ベネズエラ政府はイングランド銀行に金塊31トンを預けていると言われている。
その金塊を引き揚げようとしたところ、銀行に拒否されたという。
アメリカ支配層は1999年にウゴ・チャベスが大統領に就任して以来、
政権転覆を目論んできた。
その間のアメリカ大統領はビル・クリントン、ジョージ・H・W・ブッシュ、バラク・オバマ、そして今はドナルド・トランプ。
各国は保有する金塊の多くをアメリカのニューヨーク連銀やケンタッキー州フォート・ノックスにある財務省管理の保管所に預けている。
ドルの信頼感が低下する中、いくつかの国がそうした
金塊を引き揚げようとしたが、スムーズには進んでいない。
そこで、アメリカに預けた金塊は何者かによって持ち去られたのではないかという疑惑もあるが、
ベネズエラの場合、アメリカからは引き揚げられたようだ。
貿易の決済に広く使われてきた
ドルは紙製の印刷物にすぎず、いつ無価値になっても不思議ではない。
ドルに依存した場合、アメリカからの金融攻撃に対して脆弱だということもある。
ロシアや中国をはじめとする国々は現物の金を買っている理由はそのためだ。
アメリカから自立するためにはドル体制から離脱する必要があると考える人は少なくない。
そのひとりがリビアに君臨していた
ムアンマル・アル・カダフィだった。
アフリカを自立させるため、金貨をアフリカの基軸通貨にしようとしたのだ。
そのリビアをアメリカが主導する勢力が2011年2月に先制攻撃したが、フィナンシャル・タイムズ紙によると、
その当時、リビアの中央銀行が保有する金の量は少なくとも143.8トン。リビア国内に保管していたという。
ウィキリークスが公表したシドニー・ブルメンソールからヒラリー・クリントンへ宛てた電子メールによると、
アメリカがリビアを攻撃した理由はその金と石油利権だったことを暗示している。
2011年10月、カダフィが惨殺されたことをテレビのインタビュー中に知らされたヒラリーは「来た、見た、死んだ」と口にし、喜んでいる。
バラク・オバマ大統領にリビア攻撃を強く迫ったのはこのヒラリー、そしてサマンサ・パワーとスーザン・ライスだったとされている。
リビア侵略ではフランスが積極的だったが、その理由も通貨にあったと言われている。
西アフリカや中央アフリカにはフランを使っている国があり、金貨ディナールが流通するとフランスのアフリカにおける利権が消失する可能性があった。
2014年2月にオバマ政権はウクライナをクーデターで乗っ取ることに成功した。
クーデターを実行した中心グループはネオコンであり、その手先はネオ・ナチ。
クーデター直後の3月、何者かがウクライナ政府の保有していた金のインゴットをアメリカへ秘密裏に運び去った疑いが持たれている。
その日、ポリスポリ空港に4輌のトラックと2輌の貨物用のミニバスが現れ、そこから40個以上の箱をマークのない航空機へ運び込まれたと報道されている。
箱の中身は金だというのだ。
車両はいずれもナンバー・プレートが外され、黒い制服を着て武装した15名が警戒する中での作業だった。
2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターやバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎が攻撃された際、攻撃されていない7号館も爆破破壊のように崩壊しているが、そこに保管されていた金塊も消えたと言われている。
ソ連が消滅する直前、ゴスバンク(旧ソ連の国立中央銀行)に保管されている金塊2000トンから3000トンが400トン程度を残して消えたとも言われている。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、
ソ連消滅はアメリカ大統領だったジョージ・H・W・ブッシュを中心とするCIA人脈とソ連の情報機関KGBの中枢を占めていた腐敗勢力によって実行されたクーデター(ハンマー作戦)によると言われている。
そうした背景があったので、30歳前後の若者がクレムリンの腐敗勢力、つまりボリス・エリツィンの周辺と手を組んで国の資産を盗んで巨万の富を手にすることができたわけだ。
アメリカ支配層はベネズエラが保有する金塊も盗み出そうと狙っているはずである。
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