大本営発表、すなわち日本の新聞やマスコミはあまり語らないが、ジャパンパッシングは世界の中で確実に進んでいるという話を今日聞いた。
2年前に240社だった外国人記者クラブの加盟外国マスメディアが現在11社にまで減って、減った分は上海に移動したらしい。
ASEAN地域への進出においても、既に中国がビジネスの支配権を握りつつあり、医療以外の話だと「日本は来なくていい」と露骨に言われるケースすらあるそうだ。
朝青龍だとか、小沢問題とか、大きな視野から見ればほとんど意味がない話に気をとられているうちに、いつのまにか日本は世界から「遅れつつある地域」とみなされはじめたようだ。
英語教育の致命的な遅れは何十年も前からはっきりしていたが、その致命的な結末については誰も語ろうとはしていなかった。今まさにそれが現実化しようとしている。
英語以外についても、同じような致命的な問題はいくらでもあり、それらのほとんどが温存されたまま、惰眠をむさぼるうちに日本は来るところまできたのだ。
そういう現実直視の話を聞いたら、思わずプリズンブレイクを思い出した。あの、極めて高い知能を持つ主人公が、濡れ衣で死刑囚となった兄を自ら囚人となって救い出すドラマだ。
この閉塞状況から何とか抜け出すのには、プリズンブレイクの主人公のように、個々人が知力体力を総結集しなければならない。
そのプロセスにおいてはあのドラマと同じく本物の協力者を見つけねばならず、そのためには、一定の裏切りは元々予定しているくらいでなければならないだろう。
もちろん、「誰も信用できない」というスタンスは危険である。信頼できる協力者がおらず、孤立してしまえば情報が入らなくなり、リスクはむしろ増大することになる。
現在は戦時下のようなものであり、情報が入らないというのは致命傷だ。インターネットによって補える面もあるが、やはりリアルな筋からの情報の方が価値がある。
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