鳩山首相の2020年にCO2排出25%削減を、
負担論ではなく、
エネルギーを始めとする社会構造に、
根本的なイノベーションを起こすトリガーとして
とらえられるどうかに、この国の未来がかかっています。
給料が上がらない、とか、上がらないかもしれない、などと
未来を憂いていても何も始まりません。
派遣村に追いやられた人々をテレビで見て、そこにいるのが自分でない事に
つかの間安心し、すぐさま、「そうなるかもしれない漠然とした不安」に
駆られ、今与えられているポジションを守ることに必死になっても、
政治に関心を持ち、
選挙に行き、国家運営の舵を取る政治家を選ばないと、
世の中は変わりません。
イノベーションの質とスピードを高めるコツを、時代は知っています。
それは、「所有し権利を主張して個が利益を得る」マインドから、
「共有し高め合って全体が利益を得る」マインドへの転換。
つまり、リナックス、すなわちオープン・イノベーションです。
これを個人のレベルに当てはめると、
自分の能力を自分の満足と利益のためだけに使わず、
自分の能力と他人の能力を比べ、
勝ち負けを気にしてできない事を隠そうとせず、
できることをせいいっぱいやって、できないことはできる人に頼む。
人は生まれながらにして一人一人違うので、
誰かにできなくて自分にできることが必ずある。
輝くタイミングは人それぞれなので、それが今じゃなくても未来に必ずやってくる。
というオープン・マインドで生きるということになるかと思います。
オープン・マインドな世界にあるのは、
軽蔑とコンプレックスではなくリスペクトと自己実現。
生きるのが、ラクで、楽しくなります。
社員がこのマインドで仕事できていない会社は、
長い目で見て競争力を失うと思う。
なぜなら、イノベーションのスピードが遅くなるから。
国債残高が個人資産を上回り、金利暴騰・円暴落→食料エネルギーインフレ
という最悪のシナリオを回避するために、
ひとりひとりがオープン・マインドで
オープン・イノベーションの担い手となり、
国のリーダーを責任を持って選ぶ選挙民となり、
協力しあって、できることをやるしかない、という心境です。
そのために必要な情報が足りていないと思うので、
探して調べて話を聞いて、発信するのが私の仕事です。
先日デンマークに行ってきました。目的は世界初のR水素コミュティの視察・撮影・ネットワーキング。
現地では、コミュニティのあるロラン市の市長と会談の場を持ったり、
コミュニティ運営のイニシアチブを取るNPOの方々にロングインタビューをしたり、
情報とアイデアと刺激をたくさん受け取ってきました。
海外権益分を含めるとエネルギー自給率130%のデンマーク。
国民の幸福度が世界1位のデンマーク。
国家運営のビッグ・ビジョンは、
「国民に新鮮な水と空気と食料とエネルギーを約束すること。」
だから、エネルギー自給率130%なのに、さらに再生可能エネルギー(主に風力)
を積極的に推進しています。
なぜそんなことをするかというと、
再生可能エネルギーを、「地球温暖化問題への対症療法」ではなく、
「国力の源泉」と捉えているからです。
実際、風力発電用のタービンを貿易上の主力商品になっています。
ロラン市では、造船所の撤退で40%にまで悪化した失業率を、
金融危機前までに1%台にまで改善しました。
風力発電用タービン大手のヴェスタス社を、造船所跡地に誘致したことが
成功要因です。産業構造のイノベーションです。
そして今、さらに次世代を見据え、
風力発電の余剰電力で、家庭のエネルギーをすべてまかなう計画進めています。
それがR水素コミュニティ。
しくみはいたってシンプル。
コミュニティにひとつ、電気で水を電気分解し、水素と酸素にスプリットする機械と、
できた水素を貯めておくタンクが設置してあります。
それから、5軒の家庭に水素と酸素から電気と熱をつくる燃料電池が設置してあります。
タンクからパイプラインを通って各家庭に水素を配り、
燃料電池で発電・熱供給をすれば、
明かり・電気コンロ・シャワー・暖房といった、
家庭で必要なエネルギーがすべてまかなえます。
しかも、その過程で地球の生態系にとって有害なガスやゴミは一切出ず、(ゼロ・エミッション)
