人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

人間らしさを志向するイマージンスモールタイヤ商売!

2014年10月12日 | タイヤビジネス
世の中にはいろいろな商売があります、
小売業はメーカーさんが製造した商品を
仕入れてお客様に販売する仕事ですが
最近では製造小売業といって 
自分たちで商品を企画製造して販売する手法が
大きな利益を上げて「儲けて」脚光をあびています。
今をときめく「ユニクロ」「セブンイレブン」がその先頭を走っています。

かつて巨大スパーダイエーさんが
巨大な仕入れ力でメーカーさんをねじ伏せるといった 
支配者と被支配者を作りだす手法で
業界をリードした時代もありましたが 
力の論理では上目線的な発想になり結局自壊しました。
その後上記の企業を先頭に小売であるけれど製造業が
先頭を走っています。
ようするに「売るだけ」では儲からないから
自らリスクを取って製造へ踏み込んだのです。

彼らの考え方は「小売と製造」を結びつけたアナログ思考であり
ダイエーの「小売>製造」というデジタル的な力の論理ではありません。
協調・協働といった発想が
支配者と被支配者の関係より結局「儲かる」のです。
この一点から 
デジタル化とは一時の手段でテクニックに過ぎず
結局人間は本来アナログであるという事が導き出せます。

分けて考えるのがデジタル化
結びつけて考えるのがアナログ化 
というなら人間らしさはアナログ感覚にあるようです。

                                                     
タイヤ商売もこういった観点から分析してみると
量販店さんは「売り方のデジタル化」すなわち
「スタッドレスタイヤは持ち帰り商品」といった
発想でもって取り組んでおられる所が増えてきました。

「販売すると取付する」というあたり前のタイヤ専門店の発想ではありません。
「販売する」だけを取り出したデジタル商売です。
商売の手法ですから別に悪いわけではありません 
それで恩恵を受けるお客様もいらっしゃるのですから批判するのは的外れです。

しかし孫子いわく「相手を知り己を知るものは百戦危うからず」ですから
なぜそういった販売手法を取るのか? 
あるいは取らざるおえないのか?
どういう商売上のメリットを求めているのか?
それに伴なって従業員さんのやる気は上るのか下がるのか?
背後にある根本原因は何か?
など 分析をしてみると
以外や以外 大手量販店さんの焦りと苦悩と無責任さが浮かび上がってきました。


カー用品マーケットも日本の社会・経済事情の変化にさらされています。
「若者の車離れ・小子化・高齢化・デフレ化・供給過多・グローバル競争化」
マーケットは縮小していく流れの中で家庭では所得が増えません。 
グローバル競争にさらされるタイヤメーカーの供給力は増強され
その結果工業の稼働率を上げる作って売らねばなりません。
すると他社を出し抜いてでも多数販売しシェアーを上げたいメーカーが現れます。
そうしたメーカーは強大な販売網を構築するより(この部分では勝ち目がありません)
手っ取り早く数字を作るため
法外な販売奨励金を「多数買ってくれる大手」の 
目の前ににんじんをぶら下げます。

すると「多数買った大手」はこれまた他社・他店を出し抜いて売り抜けること考えます。
それが「販売」と「取り付け」を分断したタイヤ持ち帰り商法にたどりついたわけです。
言わせてもらえば「欲の描きすぎとちゃうか!」です。
「スタッドレスタイヤはセットで買って持ち帰るもの」という
スーパーマーケットのセルフ販売という
定義が持ち出されたのです。
「取り付ける」ことをコストとして考えて
それを省くデジタル思考の極みです。

ここで働くスタッフさんは(全てでは在りませんが)
タイヤの知識すら必要なくただお客様の車に積み込む要員と化します。・・・すいません想像です。
こういった仕事は短期の時間給といった条件での雇用を生み出します。
働く人をビジネスの奴隷にするのが「デジタル化・グローバル化」の真相です。
牛丼のすきやのワンオペも問題になりました、
この問題の行き着く先は 行き過ぎるグローバル化・自由化といった美名にあります。

自由競争が絶対正しいと考える 
考え方の「デジタル化」という化け物が幅を利かせ
全てをコストとして考えてしまいます。 
考え方が行き過ぎるあるいは暴走します。
リーマンショック・サブプライムローンといった問題も
儲ける為には法律違反でなければ人を騙しても良いといった
最終的にはモラルハザードに行き着きます。
絶対でないグレーな部分を扱うアナログこそが人間らしさの根源です。




話を戻します。
当社は昔ながらのアナログ「販売して・取り付ける」が一体のタイヤ専門店です。
繁忙期はそれこそ自店で販売した商品の取付でごった返します。
非繁忙期には「販売する・取付する」から「取り付ける」だけを
切り出しサービスを提供しますが 冬季は作業だけの受付をいたしません。
「デジタル化」した売るだけの店の下請け化とされてしまうからです。

タイヤ専門店の存在理由は 
ベストな商品を奨めキチンと取付することで信頼を勝ち得る店であることです。

スモールタイヤ商売はアナログ商売に徹します「売る・取り付ける」がセットです。
世の中は進んで 私の考え方は古いのかもしれません、
世の中には「取付だけを喜んでするところも出てきたようです」が
私の店は私の思想と考え方を基礎にして運営されますから
「売ること・取り付けること」それがタイヤイマージンの商売です。
だから売り手としてスタッフはお客様に優しく接します。
優しく接した結果 数多くのファン客様がいらっしゃいます。
○○君と指名される付き合いの人も多数です。
他店様と競ってたくさん売ろうとしません。 
売ったタイヤは必要な時期まで預かり必ず装着します。
タイヤ預かりという事も考えていません。

商売として多数売らなければ成立しない経営構造を
車美容業を育てることによって 
身の丈にあったスモールタイヤ商売が
継続できる経営手法を確立しつつあります。


他店様や世の中の風潮を批判するものではありません、
大局的に考えてみると資本主義の行き過ぎと行き詰まりが
作用していると思えてなりません。

その中で自らの考え方を主張すべきは主張し 
それでいて自己努力で変えるべきは変える
不易流行という考え方を貫ける
自主独立経営の楽しさを味わうことが出来て幸せです。



私が考えるスモールタイヤ商売とは
人にも優しくタイヤにも優しく道具にも優しく接し
低価格で厚利で多数のお客様に支持していただく。・・・・の実行です。
このスタイルはアナログ感覚の縄文人と変わりません。


個人創業して25年間この心情を継続してきましたが 
社業としての継続は第二創業として車美容業の成長に託しました。
このスタイルが弥生文化への移行なのです。


コメント
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