新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を理由とした収容所化政策の結果、社会システムが劇的に変化しつつあり、
その度合いは14世紀半ばの黒死病に匹敵すると推測、さらにその変化を固定しようと考えている人もいる。
黒死病はペスト菌が原因で、ユーラシアから北アフリカにかけての地域で7500万から2億人が死亡したという。
昨年10月18日、ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、WEF(世界経済フォーラム)、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団はコロナウイルスが全世界で流行するというシミュレーションを行った。
そのシナリオによると、ブラジルの農場で始まった感染はポルトガル、アメリカ、中国など多くの国へ広がり、感染が終息するのは18カ月後。その時までに6500万人が死亡するとされていた。黒死病に近い死者の人数だ。
アメリカで社会を収容所化しようとする動きは昔からあるが、電子技術の急速な進歩がそれを加速させた。
監視システムとしてはFBIが1950年代に始めたCOINTELPROや1967年にCIAが始めたMHケイアスが有名だ。
1970年には令状なしの盗聴、信書の開封、さまざまな監視、予防拘束などをFBIやCIAなどの機関に許そうというヒューストン計画が作成されている。
ただ、この計画は司法長官だったジョン・ミッチェルが強く反対、リチャード・ニクソン大統領を説得して廃案にしたので実現しなかった。(Len Colodny & Tom Schachtman, “The Forty Years Wars,” HarperCollins, 2009)
しかし、こうした憲法を否定するような法律は2001年9月11日の攻撃の後にPATRIOT法として成立、COVID-19の感染が問題になってから同じ趣旨の政策が推進されている。
MHケイアスがスタートした直後の1968年、
ベトナム戦争に反対する声を上げようと訴えていたマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された。
それが引き金になって暴動が起こると、鎮圧を目的として2旅団が編成された。これがガーデン・プロット。ケント州立大学やジャクソン州立大学での学生銃撃につながる。
こうした部隊は1971年に解散させられるが、78年に計画は復活している。
サミュエル・ハンチントンとズビグネフ・ブレジンスキーがFEMA(連邦緊急事態管理庁)を作り上げたのだ。
その中から生み出されたREX84は、国家にとって脅威と見なされたアメリカ市民を大量に拘束するというもの。
その延長線上にあるのがCOGだ。(John W. Whitehead, “Battlefield America,” SelectBooks, 2015)
ネオコン系のシンクタンクPNACは2000年に国防政策を劇的に変化させるべきだとする報告書を公表、
そうした変化を実現するためには「新しい真珠湾」と呼べるような壊滅的で刺激的な出来事が必要だと主張している。
そうした出来事は人びとに恐怖をもたらすものでなければならないだろう。
2001年9月11日の攻撃や2019年から20年にかけての感染拡大はそうした出来事、数なくとも人びとにそうした出来事が進行していると思わせる出来事だ。
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