風が吹く限り枯渇の心配はありません。(サスティナブル)
1年間の実証実験の結果、厳寒期を除いてエネルギー供給率は100%に達したそうです。
使う場所のすぐそばで発電するので、大規模発電所→送電線で各家庭へ というモデルと
比較すると、送電ロスがないばかりか、
発電の副産物である熱を有効利用できるので全体として賢いです。
さらに、実証実験の次のフェーズでは、水素をつくるときに一緒にできる酸素を
下水処理場で利用するというさらにクレバーな計画が進行中。
酸素でバクテリアを活性化させることで、下水処理場の消費電力を
70%削減できます。
まるでいいことづくめです。
でもきっと何にも勝るメリットは、「安心」ではないかと思います。
住民の目には毎日、愉快にまわる風車が見えていて、
自分の家から歩いてすぐのところに水素発生装置とタンクがあって、
バックヤードでは燃料電池が発電・発熱している、
エネルギー供給のプロセスがすべて身近に見えています。
行った事もなくて何やらきなくさい匂いのする遠くの国から運ばれてくる
化石燃料や、問題ありありの原子力発電に、
自分の生活を預ける必要がない、というのは、本当に安心です。
安心は、不安からの「自由」です。
それは部分的にではあるけれど、
経済的な自由をも意味します。
私たちが払っている税金や電気料金から、
いったいどれほどが、安心じゃないエネルギー供給システムの維持に
使われていることか!!
前置き(!?)が長くなってしまいましたが、
以上のような話を、もっと詳しく、映像付きで、
スピーチすることになりました。
興味がある方は、ぜひ聞きに来て下さい。
4月17日or18日 World Shift フォーラム @国連大学ホール
4月24日・25日 Earth Day Tokyo R水素バスツアー
水素バスで代々木公園のまわりをドライブしながら水素のお勉強♪
4月25日 グリーントークステージ 「六ヶ所ラプソディ」の鎌仲ひとみ監督と登壇
詳細は各イベント公式およびR水素ネットワークWebサイトに近日中にアップ。
応援よろしく!
負担論ではなく、
エネルギーを始めとする社会構造に、
根本的なイノベーションを起こすトリガーとして
とらえられるどうかに、この国の未来がかかっています。
給料が上がらない、とか、上がらないかもしれない、などと
未来を憂いていても何も始まりません。
派遣村に追いやられた人々をテレビで見て、そこにいるのが自分でない事に
つかの間安心し、すぐさま、「そうなるかもしれない漠然とした不安」に
駆られ、今与えられているポジションを守ることに必死になっても、
政治に関心を持ち、
選挙に行き、国家運営の舵を取る政治家を選ばないと、
世の中は変わりません。
イノベーションの質とスピードを高めるコツを、時代は知っています。
それは、「所有し権利を主張して個が利益を得る」マインドから、
「共有し高め合って全体が利益を得る」マインドへの転換。
つまり、リナックス、すなわちオープン・イノベーションです。
これを個人のレベルに当てはめると、
自分の能力を自分の満足と利益のためだけに使わず、
自分の能力と他人の能力を比べ、
勝ち負けを気にしてできない事を隠そうとせず、
できることをせいいっぱいやって、できないことはできる人に頼む。
人は生まれながらにして一人一人違うので、
誰かにできなくて自分にできることが必ずある。
輝くタイミングは人それぞれなので、それが今じゃなくても未来に必ずやってくる。
というオープン・マインドで生きるということになるかと思います。
オープン・マインドな世界にあるのは、
軽蔑とコンプレックスではなくリスペクトと自己実現。
生きるのが、ラクで、楽しくなります。
社員がこのマインドで仕事できていない会社は、
長い目で見て競争力を失うと思う。
なぜなら、イノベーションのスピードが遅くなるから。
国債残高が個人資産を上回り、金利暴騰・円暴落→食料エネルギーインフレ
という最悪のシナリオを回避するために、
ひとりひとりがオープン・マインドで
オープン・イノベーションの担い手となり、
国のリーダーを責任を持って選ぶ選挙民となり、
