(110)奪還
四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。
長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。
長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。
真菜(3) 今子の娘
米田(25)凶相
カシム(30)凶相のアラブ人。
アリ(28) 巨漢で凶相の黒人。カシムの子分
ベトナム人の女達三人(25。顔は並以下)
N=ナレーション
里香に憐れむように、
米田「お前はまるで状況が分かってないな」
米田「落札が済んだら全員でまわした後すぐにコンテナ船で中東に出荷されるんだぜ」
米田「それでも、修ちゃんとやらは助けに来てくれるってか?」
里香「たとえ地の果てだろうと修ちゃんは必ず助けにきてくれるよ」と言う里香を見て、
今子(こんなにも強く信頼される彼ってどんな人なんだろ・・・?)と呟く。
含みのある顔で里香を見つめ、
米田「・・・修ちゃんとのご対面が楽しみだぜ」
C 「(PCを見て興奮し)おお、おいっ!」
C 「二人合わせて二億七千万で取引成立!入金を確認したぞ」
カシムと米田、顔を見合わせニタっとほくそ笑む。
ため息をついてビデオの液晶画面をカチッと納め、
D 「ふー、間近で二人の匂いを嗅いでるだけで漏れちまった・・・」
PCを見ながら、
カシム「それにしても今回は予想外の稼ぎになったな」
米田「もうベトナムやコリアンをさらうのが馬鹿らしくなった。やっぱり日本人だな」
向こうの檻のベトナム人達を見て、
C 「あいつらもおまけでつけてやるか」
米田「やめとけ、返品されるのがオチだ」
米田「飯や下の世話でうんざりしてたんだ。後で裏山に埋めちまえ」
カシム「さて、では出荷する前に二人の味見をするか」
厭らしい目で二人の女を見下しながらファスナーを下し、
アリ「待ちかねたぜ」
戦慄してアリを見上げる今子の前に下半身裸で立ち、
アリ「まずはこの女から」
Dと他の子分達「俺はこいつから」と里香に接近する。
○上空の石川
ブンちゃんを追尾中、眼下のアジトにバンを発見し、
石川「あっ、あれだ!」「ブンちゃん、でかしたぞ」
眼下を走るロールスを見て、
石川「それらしきバンを発見。その道を右折したらアジトが見えてくるよ」と言った石川のイャホーンから(了解)と修一の声が聞こえる。
鉄柵の大きな門の前にロールスがスッと停車し、横にドローンが降りてくる。
注、刀を手に持った修一と石川は門の前に立ち、長尾は車内で待機。
石川「一応周囲の様子を確かめる?」
刀を門の内側に置き、
修一「こうしとる間に里香がやられるかもしれんのに悠長な事やっちょれん」
長尾に、
修一「子供に見せん方がええかもしれん。様子が分かるまであんたはそこにいてくれ」
ひっ迫して頷き、
長尾「どうか娘をお願いします」
修一、助走して高い鉄柵の上部に飛びつく。
石川も必死で飛びつく。
修一、タンと敷地内に飛び降りる。
鉄柵の上から飛び降りるのを躊躇してる石川を見上げ、
修一「まて、不用意に俺のマネをするな。足をくじいたらどうすんだ?」
ジーンと感動し、
石川(うぐ、やっぱり優しい・・・)
お姫様抱っこのように手を広げて、
修一「よし、必ず受け止めてやるから飛んでいいぞ」と言われ、石川、悲壮な顔で頷く。
石川「きゃ」と叫んで飛ぶ。
バッとお姫様抱っこされ、石川が修一の首にしがみつく。
慈愛に満ちた顔で、
修一「ナイスやで、石川君」
修一の頬にチュッとキスし、
石川(すき)と呟く。
車内からそれを見て驚き、
長尾(え・・・?)
