シンクロニシティ & etc.

日々訪れるシンクロニシティの意味の探求と、「青天井」な人間力向上の追究、その他いろいろなことについて。

金言や格言、ことわざは、事例にどのようにあてはめるかがキモ

2009-04-26 23:09:40 | 気づき

 昨日ふと思ったことです。

 それは、金言とか、格言、あるいはことわざになっているような法則には、その意味内容自体にも非常に意味があり、そこに注目が行くのは当然なのですが、実はもっと重要なのが、個々具体的なケースにおいて、その法則をあてはめるべきなのかということだということ。

 簡単な例で言えば、

 「急いては事を仕損ずる」ということわざがありますが、この法則は、危急に物事を片付けなければならないときにあてはめてしまうと間違いが起こります。

 一方で、「善は急げ」ということわざは、ゆったりと状況を把握してから行動すべき場合には不適切です。

 これはすごく簡単な例で、分かりやすいですね。

 もっと微妙なケースの例だと、

 「うそつきは泥棒の始まり」ということわざと、「うそも方便」ということわざの適用範囲の決定が挙げられます。これも、間違えてしまうと影響が大きいです。

 このように、金言、格言、ことわざなどに現れる一定の法則というのは、そのあてはめによってむしろ逆効果が出るようなものが沢山あると思うのです。薬とそっくりですね。処方を間違えると相当な副作用が出てしまうわけです。

 でも、ここまで考えてみて、面白いことを思いつきました。

 いろんな有名な法則をチェックしておいて、その反対の意味の法則をあらかじめ覚えておいて、人に前者を言われたら即時にそれを使って反論するのです。

 例えば、上の例で言えば、

 「うそつきは泥棒の始まりだよ。」と言われたら即座に
 「うそも方便って言うからねえ。」とか返すわけです。
 要は相手が言ってる法則の適用場面が違うという主張ですね。

 こんなことばかりやってると「口が減らない人だね。」と言われてしまうから、面白いけどあんまりやらないほうがいいかもしれません。 


本によって病んだ考え方が広まってしまう場合がある

2009-04-26 23:04:17 | 気づき

 この前、村上龍氏の「無趣味のすすめ」について大分ひどく書きました。

 悪口ばかり並べていると、自分でも何だか嫌なやつになってしまったような気持ちがしてきますが、それでもなおここは書いておかねばならないと思ったのでした。

 というのは、活字で書いてあることで、しかも有名作家が書いたこととなれば、盲目的にそれを鵜呑みにしてしまうことがありがちだからです。

 とりわけ今回の本は、読むことでむしろ思い込みが強くなり、精神が不自由になってしまう、病んだ考え方が沢山含まれているというべきものでした。

 もちろん、全ての文章は批判的に読むべきで、鵜呑みにする人が馬鹿なんだという考え方もありえなくはないですが、多くの人はブランドに弱く、また、いつも強くて健康的な精神を保てるような人はむしろ少数派ですから、この本に対する批判も目にしておいた方がいいのではないかと思いました。

 私は、本というのは、人の思い込みを廃し、視野狭窄から解放するものでなければならないと常々思っています。むしろ個々の人の思い込みを強化し、より狭い視野に押し込めて精神の躍動を止めてしまうようなものは、害毒以外の何物でもないと言うべきでしょう。

 そういう意味で、本というのは、場合によっては病んだ考え方を広めてしまう危険性を持ちうるものだと考えます。

 もちろんこれは、言論抑圧をせよ、という意味のお話ではありません。