協力しあって、できることをやるしかない、という心境です。
そのために必要な情報が足りていないと思うので、
探して調べて話を聞いて、発信するのが私の仕事です。
先日デンマークに行ってきました。目的は世界初のR水素コミュティの視察・撮影・ネットワーキング。
現地では、コミュニティのあるロラン市の市長と会談の場を持ったり、
コミュニティ運営のイニシアチブを取るNPOの方々にロングインタビューをしたり、
情報とアイデアと刺激をたくさん受け取ってきました。
海外権益分を含めるとエネルギー自給率130%のデンマーク。
国民の幸福度が世界1位のデンマーク。
国家運営のビッグ・ビジョンは、
「国民に新鮮な水と空気と食料とエネルギーを約束すること。」
だから、エネルギー自給率130%なのに、さらに再生可能エネルギー(主に風力)
を積極的に推進しています。
なぜそんなことをするかというと、
再生可能エネルギーを、「地球温暖化問題への対症療法」ではなく、
「国力の源泉」と捉えているからです。
実際、風力発電用のタービンを貿易上の主力商品になっています。
ロラン市では、造船所の撤退で40%にまで悪化した失業率を、
金融危機前までに1%台にまで改善しました。
風力発電用タービン大手のヴェスタス社を、造船所跡地に誘致したことが
成功要因です。産業構造のイノベーションです。
そして今、さらに次世代を見据え、
風力発電の余剰電力で、家庭のエネルギーをすべてまかなう計画進めています。
それがR水素コミュニティ。
しくみはいたってシンプル。
コミュニティにひとつ、電気で水を電気分解し、水素と酸素にスプリットする機械と、
できた水素を貯めておくタンクが設置してあります。
それから、5軒の家庭に水素と酸素から電気と熱をつくる燃料電池が設置してあります。
タンクからパイプラインを通って各家庭に水素を配り、
燃料電池で発電・熱供給をすれば、
明かり・電気コンロ・シャワー・暖房といった、
家庭で必要なエネルギーがすべてまかなえます。
しかも、その過程で地球の生態系にとって有害なガスやゴミは一切出ず、(ゼロ・エミッション)
風が吹く限り枯渇の心配はありません。(サスティナブル)
1年間の実証実験の結果、厳寒期を除いてエネルギー供給率は100%に達したそうです。
使う場所のすぐそばで発電するので、大規模発電所→送電線で各家庭へ というモデルと
比較すると、送電ロスがないばかりか、
発電の副産物である熱を有効利用できるので全体として賢いです。
さらに、実証実験の次のフェーズでは、水素をつくるときに一緒にできる酸素を
下水処理場で利用するというさらにクレバーな計画が進行中。
酸素でバクテリアを活性化させることで、下水処理場の消費電力を
70%削減できます。
まるでいいことづくめです。
でもきっと何にも勝るメリットは、「安心」ではないかと思います。
住民の目には毎日、愉快にまわる風車が見えていて、
自分の家から歩いてすぐのところに水素発生装置とタンクがあって、
バックヤードでは燃料電池が発電・発熱している、
エネルギー供給のプロセスがすべて身近に見えています。
行った事もなくて何やらきなくさい匂いのする遠くの国から運ばれてくる
化石燃料や、問題ありありの原子力発電に、
自分の生活を預ける必要がない、というのは、本当に安心です。
安心は、不安からの「自由」です。
それは部分的にではあるけれど、
経済的な自由をも意味します。
私たちが払っている税金や電気料金から、
いったいどれほどが、安心じゃないエネルギー供給システムの維持に
使われていることか!!
前置き(!?)が長くなってしまいましたが、
以上のような話を、もっと詳しく、映像付きで、
スピーチすることになりました。
興味がある方は、ぜひ聞きに来て下さい。
4月17日or18日 World Shift フォーラム @国連大学ホール
4月24日・25日 Earth Day Tokyo R水素バスツアー
水素バスで代々木公園のまわりをドライブしながら水素のお勉強♪
4月25日 グリーントークステージ 「六ヶ所ラプソディ」の鎌仲ひとみ監督と登壇
詳細は各イベント公式およびR水素ネットワークWebサイトに近日中にアップ。
応援よろしく!