石川をそっと降ろし、
修一「さ、クソどもをブチ殺しにいくぞ」
石川「うん」
○アジト内
ズボンを膝まで降ろして里香にのしかかり、
D 「くそ、もうちょっとで入りそうなのに」
冷めた目でDを見上げ、
里香「ぜったいヤラせるもんか」
アリにのしかかられて抗い、
今子「い、いやーっ」
アリ「暴れるな、おっ、先っぽが・・・」
抗う今子に気の毒げに、
カシム「そいつのをブチこまれたらザクロみたいに裂けて当分使い物になんねえぞ」
檻のベトナム人達が気の毒そうに里香達の方を見ている。
そのベトナム人達、人の気配に気づきはっとする。
口に人差し指を立てて静かにと合図する修一の後ろに石川(肩にブンちゃんが止まっている)が従っており、向こうに二人が侵入した戸が開いたままになっている。
向こうから「いやーっ」と今子の悲鳴が聞こえ、修一と石川がはっとする。
修一、アリがこちらに背を向けて今子にのしかかってるのを見てバッと刀の柄に手を伸ばす。
「ピュン」とアリの太い首めがけ刀が飛んでゆく。
「ズシュッ」とアリの喉を貫通して突き刺さり、隣で里香にのしかかってたDがそれを見て「ひっ」と叫ぶ。
石川(すごい・・・)と感嘆する。
男達が驚愕して修一に振り返る。
里香にのしかかってたDの顔面を「ガヅッ」と蹴り上げ、
修一「里香、大丈夫か!」
里香「(歓喜し)絶好調よ!」
一転して怒った顔で、
里香「くるのが遅い!」
アリの後頭部を踏んで刀を抜きながら里香に、
修一「ごめんごめん」と謝る修一を今子が見て(この人は・・・)と驚く。
尻をついたまま石川を見て驚き、
里香「なぜ石川君が・・・?」
里香の上着を手渡し、
石川「さ、これを着て」
その上着をひったくって股間を隠し、
里香「きゃっ、見ないで!」
両手で目を隠して背を向け、
石川(もうアソコの奥まで知ってるんだけど・・・)
修一「石川君がドローンで探してくれたからこんなに早く発見できたんだぞ」
立ってスカートを履きながら、
里香「そうだったんだ・・・」
石川の頬にチュッとキスし、
里香「ありがとう。君は出来る子じゃねー」
鉄パイプを握ったカシム等に気づき、
里香「動くな!」
カシム等、虚をつかれ動きを止める。
その時里香の肩に止まったブンちゃんに優しい顔で、
里香「お帰り。気がすむまで散歩した?」
一転して厳しい顔で、
里香「今度また勝手な行動したら許さないよ」
ブンちゃん、怯えて必死に頷く。
A、Bを指差し、
里香「私の事をこいつらにチクったこの2人を殺っちゃいな」
ブンちゃん、里香の肩から飛び立つ。
カシムと共にあ然とし、
米田(なんで蜂が人の言う事を聞くんだ・・・?)
A、B、蜂に襲い掛かられ「ひーっ」「ひゃー」と逃げ惑う。それを見てカシム等あ然。
ブンちゃん、目にも止まらぬ速さでAの首を刺し、ついでBの首も刺す。
白目をむいてドサッと倒れた二人をぼう然と見るカシム等に、
里香「お分かり?ピクリとでも動いたらあの世に直行だからね」
立って服の乱れを直す今子に、
修一「怖かったろうがもう大丈夫だ」
今子「お蔭で助かりました」
修一「外にお義父さんと真菜ちゃんも来てるが、会う前に確認する事がある」
厳しい顔で二人に、
修一「もしや入れられてはおらんよのう?」
二人必死に首を横に振り、
里香「ギュっと締めて一ミリも入れさせなかったから安心して」
今子「(恥じらい)私も少しめりこんだだけで奥までは入れさせなかった」
頬を染めて呆れ、
石川(なんかすごい生々しい会話だな・・・)
今子「(修一に)あの、今から彼らをやっつけるんですよね?」
里香「当然。私に指一本でも触れたヤツは修ちゃんに地獄を見せられるよ」
今子「あの、彼らをやっつけるとこをお義父さまに見せてあげてもいいですか?」
今子「その方が何もなかったと証明出来るし安心してもらえるから」
修一「かまわんが、ちとエグうおまっせ」
