つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

文人たちの想い出

2024年05月29日 | 文化
 国木田独歩の詩碑(三鷹駅)

 中央線の三鷹駅の北口に「国木田独歩」の詩碑があります。玉川上水の上辺りの木立の中にひっそりと建っている。碑には、武者小路実篤が書した「山林に 自由 存す」とある。武者小路実篤は、三鷹市牟礼に住んでいました。

 国木田独歩。明治4年7月15日(1871年8月30日) - 明治41年(1908年)6月23日)日本の小説家、詩人。千葉県銚子生れ。幼名を亀吉、のちに哲夫と改名した。筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独歩生などがある。田山花袋、柳田国男らと知り合い「独歩吟」を発表。
詩、小説を書いたが、次第に小説に専心。「武蔵野」「牛肉と馬鈴薯」などの浪漫的な作品の後、「運命論者」「竹の木戸」などで自然主義の先駆とされる。

 そこからやや下へ行ったところに、山本有三記念館があります。山本有三は、栃木県栃木市の出身で、「路傍の石」が有名である。玉川上水のほとりに建つ、旧山本有三邸である「山本有三記念館」は、大正末期の本格的な欧風建築で、晩餐客がくつろぐドローイングルーム(応接間)や、個性的にデザインされた3つのマントルピース(暖炉)があり、壁やドアにも装飾的な細部を持ち、三鷹市の文化財にも指定されています。

 玉川上水の万助橋の近くで、太宰治は入水自殺をした。太宰治。明治42年(1909年)6月19日 - 昭和23年(1948年)6月13日。小説家・作家。本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。青森県五所川原市出身。学生時代から作家を希望するが、自殺未遂を繰り返す。1935年、『逆行』が第1回芥川賞候補。

 結婚後、『富嶽百景』『斜陽』などを書き、戦後流行作家となったが、昭和23年、玉川上水に入水心中。『人間失格』『グッド・バイ』などが遺された。

 井の頭自然文化園には、北村西望の長崎平和祈念像の原型がある。日本を代表する美術家の1人であり、特に代表作である大作「長崎平和祈念像」は有名。文化勲章、文化功労者顕彰、紺綬褒章受章。

 三鷹駅から玉川上水あたりを散策すると文化人の香りがしてくる。近くには「三鷹の森ジブリ美術館」がある。ゆっくりと一日散策をしてみたらいかがですか。




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