昨日ふと思ったことです。
それは、金言とか、格言、あるいはことわざになっているような法則には、その意味内容自体にも非常に意味があり、そこに注目が行くのは当然なのですが、実はもっと重要なのが、個々具体的なケースにおいて、その法則をあてはめるべきなのかということだということ。
簡単な例で言えば、
「急いては事を仕損ずる」ということわざがありますが、この法則は、危急に物事を片付けなければならないときにあてはめてしまうと間違いが起こります。
一方で、「善は急げ」ということわざは、ゆったりと状況を把握してから行動すべき場合には不適切です。
これはすごく簡単な例で、分かりやすいですね。
もっと微妙なケースの例だと、
「うそつきは泥棒の始まり」ということわざと、「うそも方便」ということわざの適用範囲の決定が挙げられます。これも、間違えてしまうと影響が大きいです。
このように、金言、格言、ことわざなどに現れる一定の法則というのは、そのあてはめによってむしろ逆効果が出るようなものが沢山あると思うのです。薬とそっくりですね。処方を間違えると相当な副作用が出てしまうわけです。
でも、ここまで考えてみて、面白いことを思いつきました。
いろんな有名な法則をチェックしておいて、その反対の意味の法則をあらかじめ覚えておいて、人に前者を言われたら即時にそれを使って反論するのです。
例えば、上の例で言えば、
「うそつきは泥棒の始まりだよ。」と言われたら即座に
「うそも方便って言うからねえ。」とか返すわけです。
要は相手が言ってる法則の適用場面が違うという主張ですね。
こんなことばかりやってると「口が減らない人だね。」と言われてしまうから、面白いけどあんまりやらないほうがいいかもしれません。