嬉しそうに、
今子「きゃっ、期待が膨らんじゃうー」
あ然と今子を凝視し、
石川(目が合っただけで人生が狂いそうな美人なのに、どおいう人なんだ・・・)
つづく
四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。
長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。
長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。
真菜(3) 今子の娘
米田(25)凶相
カシム(30)凶相のアラブ人。
アリ(28) 巨漢で凶相の黒人。カシムの子分
ベトナム人の女達三人(25。顔は並以下)
N=ナレーション
里香に憐れむように、
米田「お前はまるで状況が分かってないな」
米田「落札が済んだら全員でまわした後すぐにコンテナ船で中東に出荷されるんだぜ」
米田「それでも、修ちゃんとやらは助けに来てくれるってか?」
里香「たとえ地の果てだろうと修ちゃんは必ず助けにきてくれるよ」と言う里香を見て、
今子(こんなにも強く信頼される彼ってどんな人なんだろ・・・?)と呟く。
含みのある顔で里香を見つめ、
米田「・・・修ちゃんとのご対面が楽しみだぜ」
C 「(PCを見て興奮し)おお、おいっ!」
C 「二人合わせて二億七千万で取引成立!入金を確認したぞ」
カシムと米田、顔を見合わせニタっとほくそ笑む。
ため息をついてビデオの液晶画面をカチッと納め、
D 「ふー、間近で二人の匂いを嗅いでるだけで漏れちまった・・・」
PCを見ながら、
カシム「それにしても今回は予想外の稼ぎになったな」
米田「もうベトナムやコリアンをさらうのが馬鹿らしくなった。やっぱり日本人だな」
向こうの檻のベトナム人達を見て、
C 「あいつらもおまけでつけてやるか」
米田「やめとけ、返品されるのがオチだ」
米田「飯や下の世話でうんざりしてたんだ。後で裏山に埋めちまえ」
カシム「さて、では出荷する前に二人の味見をするか」
厭らしい目で二人の女を見下しながらファスナーを下し、
アリ「待ちかねたぜ」
戦慄してアリを見上げる今子の前に下半身裸で立ち、
アリ「まずはこの女から」
Dと他の子分達「俺はこいつから」と里香に接近する。
○上空の石川
ブンちゃんを追尾中、眼下のアジトにバンを発見し、
石川「あっ、あれだ!」「ブンちゃん、でかしたぞ」
眼下を走るロールスを見て、
石川「それらしきバンを発見。その道を右折したらアジトが見えてくるよ」と言った石川のイャホーンから(了解)と修一の声が聞こえる。
鉄柵の大きな門の前にロールスがスッと停車し、横にドローンが降りてくる。
注、刀を手に持った修一と石川は門の前に立ち、長尾は車内で待機。
石川「一応周囲の様子を確かめる?」
刀を門の内側に置き、
修一「こうしとる間に里香がやられるかもしれんのに悠長な事やっちょれん」
長尾に、
修一「子供に見せん方がええかもしれん。様子が分かるまであんたはそこにいてくれ」
ひっ迫して頷き、
長尾「どうか娘をお願いします」
修一、助走して高い鉄柵の上部に飛びつく。
石川も必死で飛びつく。
修一、タンと敷地内に飛び降りる。
鉄柵の上から飛び降りるのを躊躇してる石川を見上げ、
修一「まて、不用意に俺のマネをするな。足をくじいたらどうすんだ?」
ジーンと感動し、
石川(うぐ、やっぱり優しい・・・)
お姫様抱っこのように手を広げて、
修一「よし、必ず受け止めてやるから飛んでいいぞ」と言われ、石川、悲壮な顔で頷く。
石川「きゃ」と叫んで飛ぶ。
バッとお姫様抱っこされ、石川が修一の首にしがみつく。
慈愛に満ちた顔で、
修一「ナイスやで、石川君」
修一の頬にチュッとキスし、
石川(すき)と呟く。
車内からそれを見て驚き、
長尾(え・・・?)
