現在、アメリカやイギリスが中国を揺さぶるために香港で混乱を作り出している。
黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、羅冠聰(ネイサン・ロー)、周永康(アレックス・チョウ)などが前面に出てくるが、
そうした若者の後ろには元王室顧問弁護士の李柱銘(マーチン・リー)、メディア王と呼ばれている新自由主義者の黎智英(ジミー・リー)、香港大学の戴耀廷(ベニー・タイ)副教授、あるいは陳日君(ジョセフ・ゼン)、余若薇(オードリー・ユー)、陳方安生(アンソン・チャン)などがいて、その背後にはアメリカやイギリスの情報機関、つまりCIAやMI6が存在している。
こうした人びとだけでなく、法輪功というカルトも注目されてきた。
このカルトが出現したのは1992年。
その教義は仏教と道教を合体したものだとされているが、
創始者の劉振営はキリスト教の福音主義者で、「エルサレムへ戻ろう」という運動を行っている。
この団体は反コミュニズムでも有名で、アメリカの支配層はその点を評価。
アメリカの政府機関であるUSAGM(米国グローバル・メディア庁)から法輪功へ資金が流れているのもそのためだろう。
アメリカやイギリスは中国を揺さぶるため、香港で工作を進めてきた。
香港は元々中国の一部だったが、アヘン戦争で中国(清)が敗北した結果、イギリスの植民地になった。
この戦争は1840年から42年にかけて行われたが、56年から60年にかけても同じ構図の戦争、第2次アヘン戦争(アロー戦争)が引き起こされている。
こうした戦争と並行する形で1851年に「太平天国」が蜂起、勢力を拡大した。この運動は1864年まで続いている。
イギリスやアメリカは中国へアヘンを売ることで大儲けしたが、儲けたカネを扱うため、1865年に創設されたのが香港上海銀行。
この銀行は1866年に横浜へ進出し、大阪、神戸、長崎にも支店を開設。明治政府とも深く結びついた。
イギリスが中国へ売りつけたアヘンはケシを原料とする麻薬で、
そのアヘンの麻薬成分がモルヒネ。
そのモルヒネをジアセチル化したものがヘロインである。
ベトナム戦争中、東南アジアの山岳地帯、いわゆる「黄金の三角地帯」は世界最大のケシの産地だった。
そのケシを使って製造されたヘロインは、アメリカが本格的に軍事介入して以降、アメリカの犯罪組織を介して売りさばかれる。
この麻薬取引を仕切っていたのはCIAにほかならない。
1970年代終盤にアメリカがアフガニスタンで秘密工作を始めてからケシの主要産地は黄金の三角地帯からアフガニスタンからパキスタンにかけての山岳地帯へ移動した。
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