門家もいるので、その友人たちの力を借りて、私がマーケティングとコーディネーターを受け持つ共同作業が始まりました。
9月中旬から始めて、試行錯誤を繰り返してようやく完成しました。
多少のメンテナンスは必要ですが、受注から発送までのシステムは作動する事が出来ました。
何よりの特長は、店頭販売できない、手造りの日本料理店のそのままの味をWebを利用してお届けできる事です。受注をいただいてから、板前さんが炊き込むことで実現できました。
デパ地下や通信販売などで有名ホテルや有名料亭の惣菜が売られていますが、それらに出来ない仕組と思っています。
当然、1日に出来る量は限定されますが、きっとご満足いただけるものがお届けできます。 ぬれちりめん(ちりめん山)・うなぎの有馬煮・こぶ糸つくり・いりごま4つのお料理をお届けできます。
進物セットと自家用お徳用のセットが有ります。日本料理  藤三をクリックしていただくとホームページが開けます。是非ご賞味ください。
次回からは、しばらく「食のインパナトーレ窪添」のWebショップサイト挑戦奮闘記」を連載します。
右下のブックマークからも「日本料理 藤三」に入れます

みづほ興業のインパナ事業

2006年12月05日 | アパレル放談
今日の日本繊維新聞の「明日へ」企業編の連載記事の中で、インパナ事業に成功というタイトルが目に入ってきました。
’04年から始まった、みづほ興業のインパナトーレ事業の記事が出ていました。

私が独立してSOHOで日本版インパナトーレを目指した時と同じ頃にインパナ事業部として立ち上げられました。
染色加工業からコンバーター的な業務への展開を目指されたのだと思います。
同時期に同じ染色加工業の小松精練の中山会長が㈱カ・インパナと言う同様のコンバーター機能を持つ子会社を設立されました。
私は本来「生産設備を持たない機能」と定義づけていましたが、日本にも新しい潮流が生まれる事にある種の喜びと遣り甲斐を持った思い出があります。
また同時期に同じような考えをお持ちの方がいることで、仮説として提示したインパナトーレに勇気づけられました。

特に小松精練の中山賢一会長は早くからインパナトーレの重要性を指摘されておられました。
経済産業省の繊維川中支援事業にも、市場と生産地をつなぐ機能の育成の重要性を提案されておられている記事を業界紙で時々見かけました。

その後の行政の対応は必ずしもそれに応えたものにはなっていませんが、
その事は逆に、染色加工業社がコンバーター的な機能への展開へのきっかけになったと思われます。
染色加工業社が、テキスタイルコンバーターに替わって、繊維・アパレル業界の新しい仕組を構築しつつあると言えましょう。

同じように、新しい仕組に取組んだ同業のセーレンさんの昨今の業績を見る時に、繊維・アパレルの生産・流通の大きな変化を感じます。

昔の事ですが、川上業者は、加工業やアパレル(既製服製造卸業者)のことを「士農工商・・・」と揶揄する人もおられましたが、時代の流れを感じます。

一番最下層に位置付けられていた染色加工業界が、インパナトーレ的な機能を発揮して、新しい繊維アパレルの再構築が生まれそうな予感がします。
みづほ興業さんのインパナ事業部のご発展を期待します。

’07年問題とアパレル業界

2006年12月04日 | アパレル放談

2007年から始まる団塊世代の定年退職のことが話題になっています。
定年退職し、退職金を手にし、子会社出向・雇用延長か?転職の道を選ぶか?
それとも悠悠自適のリタイア生活に入るか?
色々な事例をテレビや雑誌に取り上げられています。

アパレル業界も他産業と同様に団塊世代が多い事は事実でしょうが、
他産業と少し異なっているように思えます。

他産業に比して転職率が高く、他産業の定年退職とは内容的に異なる事が多いといえます。

私は、戦後の産業であるアパレルの創業の年代別の特性に興味を持っています。

アパレル企業の創業について調べると、一般的な企業の創業から衰退のチャート殻は「誕生(創業)⇒成長⇒成熟⇒衰退」のサイクルが短く、急激な曲線を描いているのが伺えます。
15年から20年年程度の曲線が多く、極端な例では10年以内でそのサイクルが終了しています。
アパレルの全企業がそうではありませんが、そのサイクルが長い数10年成長を維持している有力な企業でも、その衰退過程において、企業の大改革(大リストラ)で企業の中身を変え、創業サイクルに戻して成熟期を維持しています。
そういう意味で、歴史のある大手企業でもリストラ、中途退職が多く、定年退職を満期で迎える社員は他産業に比べてハッピーリタイアといえる人が少ないと推測されます。

アパレル業界は他産業に比べて、流動化が高い業界といえます。
アパレル業界の2007年問題は他産業と内容的に少し異なる所以です。

テレビ番組のような悠々自適型のリタイヤとは程遠く、各自の適正に会ったセミリタイアへの準備が必要ではないでしょうか。

幸いにアパレル業界の仕事の内容は、一般的な事務職と異なり、特殊なスキルのいる業種でもあり、そのスキルを生かしたセミリタイアの道を見つけ出す事が出来ます。
現役時代に自分自身の「強みを見い出し」、その「強みを強化」して準備しておくことです。
準備といっても何も就業規則に反する事を勧めているのでは有りませんが、現役時代から始めておくべきと思います。
その準備とは、自分の強みを見つけ出しておく事です。
企業側にとっても社員の強みの発揮は歓迎するところです。

定年退職後に、その強みを生かしたセミリタイアは、悠悠自適型のリタイア生活と勝るとも劣らないものとなるはずです。