石川をそっと降ろし、
修一「さ、クソどもをブチ殺しにいくぞ」
石川「うん」
○アジト内
ズボンを膝まで降ろして里香にのしかかり、
D 「くそ、もうちょっとで入りそうなのに」
冷めた目でDを見上げ、
里香「ぜったいヤラせるもんか」
アリにのしかかられて抗い、
今子「い、いやーっ」
アリ「暴れるな、おっ、先っぽが・・・」
抗う今子に気の毒げに、
カシム「そいつのをブチこまれたらザクロみたいに裂けて当分使い物になんねえぞ」
檻のベトナム人達が気の毒そうに里香達の方を見ている。
そのベトナム人達、人の気配に気づきはっとする。
口に人差し指を立てて静かにと合図する修一の後ろに石川(肩にブンちゃんが止まっている)が従っており、向こうに二人が侵入した戸が開いたままになっている。
向こうから「いやーっ」と今子の悲鳴が聞こえ、修一と石川がはっとする。
修一、アリがこちらに背を向けて今子にのしかかってるのを見てバッと刀の柄に手を伸ばす。
「ピュン」とアリの太い首めがけ刀が飛んでゆく。
「ズシュッ」とアリの喉を貫通して突き刺さり、隣で里香にのしかかってたDがそれを見て「ひっ」と叫ぶ。
石川(すごい・・・)と感嘆する。
男達が驚愕して修一に振り返る。
里香にのしかかってたDの顔面を「ガヅッ」と蹴り上げ、
修一「里香、大丈夫か!」
里香「(歓喜し)絶好調よ!」
一転して怒った顔で、
里香「くるのが遅い!」
アリの後頭部を踏んで刀を抜きながら里香に、
修一「ごめんごめん」と謝る修一を今子が見て(この人は・・・)と驚く。
尻をついたまま石川を見て驚き、
里香「なぜ石川君が・・・?」
里香の上着を手渡し、
石川「さ、これを着て」
その上着をひったくって股間を隠し、
里香「きゃっ、見ないで!」
両手で目を隠して背を向け、
石川(もうアソコの奥まで知ってるんだけど・・・)
修一「石川君がドローンで探してくれたからこんなに早く発見できたんだぞ」
立ってスカートを履きながら、
里香「そうだったんだ・・・」
石川の頬にチュッとキスし、
里香「ありがとう。君は出来る子じゃねー」
鉄パイプを握ったカシム等に気づき、
里香「動くな!」
カシム等、虚をつかれ動きを止める。
その時里香の肩に止まったブンちゃんに優しい顔で、
里香「お帰り。気がすむまで散歩した?」
一転して厳しい顔で、
里香「今度また勝手な行動したら許さないよ」
ブンちゃん、怯えて必死に頷く。
A、Bを指差し、
里香「私の事をこいつらにチクったこの2人を殺っちゃいな」
ブンちゃん、里香の肩から飛び立つ。
カシムと共にあ然とし、
米田(なんで蜂が人の言う事を聞くんだ・・・?)
A、B、蜂に襲い掛かられ「ひーっ」「ひゃー」と逃げ惑う。それを見てカシム等あ然。
ブンちゃん、目にも止まらぬ速さでAの首を刺し、ついでBの首も刺す。
白目をむいてドサッと倒れた二人をぼう然と見るカシム等に、
里香「お分かり?ピクリとでも動いたらあの世に直行だからね」
立って服の乱れを直す今子に、
修一「怖かったろうがもう大丈夫だ」
今子「お蔭で助かりました」
修一「外にお義父さんと真菜ちゃんも来てるが、会う前に確認する事がある」
厳しい顔で二人に、
修一「もしや入れられてはおらんよのう?」
二人必死に首を横に振り、
里香「ギュっと締めて一ミリも入れさせなかったから安心して」
今子「(恥じらい)私も少しめりこんだだけで奥までは入れさせなかった」
頬を染めて呆れ、
石川(なんかすごい生々しい会話だな・・・)
今子「(修一に)あの、今から彼らをやっつけるんですよね?」
里香「当然。私に指一本でも触れたヤツは修ちゃんに地獄を見せられるよ」
今子「あの、彼らをやっつけるとこをお義父さまに見せてあげてもいいですか?」
今子「その方が何もなかったと証明出来るし安心してもらえるから」
修一「かまわんが、ちとエグうおまっせ」
嬉しそうに、
今子「きゃっ、期待が膨らんじゃうー」
あ然と今子を凝視し、
石川(目が合っただけで人生が狂いそうな美人なのに、どおいう人なんだ・・・)
つづく